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こんにちは、佐々木です。
今回は中小企業・ベンチャー企業のSNS運用について話していきたいと思います。
今回のテーマは中小企業はSNSを辞めるべきというテーマなので、
なぜ中小企業がSNSを辞めるべきなのかについてお話をしていきたいと思います。
辞めるべき理由は8個あります。w

中小企業がSNSを辞めるべき理由

①企業アカウントは伸びにくい

皆さんが良く見ているSNSの中で企業のアカウントってどれだけあるでしょうか?
正直、あまりないと思います。
SNSは基本的に余暇時間で楽しむものです。
家でダラダラしてる時に企業の広告っぽい投稿が来ると嫌ですよね?
なので、企業が運用しているアカウントというのはそもそもSNSで嫌われがちですし、中々伸び辛いです。
SNSは個人にファンが付きます。
SNSで伸びる投稿は個人のプライベートの様子が一番伸びやすいです。
そこに企業の少しまじめな投稿が割って入るのは中々難しいとご理解ください。
でも○○の企業のSNSはフォロワー○人いるじゃないか!と思うかもしれませんが、皆さんが見ているアカウントはSNSの中でもほんの一握りのTOP of TOPのアカウントです。
その下にはたくさんの全然伸びていないアカウントがあることを知っていただきたいです。

②SNSが伸びる=マネタイズできるではない

そしてSNSのフォロワーが増えたからと言ってすべてが自社の顧客になるわけではないです。
SNSはのフォロワーは投稿へのファンであり、その会社が売っている商品のファンではないです。
ここに微妙なズレがあります。
また、投稿から商品までの動線設計や、トンマナの違和感などを無くさないと、コンバージョンが悪くなるので、ここの設計は重要です。


③リソースがかかる

SNSの運用は本気でやろうと思うとリソースが掛かります。
・投稿前の調査
・投稿作成
・ベストなタイミングでの投稿
・フォロワーさんやそれ以外の方々との絡み
など、やることが非常にたくさんあります。
しかも通常はSNSは複数媒体を回すことが多いので、
最低でも一人は専属の担当者が必要になります。
なので、専属の担当者を一人置く覚悟ができなければSNSの運用は相当難しいです。
ここで最も悪手なのが、何かの業務と掛け持ちでSNS運用をやることです。
SNSは始めはかなり伸び辛いので、担当者のモチベーションが維持し辛いですし、他の業務も持っていれば、SNSは伸び辛いからそちらで成果を出そう
となります。
なので、SNSを本気で伸ばすのであれば、専属の担当者を置くことをオススメします。

④時間がかかる

SNSの最大のデメリットはここかもしれませんが、とにかく時間がかかります。
SNSを伸ばすには短くても半年~長ければ1年というのが一般的です。
もちろん1か月で○○万人!みたいな人もいますが、企業アカウントではそうはいきません。
また企業アカウントはフォロワーが誰でもいいわけではなく、属性を選びます。
男性向けの洗顔料を売っているブランドのSNSでは女性にインプレッションやフォローしてもらっても、ブランドへのプラスは少ないですよね。
このように、目指すべき属性の人を一定数企業アカウントで集めるのには時間がかかります。

⑤確度が不安定

そして伸びたときの伸び具合や、伸びるまでの期間もアカウントによるので一定ではないです。
SNSの伸びは直線的ではなく、曲線で伸びていくので、
何か月目で○○、という指標が立てづらいのもSNSのデメリットです。
あとこれは付随的な悩みですが、自分たちの位置が分かりづらいので、SNS運用を続けるかどうかの判断軸が非常に難しく、モチベーションを維持し辛いです。

⑥炎上リスクがある

そしてSNSは炎上することもあります。
もちろん媒体によって炎上しやすい、しにくいはありますが、炎上リスク0のSNSはありません。
どのSNSでどんな投稿が燃えやすいかを意識しておかないと、炎上に晒されてしまうことになります。
あとはどうしても一人の担当者の主観に投稿が寄りがちなので、違う角度から見たときに、不快な思いをする方がいるかもしれない、と想像力を働かせる必要があります。
よくあるのが、新卒社員をSNSの運用担当に付ける場合がありますが、この場合は炎上のリスクが比較的高めです。
なので、新卒社員の方がSNS担当をして頂く場合には、必ず誰かチェック者がいる方がオススメです。


⑦人が休みの間が勝負

冒頭でもお話ししたように、SNSは人々の余暇時間に見るものです。
なので、いわゆる企業の就業時間後に大きな変動があります。
また、SNSは流行りの波に乗ることも大事なので、そういった大きな動きがある時間には担当者はSNSを見ておかないといけません。
一方で社員さんだとこのあたりが労務管理の観点から難しくなってしまいます。
なので、SNS運用の社員さんのみ別の労務形態なのか、その方の頑張りに掛けるのか、このあたりは難しいポイントです。

⑧決裁者とメインユーザーの層が違うことがある

SNSは比較的若年層が多い媒体です。
そこで流行しているものは年齢が離れれば離れるほど、理解しがたいものです。
なので決裁者の方が「これは伸びないのでは?」と思ったものがSNSでは大ハネすることがあります。
決裁者の方は自分の感覚が当てはまらないのがSNSだ、と考えて、各運用担当に完全に任せるくらいの意気込みでないと中々SNSは伸びないということをご理解ください。


ここまで散々デメリットを話してきたので、まあじゃあ辞めようかな・・・
と思われる方も多いと思います。
ただこれだけデメリットがあっても、運用している企業が多いのは、
それに見合うメリットがあるからです。
続いてはメリットを3つご紹介していきます。

①ファン化しやすい

集客の方法は世の中にたくさんありますが、最もファン化しやすいのはSNSです。
人間は接触回数が多いほど、好きになる傾向がある生き物です。(ザイオンス効果と言います)
SNSは一度フォローをしてもらえたり、接触してもらえると、
その人のアカウントに何度も自分たちの投稿を出すことができます。
こうすることで、始めはエンゲージメントが低かったお客様達も、徐々に自分たちの会社やブランドのファンとなっていってくれるのです。
また、SNS上でのファンはいわゆる熱量が高いファンが多く、
自分たちの会社やブランドを宣伝してくれるようになります。
これがファン化の最大のメリットです。
企業の広告に10回当たるよりも、熱烈なファンの熱烈な投稿がお客さんを引き寄せます。

②価値の高い資産になる

最近では色んなメディアでSNSでのフォロワーが権威性として使われるようになりました。
こうなっている理由は、SNSでのフォロワー獲得やSNSを見てもらうことが難しくなってきているからです。
つまり、一度ある程度のフォロワーや視聴数を獲得すると、その壁は大きなものになり、かなり高い参入障壁となります。
そして、SNSは基本的に資産性のあるものです。
フォロワーや視聴数は基本的には続けている限りは右肩上がりで上がりやすいですし、どんどん積みあがっていくものです。
広告は掛けた広告費に対して直線的にインプレッションが伸びますが、
SNSは掛けた時間に対してカーブ状にインプレッションが上がっていきます。
しかもSNSで掛けた時間というのは簡単に買えません。
なので、SNSを長い期間かけて運用していくというのは、競合が参入できない非常に高い参入障壁を作るのと同じなのです。
そういった意味で、SNSはかなり価値の高い資産です。

③大きくなるとバズりやすくなる

また、SNSは長く続ければ、バズもどんどん起きやすくなります。
フォロワーさんや熱烈なファンたちがどんどん自分たちの会社やブランドを宣伝してくれます。
また、一度バズると媒体側も他の投稿の表示回数を増やしてくれたりしがちです。
(TIKTOKなどは特にその傾向があります。)
なので、どんどんバズる素地ができていくのです。

まとめ

今回はベンチャー・中小企業はSNSを辞めるべきというテーマでお話をしました。
まとめると、
①企業アカウントは伸びにくい
②SNSが伸びる=マネタイズできるではない
③リソースがかかる
④時間がかかる
⑤確度が不安定
⑥炎上リスクがある
⑦人が休みの間が勝負
⑧決裁者とメインユーザーの層が違うことがある
というのが辞めるべき理由です。

ただ一方で
①ファン化しやすい
②価値の高い資産になる
③大きくなるとバズりやすくなる
というメリットはあります。

なので、短期間で大きく売上を伸ばしたい企業さんはSNSはやるべきではありません。
掛けるリソースと効果が見合いません。
こういった企業さんは費用は掛かるけれども確実にインプレッションを生む、広告を投下する方が良いです。

一方で中長期的に競合に負けない圧倒的なNo.1を目指したい場合には、
SNSに本気で取り組むことをオススメします。
ただし少なくとも専任のメンバーで短くても半年、長いと1年は運用する覚悟を持ってください。
上記が難しいのであれば、SNSの運用は参入しないことをオススメします。
または、弊社のような外注企業を使って運用するのもアリです。

SNSの全体戦略は私が得意なので、どの媒体にどう注力すべきかを考えますし、実際の投稿に関しては各媒体の選りすぐりのパートナー様がいますので、ぜひご依頼ください。

本日は以上です。

最後に少し宣伝させて下さい。

私はベンチャー専門のマーケティングコンサル会社、株式会社Venture Oceanを経営しています。
株式会社Venture Oceanはベンチャーのマーケティング支援をミッションとした会社です。
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