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洋風レトロ建築巡り①

311により福島から西へ避難移住し、 身体・心・環境によいライフスタイルと「サスティナブル」なモノ・コトに関心を寄せる中、洋風レトロ建築にも興味を持ち、それらがいつのまにか消えて行っていることから、記録に残そうと思っています。

今回ご紹介する洋風レトロ建築は、商店街のアーケードに遮られる形であまり知られることのない旧村井銀行祇園支店です。(現在はcandySHOWTIMEさんというスイーツ店が営業をされています。)

▶旧村井銀行祇園支店
1924年(大正13年)竣工
吉武長一設計

旧村井銀行祇園支店

がっしりとした支柱は古代ギリシャおける建築様式(イオニア式)で、三連のアーチ窓のデザインが美しいですね✨

村井銀行は京都出身の明治のたばこ王、村井吉兵衛が設立。
村井銀行は各地に支店を構え、旧七条支店の建物も残っています。

▶村井吉兵衛

1864年2月29日(文久4年1月22日) - 1926年1月2日(大正15年)は、日本の実業家。
明治時代に「煙草王」と呼ばれた。
事業を多角化し村井財閥を形成。
村井銀行社長、日本赤十字社常議員。

▶旧村井銀行七条支店

1914(大正3)年竣工
吉武長一設計
煉瓦造2階建

旧村井銀行七条支店

ちなみに村井吉兵衛は、1909年(明治42年)に京都別邸を竣工していますが、そちらは現在「長楽館」として営業をされています。

▶村井吉兵衛旧京都別邸(長楽館)

1909年(明治42年)竣工
煉瓦造3階建(一部地下1階)
京都市有形文化財

村井吉兵衛旧京都別邸(長楽館)

いずれも豪華で美しいデザインにしばし見とれてしまいます✨

京都といえば、神社仏閣が真っ先に浮かびますが、明治時代の写真を見ると、こうした洋風レトロ建築で溢れているんですよね。

三条通り

しかし残念ながら、戦争や地震・火災等で多くの洋風建築が消えていったようです。

そんな中、現在も残存している洋風レトロ建築物は、「歴史のモノ言わぬ生き証人」

だからこそ、大切に守り、次世代へも伝え続けていかねばならないものだと感じます。

そうした意味でも、「洋風レトロ建築巡り」は、新しい観光資源として光が当たるよう取り上げていきたいと思います✨

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