見出し画像

博打雑感 3 賭け麻雀考(過去の思い出も含め)

冒頭の画像は、スペインのアンダルシア地方からポルトガルへの道の途中(友人のクルマでドライブ中)に見られる「コルクの木」(スペイン語でarcornoque:アルコルノケと言います)!ワインに使われるコルクの生産で、スペイン産は世界シェアで相当高く、下の画像のように、樹皮を剥してそこから切り抜くというやり方で生産します。この樹皮は再生されるので、1本の木から繰り返し取れ、この樹林を持っている方たちは相当稼いでいると言われます。それでも、最近良質のコルクが取れなくて、安いワインにはプラスチック製のコルクや金属のスクリューも使用されることが多くなっています。


アルコルノケ


さて、ギャンブルが好きである。今まで経験したギャンブルは、幼少のころからの順番で、麻雀、目碁、六百間とおいちょかぶ(花札)、チンチロリン、パチンコ、競馬、競艇、バックギャモン、海外カジノ(バカラとクラップス)、パチスロ、まだ他にもあるかもしれないが、こんなところだ。この中の個人的な「博打哲学」とパチンコについては、以前のnoteで記事にしたので、お時間のある方は読んでいただきたい。


そして、今現在遊んでいるのは、たまの麻雀と、ほぼ毎週末の中央競馬だけである(平日の地方もときどき)。競馬に関しては、上の記事にも引用したが、下の画像(Club A-Patから)にあるように、昨年は789レース買って的中が271レースで回収率が107%と黒字決算!仮に1レース500円ずつ買っていたとしても、トータルで3万くらいの黒字となっているわけで(実際はもう少し多い)、一昨年も100%超え、今年はいずれ発表するが、今現在86%と、あと少しで100を超えるところまで来ている(年初は若干不調だった)。

競馬については、後日詳しく書こうと思うが、上記「博打雑感2」でも書いたように、しっかり研究することによって相当な技術介入が可能で、研究が足りない連中でもときどき大きく当たるのが競馬だけど、最終的には技術介入の差で、研究が足りないやつらのバイアスのおかげで、負けないと思えるようになっている。なお、馬券種は、ほとんど馬連とワイドで、あと単勝に3連複がたまにで、馬単や3連単は1年に数回買うかどうかと言ったところ。

さて、話題を麻雀に向けよう。

今や、M-League(以下ML)のおかげで、競技麻雀を見て楽しむなんて時代になってしまい、それはそれでネット麻雀の隆盛とともに、麻雀の普及に大きく貢献している。

僕は「東風荘」の走りのころに、少しネット麻雀をやってみただけで、今大流行の天鳳他のネット麻雀には興味が全くないと言ってよく、youtubeなどで麻雀プロと称する方たちが、ネット麻雀上の自分の対戦などを見せる動画も見ないと言ってよい。ただし、ABEMAで放送されるMLなどのプロ同士の対局の実況だと、ある特定のプレーヤーが出演する時は、興味を持って見させてもらっている。2名いて、小林剛選手と園田賢選手である。あと、小林選手と同じチームの瑞原明奈選手の打ち筋もときどき見ているが、彼女はレートを乗せての麻雀に向いているのではないかと思っている。

何故小林選手と園田選手か?あの打ち方で、もし賭け麻雀なら勝てるかどうかを考えながら、不思議に思っているからだ。

園田選手はMLではやや不振ではあるが、小林選手はしっかりとプラスの成績で、過去のシーズン累計で、恐らく賭け麻雀をやっても強いと思われる多井隆晴選手、佐々木寿人選手についでの堂々の3位につけていて、プラス587である。しかしながら、1位の多井選手でさえ、104半荘のトータルがプラス1164とは、仮に1000点200円乗せていたとしても、23200円しか儲かってないのである。1半荘にすれば223円の儲けなので、ショバ代も出ない。なので、競技プロと言われる方たちの上位者の実力は相当拮抗していることが想像される。(上位者とそうではない芸能人的な競技プロ雀士のあいだには相当実力の差があるのかなあと思う)

大昔、名古屋の底辺高校から東京の某私立大学に入学し、当時学内にある学生寮に入居したその日、寮内に娯楽室があり、麻雀テーブルが数卓あるのを見て、この寮に入ったのは正解だと実感。さっそく遊びたくて、覗いてみると、すでに2卓ほどたっている。後ろから観戦していると、「打てるの」という問いかけに「なんとか」と腕に覚えのあるところを抑えて答えたのが最初の先輩との会話であった。名前も告げて、夕方寮の新入生のガイダンスが終わり、部屋で何人かの新入生と歓談していると、「〇〇、面子足りないけどできる」といきなりお声がかかる。早速、娯楽室へ行き、他の面子のT君(2年)、Y君(3年)と言葉を交わすと「50円のゴットーでいい」との問いに、「麻雀の面子には苦労しないし、レートも学生にとって結構高いし(かなり稼げるかも?)、まあまあで遊べるし」とほっとした気持ちになって、10時近くまで打って、お開きになると、その声をかけてくれたメンバーの(これは実名でいいだろう)小林隆宏君が「飲みに行こう、奢ってやる」とのことで、四谷の新道(しんみち)の外れにある居酒屋「駒忠」へ。当時1杯80円だった燗のコップ酒をぐいぐいやりながら、寮に帰ったのは深夜2時過ぎ。充実した大学生活1日目を過ごすことができたのであった(同室(2名部屋)には若干迷惑をかけたにちがいないが)。

小林隆宏君:○○大学文学部仏文学科中退。このあと、僕とは麻雀、酒、競馬で楽しい日々を過ごすことになる。ただし、平成8年、僕が福岡に暮らすようになって、久しぶりに小倉競馬での再会後、数年で病で幽明境を異にすることになってしまった。小林君との思い出は、いずれ詳しく書きたいかなと思っている。

小学校4年生頃に父から手解きを受けた麻雀。家族に親戚や友人を交えての卓でも麻雀の勝ち負けだけはしっかり払う。最初にも触れたように、この博打の勝ち負けについては上記の記事「雑感1」で書いたので、是非読んで欲しい。

ちょっと思い出を:
僕が東京に持って行ったのは「竹牌(象牙製)」で、牌の背の模様に竹の目が基本同じように入っているのだが、いくつかの牌には微妙にずれがあり、いわゆるガン牌になっていて、もちろん知っているのは僕だけ!この牌を使うときには、当然有利なのは当たり前。

いろいろなローカルルールを経験したが、これも全部書くと限がないので、面白いのだけを。名古屋の某有名寺院の坊さんルールは、フリテンの現物以外は栄和で和がってもよいというもの!これは、後ろで見ていたのだが、純全帯么九の聴牌に安いほうの6を自摸切ってリーチして9で栄和してOKというもので、もちろん他家が6を捨てたあとに9が出て栄和してもよいというもの!

連荘で5本積むと2翻縛りというのは結構普通にあるルールだが、これはある大企業のルールで、最初から3翻縛りで、5本積むと4翻になるという極端なもの!オープンリーチ(2翻)ありで、役が何もない場合はオープン自摸の3翻を狙って、嵌張待ちでもオープンリーチが多用される麻雀になる。

いかさま技は一通り練習した。もちろん、桜井章一さんのように鮮やかにはできないが、覚えておくことによって、相手がやるのが分かるようになり、注意してあげたり、ちょっと牌山をずらすことで、事前に防げるようになるのに役立った。なお、積み込みや、牌山に何があるかを覚えるのはやったが(というか、伏せ牌サイコロ2度振りにしないほうが悪い)、いわゆるゲーム中の牌のすり替え(拾いとか、抜きなど)はやらないことにしていた。あと、先自摸して、別の牌を戻すというのなんかは最低で、そういうことやるのは麻雀止めたほうがよいと思っている!(何度、そういうのを注意したことだろうか!?)のちに、フリー(まだ手積み)の雀荘では、きちんと伏せ牌、17幢積み、サイコロ2度振りであった。洗牌のときに、表になっている牌を裏にする技術(4牌ずつ親指と小指に挟んでさっと裏返す)は結構上手だったと思う。

いくらまで高いレートを経験したか?これはたいしたことなくて、フリーの雀荘での2の1-2(または3)でチップ一枚1000円であるが、これとて負けるときは半荘1回(僕は東南戦が好きで、東風戦はほとんどやらなかった)で1万円を超えることがあるので、滅多にやらず、大抵は1の1-2チップ500円より下のレートであった。

勝ち負けは?これは、信憑性がないが、トータルで相当勝っているとだけ書いておくことにする。

さて、長々と余分なことを書いてきたのだが、何が言いたいかというと、幼少から賭け麻雀にどっぷり浸かってきた人間にとって、今の競技麻雀は本当に新鮮に映る。果たして、今MLの選手で賭け麻雀をやったことがないのは何人いるだろうか?まあ、ラーメン代とか、ちょっとした景品などを賭けるのは除いて、いわゆる点数や順位に賭け金を乗せてやる麻雀である。

MLなどでその麻雀を見ていて、明らかに賭け麻雀をほぼやったことがないと思えるのは、先に挙げた瑞原明奈選手他女流数名(東城さん、伊達さん、丸山さんあたりかな)?選手ではないけど、MCの松嶋桃さんは絶対にやってきていると思うが、どうだろうか?もちろん、各麻雀競技団体は表向き賭け麻雀を禁止しているので、やったかどうかは、競技プロになる前の話しである。男子プロはどうだろうか!?ML他の競技麻雀を見ていて、賭け麻雀に程遠いと思うのが、小林選手と園田選手だけど、恐らく(あくまで想像)若い頃にはやっていたはずで、そのときのスタイルと今のスタイルは絶対に違うはずで、これは多くの方たちが分かっていると思うが、1打の重みが競技プロのほうが大きいのである。累計点数で順位を争う、ましてやMLはチームプレーが要求される。賭け麻雀で、今20000点持ちの3位、レートは0.5の0.5-1(チップは別として)として、ある局面で子のリーチ者に対し満貫を放銃して4着に落ちる収支は650円マイナスが増え(もちろん貧乏学生にとっては大きな額かもしれない)、もちろん通れば仮に満貫を和了してプラスに転じ、着順アップするなら収支はプラス950円(リーチ棒50円)ということになるが、同じ局面の競技プロの1打には、自身の名誉、自分の順位と点数、MLならチームの順位と点数、相手(チーム)の順位と点数など、さまざまな要素が絡まっていて、賭け麻雀なら打つが、競技麻雀なら打たない局面もあるかと思うし、逆に、賭け麻雀だったら打たない牌を競技麻雀では打つこともあるかと思う。
先日、麻雀最強戦というのをABEMAで放映していたが、女流プロの対戦で瑞原明奈選手が岡田紗佳選手の国士無双13面待ちリーチに1万で放銃していたのを見たが、賭け麻雀ならあれは僕は打たないが(その前のも恐らくしないし、あのリーチが国士の13面かどうかは分からないが、僕は么九牌は打たない)、順位麻雀なら仕方ないかなと思う(もちろん、自摸ってもらって、他の2選手と条件を平らにしておくという意味はあるが)。

というわけで、賭け麻雀ではない競技麻雀で最適解を追求している一握りのトッププロの打牌は見ていて面白いし、賭け麻雀とは違う世界を拡げてくれているのは本当に目の保養になるし、新鮮である。

その意味で、MLにもまだ競技プロとして実力が不足している選手がいるのも事実だと思う。一人だけ名前を挙げれば、萩原聖人選手は恐らく賭け麻雀なら強いはずである。上位にいる多井選手と佐々木選手以外で賭け麻雀に強そうなのは、近藤誠一選手、契約が終了しているが藤崎智選手あたりかなと。

一度、小林選手、瑞原選手、園田選手と1の1-2くらいで4半荘打ってみて、どのくらい負けるか(勝つか)をやってみたいなあ!

続く

追記 上に書いた86%と書いたあと、ローカル開催で酷い目に遭って、60%近くまで回収率を落としたことを付言します。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?