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「mRNAに対する創薬の実現」に向けて

みなさま、初めまして。株式会社Velitas In Silico(VIS) 代表取締役社長の中村慎吾と申します。当社は2016年に創業した、mRNAを標的とする低分子創薬のプラットフォーム事業を展開するバイオテク企業で、2024年2月には東京証券取引所グロース市場に上場いたしました。
上場を機に、VISの活動や理念を中村の言葉を通じて広く知っていただきたいと思い、これからはnoteを通じて発信していくことにしました。


まずは中村の自己紹介


私は科学者を志し、情報工学、有機化学、生物学を学んでおりましたが、最初の転機は2000年頃にmRNAという研究対象に出会ったことでした。mRNAは中学の教科書にも登場する物質ですが、タンパク質やDNAに比べて、扱いにくく壊れやすいため、詳細な研究は遅れていました。私の父や同僚の配偶者が相次いでがんで亡くなったことがきっかけで、医薬品業界に携わることになりましたが、そこで「mRNAに対する低分子創薬の実現」を目指すこととなりました。その後、事業開発や投資業務というキャリアを積んでも私の志は変わらず、「mRNAに対する低分子創薬の実現」を目指す、VISの設立に至りました。

【中村の略歴】
2003年10月 武田薬品工業株式会社入社
2011年5月    Dow Chemical Japan入社 営業部長補佐
2011年11月  Catalent Pharma Solutions入社 事業開発部長
2015年7月      株式会社産業革新機構入社 戦略投資ディレクター
2016年11月     Velitas In Silico 代表取締役就任(現任)


製薬会社になる成長ストーリー


VISの設立は、大きな転機でした。この分野に志を同じくする方々や、mRNAやRNAの研究に志をもつ方々が、社員、取締役、顧問としてVISに集まることにより、いわば自然発生的に「オール日本体制」ができあがりました。VISは設立当初より、最終的に製薬会社となるという成長のストーリーを描いています。医薬品を創出し、社会に届けるまでには10年以上の時間がかかるため、10年以上先を見据えた生存戦略を持つべきであるという私の考えを体現しています。
もちろん上場も一つの重要な転機となります。今後は、mRNA標的低分子医薬品だけでなく、核酸医薬品を中心とした社内パイプラインの創出を進めていきます。さらに、VISの成長ストーリーに共感する新たな仲間の参加と、新たな仲間と既存のメンバーの融合が、より一層強い志となることを期待しています。


noteを始めた理由


私にとって、noteでの発信も大きな挑戦です。対外的に発信することにより、私一人の「mRNAに対する創薬の実現」という思いを共感してくださる仲間と共有し、上場を機に新たな仲間を迎え、さらに思いを共有・拡大していくとともに、その思いを社会にまで伝えていこうとしています。この試みによってどのような反響があるのか、楽しみにしております。
これからよろしくお願いいたします。

Velitas In Silico ウェブサイト https://www.veritasinsilico.com/