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書評およびブックリスト

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読んだ本についての感想、あるいは書評や、おすすめの本などをまとめたマガジンです
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#読書

ある対話(関西弁)――2023年に読んだ本

※昨年 A:2023年ももう終わってもうたやん。えらい早かったな B:年取ると時間の流れが早く…

武久真士
10か月前
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ジュディス・バトラー『アセンブリ』論

前回の記事では、ジュディス・バトラーの『アセンブリ』の概要を記した。もう一度要点を述べて…

武久真士
3年前
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ジュディス・バトラー『アセンブリ:行為遂行性・複数性・政治』

ジュディス・バトラー著/ 佐藤嘉幸、清水知子訳『アセンブリ』(青土社、2018年、税込み2800…

武久真士
3年前
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2020年の本棚

そろそろ年の瀬なので、今年読んだ本をまとめようと思います。 思いついた順に、読んでよかっ…

武久真士
3年前
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ブックガイド村上春樹:『ノルウェイの森』から入るな

小説をこれから読もう!と決意した人が最初に手に取る本はなんでしょうか。夏目漱石?芥川龍之…

武久真士
2年前
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2021年の本棚―去年読んでよかった本たち

去年、「2020年の本棚」という題で、2020年に読んでよかった本を12冊ピックアップした紹介記事…

武久真士
2年前
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綿野恵太『みんな政治でバカになる』――バカな人からドヂな人になる

本記事は、2021年9月に晶文社から出版された綿野恵太『みんな政治でバカになる』についての書評記事です。主に本書の概要と、最終章で示される「ドヂ」という概念について解説・考察しています。 ○「バカの二乗」「みんな」が「バカになる」とはなかなか刺激的なタイトルですが、これは決して「釣り」タイトルではありません。本書の内容は、まさにこのタイトルのまんまだからです。 本書によれば、私たち人間は政治的な判断に関して、本能的にバカである上に無知であるという、「バカの二乗」なのです。