手を取る男女/ヨハネスフェルメール（Shall we dance）
手を取る男女として『Shall we dance』と題されているが、手には瓶らしき光沢のあるものが握られており、男女の間には椅子の背もたれらしきものが描かれているため構図的に「ダンスに誘っている」というのは不自然である。
おそらくぱっと見すると男女が誘ってるかのように見せて実は瓶を手渡ししているだけという『あれ？なんかよからぬこと考えてるんじゃないですか？ただ瓶を手渡ししているだけですよ？』という見るものの心を揺さぶる高度なテクニックを使った絵画である。
18世紀フランスになると無防備さを装った『コケットリー』な絵画が流行して誘惑してくるのですが、流石フェルメール先生その一歩先をいっていたのかも知れません。
未公開作品。制作年不明。収蔵元非公開。
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