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世界の潮流を変える一歩

私は「中田敦彦のYouTube大学を良く視聴しています。
彼が選択するテーマや内容が興味深く、気づきのきっかけとなっています。

そんな中でも「環境や人権問題に配慮したアパレルブランドが世界を変える」は、様々な気づきが網羅され、特に興味深かったので内容をまとめてみました。

アパレルブランドでは、店頭での売れ残りを大量廃棄している現実があります。それは、高級ブランドにおいても同様です。

売れ残りを安く販売することは「ブランド価値を下げること」にも繋がるためです。

その事実は消費者の怒りを買い、方針を転換させることとなりました。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/54265

現代は、大量生産、安価販売、大量消費、大量焼却がベストな社会となっています。

であるならば、焼却せず販売し続ければいいのではないかと思いますが、そこに立ちはだかるのが税金です。

在庫は資産とみなされ税金を支払わねばならないのです。
一方、焼却するのであれば、処分費用として計上できるのです。

大量生産、大量廃棄が「お得」というシステムということになります。
消費者が安いモノを求めれば、安いモノを届けるシステムが作られます。

では消費者はその安いモノを捨てていないでしょうか?
購入してもほとんど着ないまま箪笥の肥やしになっていたり、安いからといって、扱いがぞんざいになってはいませんか?

大量生産のさらなる問題は人権です。
大量生産のモノは果たして健全な状態の中で作られているのでしょうか?

中国によるウイグル族への強制労働があるとして、欧米が問題視する新疆綿(しんきょうめん)をめぐり、アパレル業界に激震が走ったニュースはご存知でしょうか?
https://www.fashionsnap.com/article/rana-plaza-collapse-5years/

また、2013年には、バングラディッシュの縫製工場が入った商業ビルが崩落する事故が発生し、1000人の命が奪われました。
https://ideasforgood.jp/glossary/rana-plaza-collapse/

崩落の原因は、以前から耐震性を無視した違法な増築の繰り返しで、事故の前日にも建物に入ったひび割れが発見されにもかかわらず、建物の所有者は安全のための警告を無視したようです。

このような人権侵害を犯している縫製工場が世界のファストファッション工場の実態であり、そこで作られた安価な服を多くの人が購入しているのです。

さらには、「外国人技能実習生問題」があります。
https://kanazawa.vbest.jp/columns/work/g_other/1207/

当初は、外国人に日本の高い技術を教えるという名目で始まりました。
しかし実際は、繊維業界やアパレル業界は人員不足だったため、安い労働力を必要とし、それが悪用され続けたのです。

日本で技術を学び、お金を稼いで帰国することを夢見ていた外国人技能実習生たちは、期待とは違う厳しい現実に直面しています。

そうしたことからも、これからは「環境や人権に配慮したブランド」に注目が集まるでしょう。

サスティナブルブランドのパイオニアと呼ばれる「エバーレーン」はその一つです。

これまでのアパレルブランドとの違いは、タブーだった「原価」と「製作過程」を公開していることです。

食の世界では「佐藤さんが作ったきゅうり」など、顔写真入りのPOPを見かけますが、生産者の顔を出すことにより、消費者に「安心感」と「支援したい気持ち」を与えることから、アパレルブランドにおいてもそうした情報開示をすることで、より信頼や応援が生まれるのではないでしょうか。

また、アメリカなどでは、環境や人権に配慮した「エシカルなモノを身に着けることがクールでかっこよい」という価値観へのスライドが始まっています。

日本ではまだまだテレビが情報源となっている人が少なくありませんが、若者の情報源はすでにSNSへと移行していることからも、あっというまにユーチューバーが台頭してきたように、アパレルの世界もあっというまに変わる可能性も否めません。

日本には過去に様々な公害病がありました。
産業活動で排出される有害物質により引き起こされました。

その多くは市民が声をあげることにより規制ができました。
※まだ裁判は続いていますが。。。

このことから、アパレルブランドのみならず、私たち一人一人が「環境や人権問題に配慮した生産者やブランドを選択していく」ことが世界の潮流を変える一歩であると感じます。

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