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Wi-Fi仕様とApple製品の適用状況(2021年9月時点)

自宅のWi-Fi環境を費用面の観点も踏まえ、見直しを行っています。
その際、新しい回線事業者から新規でWi-Fiルーターを準備せよ...と言われましたので新しく調達をしました。その際に最近のWi-Fiについて調べて色々知った事がありますので、その辺りの概要について書き残しておきたいと思います。

今回購入したwifiルーター

2021年6月発売のNEC「Aterm WX3600HP」という製品にしました。発送中でまだ届いていないのですが、製品サイトはこちらです。

またASCII.jpで速度測定などのレビュー記事があったのでこちらもおまけで

この製品、特徴は「Wi-Fi6」と言われるIEEE802.11ax、すなわち最新のWi-Fi規格に対応している・・・というところです。(もちろん他のメーカーや製品にも対応製品はたくさんありますが)

Wi-Fi6について

無線LANで広く普及している規格はIEEE 802.11(アイトリプルイー 802.11)となるのですが、Wi-Fi6とは、IEEE 802.11axと記載される5G時代の最新でかつ超高速のWi-Fi規格となります。

6という数字は「第6世代」という意味です。

周波数帯としては2.4GHz帯、5GHzのいずれにも対応していて理論値としての最大通信速度としては9.6Gbpsという事です。

スゴイことになって来ましたね。。。

過去に通信事業者でバックボーンネットワークを担当していたときに扱っていた電装装置の一部のパッケージで10Gbpsの帯域を持っているものがありましたが、数字的にはもうそれに近いものがWi-Fiで実現されているという事に個人的には時代の進化を感じました。

速度だけでなく複数台同時接続にも強くなっており「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」と呼ばれる技術が使われているとの事です。

ただ、注意するべきはWi-Fi6で通信するにはルーター側、デバイス側両方ともIEEE802.11ax対応している必要があります。

Apple製品の対応状況

ルーターを買う前に「そういや家にある機器たちってWi-Fi6対応しているのかな?」と疑問に思ったのでこちらも調べてみました。

私が普段使いしているApple製品の情報しかありませんが・・・参考にして頂ければ幸いです。

■ iPhone12(mini):Wi-Fi6対応済
私の普段使いスマホであるiPhone12シリーズは全て対応済みのようです。

iPhoneSE(第2世代):Wi-Fi6対応済
家族(子供)が使っている第2世代のSEも対応済みです。
SEはデュアルSIMにも対応していますしコスパいいですね。

あとはiPhone11シリーズも対応しているようですが、iPhoneXシリーズからは下位規格のIEEE802.11acとなるようです。

iPhone系は公式でまとめられていますのでこちらもご参照ください
(これだけでいいじゃん・・・って話ですが。。)

MacBook Pro
会社貸与のPCがMacBook Proなのでこちらも調べてみました。
結論、iPhoneほど対応は進んでいなそうです。

2020年シリーズ MacBook Pro17,1:Wi-Fi6対応済
Apple M1チップ搭載の最新モデルは対応済みのようです。

2020年シリーズ MacBook Pro16,3:未対応
インテルチップ搭載のこちらのモデルは残念ながら未対応です。
802.11ac対応となります。

それ以下のモデルも未対応のようです。
■ 2020年シリーズ MacBook Pro16,2
■ 2019年シリーズ MacBook Pro16,1

残念ながら私の会社PCも未対応でした。。。
せっかくルーター対応したのに残念(笑

MacBook Proの対応状況はモデル識別のページからいくとモデル毎のスペックにたどり着きやすいです。

MacBook Air
自宅PCがMacBook Airなので、こちらも調べてみました。
・・・って私のPCは随分と型落ちモデルなので最も未対応であることは分かっているのですが(802.11ac対応ですね)

2020年シリーズ MacBook Air10,1:Wi-Fi6対応済
最新モデルは当然ですが、対応済みのようですね。
こちらも同じく、Apple M1チップ搭載のものは対応しているようです。

2020年シリーズ MacBook Air9,1:未対応
このモデルからインテルチップとなっていて、Wi-Fi6も未対応のようです。

それ以下のモデルも未対応のようです。
■ 2019年シリーズ MacBook Air8,2
■ 2018年シリーズ MacBook Air8,1
■ 2017年シリーズ MacBook Air7,2 ⇨私の持っているモデル、早く買い替えたい〜そしてやっぱりMacBook Proがいいですね。

MacBook Airもモデル識別方法のページから辿るのがわかりやすいです。

その他の規格について

IEEE802.11の他の規格についても簡単に触れておきます。

IEEE802.11ac(Wi-Fi5)
第5世代のWi-Fi規格、5GHz帯で最大6.9Gbpsの理論速度が出ると言われる仕様です。自宅のMacBook Airで簡易測定してみたら約50Mbps程度でした。。。まあそんなもんなんでしょうね(笑

IEEE802.11n(Wi-Fi4)
こちらが第4世代で2.4GHz帯/5GHz帯で理論速度300Mbpsだそうです。
Wi-Fiルーターの設定で2.4GHzと5GHzと両方対応しているものが多いと思いますが、Wi-Fi6対応でないルーターだと2.4GHz帯の接続をするとこちらの規格に準拠する形になってしまうと思います。

IEEE802.11a
5GHz帯、54Mbps

IEEE802.11g
2.4GHz帯、54Mbps

IEEE802.11b
2.4GHz帯、11Mbps

ちなみに、2.4GHzは障害物に強いのですが、電子レンジと近い周波数帯なので電子レンジ使いだすと一気に繋がらなくなります。(無線キーボード、マウス、Bluetoothにも干渉しやすいようです)

逆に5Ghz帯は他の機器との電波干渉は少ないのですが障害物に弱いので、壁を隔てていたり部屋のドアを閉めたりすると電波が弱くなります。扉は開けておくとかできるだけ障害物を少なくするのが良いですね。

最後に

Wi-Fiの規格や仕様と製品の対応状況がワンセットで見れるものが無かったな・・・と思ったのでそれらが一気に見れる情報としてまとめてみました。

そういえば昔、情報処理技術者試験(一応、2種及びソフ開を持っている)を受験したときは802.11bが理論値11Mbpsであるとか学んだりしたなぁ・・・とそんな事を思い出しました。

その後かなり無頓着になっていたなと。。。そして久々に今回調べてみると改めて、Wi-Fiはビックリするくらい進化していることを思い知らされました。機器選定もなんだか新鮮で楽しかったです。

それではまた、色々知った情報を書いていきたいと思います!

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