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結婚記念日。
周りは皆、家族連れや恋人同士。
今日の軽井沢のカフェは賑やかだ。
わたしの前だけ、空席。
あなたがいなくなって、すっぴんで出かけることが多くなった。メガネですっぴんの私は、誰にも見られることがない。たまにそんな日も心地よい。
でも、あなたがここにいたら、
きっとこう言うのだろう。
すっぴんもいいけど、
俺はゴージャスにしてる直美が好きだな。
直美の太ももと、胸の谷間を見たいよ。
いい身体をしてるのに隠すのはもったいないよ。
でもね、どんなにドレスアップしても、
あなたが褒めてくれなきゃ意味がない。
どんなに綺麗にお化粧しても、
あなたが見てくれなきゃ意味がない。
どんなに他の人の視線を浴びても、
あなたが独り占めしてくれなきゃ意味がない。
身体を手放したあなたは、
今のわたしを見て、どう思うのかな。
ひっしで生きてきたこの5年間を
ほめてくれるかな。
わたしは、あなたの代わりに
家族を守れてるかな。
逢いたいな。
今日は、29年目の結婚記念日。
わたしを見つけて結婚してくれてありがとう。
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