見出し画像

VB TIMES10月号Vol.3 〜新たな展開を生み出す第一歩、資金調達!どんな方法がある?資金を得るためのポイントとは~

Venture Bankは、世界中で事業展開する企業、そして、世界を舞台に活躍している投資家たちによって組成された、ベンチャー支援プロジェクトです。
「起業したい」「事業を起こしたい」という未来の起業家たちをサポートするべく、私たちはビジネスプランコンテストの開催など、様々な取り組みを行っております✨
未来の起業家を更に応援するために、現役起業家やエンジェル投資家のインタビューや、現在起業に向けて奮闘する未来の起業家たちに注目し、その様子をお届けする『VB TIMES』🌳

「新たなビジネスプランはこれだ!」と、イノベーションを起こす気持ちは十分すぎるほどあるのに、最終的に立ちはだかる大きな壁。

そう、それは『資金調達』問題です!

創業から間もないと、経営基盤もまだ確定されておらず、自己資本で運営しているベンチャー企業も多いことでしょう。会社の存続や成長の命運…巡り巡る想い…。
しかし、頭を抱えるのは今日までです!

どんな種類の資金調達方法がある?そのメリット・デメリットとは?

画像1

そもそもどのような種類があるのか分からない…という方も多いのではないでしょうか🤔
ベンチャー企業が検討すべき資金の調達方法には、大きく分けて3つあります。

1.【出資(投資で資金を調達する)】

画像2

事業の成功や企業の成長を期待し、『イグジット*1において受け取るリターン=株式の値上がり益』を目的としています。その対価として投資を行います。
(*1 投資家が株式を売却することで利益を得て、投資資金を回収する)

①ベンチャーキャピタル(VC)
これまでにない独創性に溢れたビジネスモデルへの成長を期待し、ハイリターン・積極的投資を行うファンドのことです。企業の株式などを未上場時に引き受けることによって投資を行い、投資した企業が上場→株式を公開した後、保有している株式を売却します。そうすることによって、キャピタルゲイン*1を得ることを目的としています。
(*1 キャピタルゲイン:当初の投資額と株式や事業を売却したときの金額の差)

②エンジェル投資家

役割や目的からVCと似ている部分もありますが、VCは投資ファンドであるのに対し、エンジェル投資家は個人が直接自己資金を投資します。エンジェル投資家は、起業を経験していたり経営者として事業を営んでいる人であることが多いです。そのため、起業家の熱意や革新的なアイデア、ビジネスプランを汲んで将来性や有望性を判断して投資を行います。

[メリット]
・無担保、返済義務なし、利息なし
・企業の成長が株価の上昇に直結するため、彼らが保有する豊富な経営ノウハウやネットワークの提供、業務提携の支援や人材紹介などのさまざまなサポートを行う
[デメリット]
・業績が著しく悪化した場合、VCが手を引き、早期資金回収の場合がある
・自社の株式を譲渡することで、投資家に株主として一定の議決権を与えるため、起業家の保有株比率が下がる

2.【融資(お金を借りて資金を調達する)】

画像3

銀行や信用金庫、公庫融資などの金融機関から資金を借り受けることを指します。

①銀行(信用保証協会付き融資)
対象が中小企業に限定された「信用保証協会付き融資」は、自力で融資を受けられない企業が、信用保証協会に保証料を払って保証してもらい、融資を受ける方式です。企業が金融機関から融資を受けた後、返済が滞った際に信用保証協会が返済を肩代わりする役割を果たします。所定の審査基準を満たせば融資されることが多いのが特徴です。

②信用金庫
地域密着を特徴としており、その地域に必要なものを支援したりするために作られた金融機関です。そのため、地域に根付いたビジネス展開をしようとするベンチャー起業を温かく迎え入れてくれる傾向にあります。企業の成長性や収益性以上に、その企業が地域に与える影響を重視します。総じて銀行よりも融資が受けやすいです。

③公庫融資(日本政策金融公庫「新創業融資」)
政府の金融機関である日本政策金融公庫から借り入れる方法です。「新創業融資」は、事業を始めたばかりの経営者向けで、最大3,000万円までの融資を受けられます。銀行融資よりも低金利で、無担保・無保証で利用可能、信用保証もかからない制度です。また、審査が順調に進めば申し込みから最短で2週間から融資を受けることもできます。

[メリット]
・支払った利息は経費算入できるので、節税できる
・返済を滞らせなければ経営に介入されるリスクがない
[デメリット]
・返済義務あり、金利負担が発生する
・設立後の会社では利用が厳しい場合もある
・借入金は負債となるので、財務基盤の脆弱化を招く

3.【その他の資金調達法】

画像4

①助成金・補助金
都道府県や市区町村などの自治体または民間団体から支給される資金です。

[メリット]
・返済義務なし
[デメリット]
・常に募集しているわけではなく、申込期間が決まっている
・申請するための書類の用意に時間を要する
・申請から受給までに半年~1年半ほどかかる
・補助金は後払いのため、つなぎ資金を用意する必要がある

②クラウドファンディング
インターネットを通じて、事業に共感した不特定多数の人から資金調達を行う手法。最近では様々な事業を実施するために積極的にクラウドファンディングを行う事例は多く、資金調達に成功し、事業の創業が実現したケースも少なくありません。

[メリット]
・返済義務がない・インターネットメディアの活用は前述したエンジェル投資家との出会いにも繋がる可能性がある
・世間に企業を認知してもらうきっかけにもなる
[デメリット]
・手数料がかかる
・支援者との細かなやり取りが必要
・金額として数千万円という規模で調達に成功した事例は多くはない
・基本的には一般の人から広く資金を募るため、数多くの人からの共感が得られるアイデアやビジネスモデルが必要となる

ベンチャー企業におススメの資金調達方法は?

画像5

ご紹介したように、さまざまな資金調達方法がありますが、みなさんはどのタイプを選びますか?
事業規模や事業内容などによって適している方法が異なるので、悩ましいところです。

そんな悩ましさの中に、少なからずこんなことが頭をよぎってしまう…

「融資を受けるとなると、負債を抱える…😨❓❗」
「ちゃんと返済できるのか…😓💦」

そう。多くの人がここで一度は立ち止まってしまうと思います。

原則、銀行等から融資を受けたら毎月返済をしなければなりません。
利息もかかります。毎月の返済額が大きくなると、返済が滞ったり、資金がショートしたりする可能性があります。
そうなると、金融機関の信用を失い、取引先への支払いができなくなり、事業を続けられなくなるリスクがあります。

そこで、そんなリスクを避けながら資金調達ができるVCを、悩めるベンチャー起業家に幅広くお勧めしたいと思います。

銀行融資は「確実に返済されること」を重視しますが、VCは「将来的に成長して大きなターンを出してくれること」を期待しています。

なので、「会社を成長させる!」という、起業家が本来持ち合わせているマインドを、そのまま資金調達へと繋げられる、ということになります。
これこそまさに一石二鳥

そして、"無担保・返済義務なし・利息なし"ということで、「負債」「返済」という緊張の走るワードにドキドキすることもない。
もはや一石三鳥です!

さらには、VCから出資を受けることで財務状況が改善し、金融機関からの融資も受けやすくなる可能性もあります。
事業をさらに拡大したいベンチャー企業にとって、追加融資を受け入れやすくなることは大変有利だと思いませんか?
これはもう、一石四…

助成金・補助金、又クラウドファンディングも、"返済義務なし・利息なし”という点においては同じですが、そのメリットだけを得るためにかかる手間や規制が多いような気がします。

みなさん、VC気になってきましたよね⁉

実際に資金を調達するには⁉ VCに響くアピール方法!

画像6

VCから出資を受けたいと思っている人、皆が皆、出資してもらえるわけではありません。事業の魅力をいかにアピールできるかどうかが、資金調達への成功の鍵と言えます。

それでは最後に、そのアピールポイントをお伝えしていきます。

①他が真似できない競合優位性がある
自社が展開する事業が、同業他社と比べて圧倒的な魅力や強みがある商品・サービスである必要があります。市場において優位となるため、事業が成長する可能性が高いとVCが判断し、支援する確率が上がります。

②EXIT戦略があること
VCから出資を受けるための大前提となる重要なポイントです。
VCは出資して手に入れた株式を、将来的に高値で売却することで利益を得るからです。EXITを早い段階から意識し、生産性の高さや事業の継続性が高いことを示していきましょう。

③魅力的な事業計画書の作成
自社の理念をもとにどの程度行動しているのか、現在達成している成果と、これからの課題が明確にされていると、成長性を含めて企業価値が高いと観てもらえます。複数のVCに会う際には、資料を完全に使いまわしせず、そのVCに合わせた旺盛の事業計画書を持ち込みましょう。

④経営陣の実績
見落とされがちな要素かもしれませんが、経営陣の実績は重要な要素です。経営陣に十分な経験やその分野の確かな知識がなければ、明確な根拠に基づいた事業戦略を立てることができないとみなされます。事業計画を実現させる行動力があると評価されるよう、経営陣の実績もどんどんアピールしていきいましょう。

⑤正しいタイミングで依頼
さまざまなものに溢れ、多くの事業やサービスが溢れる世の中。
投資家からの「なぜ今その事業なのか?」という問いに答えるのは重要です。「なぜ今」、の回答となるべくそのタイミングの大切さをアピールすることが、最終的なポイントとなるでしょう。

みなさま、資金調達の心構えは出来ましたでしょうか?

事業規模や事業内容によって適している方法が異なるので、改めて自社の企業特色や事業内容を振り返ってみるのもいいかもしれません。
今がまさに、新たなビジネスチャンスを掴む大事な「タイミング」かもしれませんよ♪

ibank_バナー

次回もお楽しみに✨

【note閲覧にあたって】
本記事を閲読する場合、以下について承諾したものとみなされます。
本記事は弊社が独自に調査した情報に基づき作成されています。よって、閲読者の見解や認識とは違う場合であっても、クレームや修正依頼などを受け付けることは出来かねます。
また、記事を閲読し、万が一お客様に損害が生じた場合、当社は一切の責任を負いません。 記事に記載されている事項が必ずしも最新でない場合がございますので予めご了承下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?