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捕ってから早く投げるために

「捕ってから早く投げる」は省略することではない。

捕ってから速く投げることは非常に大事なことですが、ドッジボール界における「捕ってから早く投げる。」は、文字通りのプレイばかりしていて、本質からは程遠い。文字通り、捕ってから早く投げるだけで、早さを維持しながらも強い球を投げることには一切触れていません。今回は、その辺に触れながら色々と話していく。

他競技における「捕ってから早く投げる」

捕ってから早く投げるだけなら、捕ってすぐに手首だけで投げてしまえば、一応成立してしまうわけですが、きっとこの考え方は反対されます。「そんなの屁理屈だろ!」という声が聞こえてきます。しかし、反対の立場でありながらも、この考え方がまかり通っているのが現在のドッジボール界です。ボールアップ時とラリー時で大きく投げ方が変わってしまう選手がほとんどです。ボールアップ時の投げ方が本人のベストであるにも関わらず、ラリー時には違う投げ方をしてしまうのはもったいないですよね。

イメージをしやすいように他の競技で考えてみてほしいのですが、バスケットボールでも、捕ってから早く投げる技術は必ず求められます。ディフェンスが来る前にシュートを打ちたいから当然ですよね。バスケットボールの試合を見ればすぐにわかるのですが、捕ってからシュートまでが早い選手は多くいますが、だからといって、普段のフォームと大きく変わりません。

競技としてのドッジボールは、自由度があまりにも高いが故にこうした「事故」が起きているものだと考えています。

テストを早く終わらせるには

バスケットボールでの「捕ってから早く投げる」は、一つ一つの動作を早くすることに意識があるのに対し、ドッジボールでは、動作を省略することに意識があります。10問テストで5問しか解いていないのに、早くテストが終わったなんて言いませんよね。早くテストを終わらせるには1問にかける時間を早くするしかないんです。
正しい「捕ってから早く投げる」は、一つ一つの動作を早くすることです。

縦軸と横軸

noteでもX(Twitter)でも何度も言っていますが、投げ方には縦軸と横軸があり、ドッジボールでは縦軸を推奨しています。推奨理由は、noteやX(Twitter)を見てください。縦軸であれば、早く投げるのには限界があります。いくら動作を早くしようが、すべての工程をきちんと踏むだけの時間はかかります。チーム名や個人名は伏せますが、きちんと縦軸で投げている選手は捕ってから早くありません。実際に僕も捕ってから早くは投げられません。
早く投げれる技術があればもちろんいいですが、他の物を捨ててまで早く投げる必要は一切ありません。失う物の方が大きいです。

捕ってからの早さは技術の一つであり、すべてではありません。捕ってから早く投げることで失う物があり、それの方が大きいのであれば、すぐにやめるべきです。全身を使って縦回転で投げた方が絶対にアタックもパス回しもうまくいきます。

今回のnoteはこの辺で。お付き合いいただき、ありがとうございました。

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