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はじめに

こんにちは、佐々木です。

今日はマーケティングの失敗事例というテーマでお話をしたいと思います。
マーケティングのメディアやSNSには成功した事例はたくさん載っていますが、失敗した事例はあまり載っていません。

ですので、今回はあえて失敗事例というテーマでお話をしたいと思います。
そしてただ失敗事例をお話するだけでは、個別具体的な事象なので参考にならないかもと思い、
できるだけその要素を抽象化して皆様にお話したいと思います。

失敗の具体例

具体例の前に

では具体的に失敗事例の解説をしていきたいのですが、ご支援している企業様の例は守秘義務の関係上出せません。
そして、そもそもマーケティングのご支援がメインの生業で、
ご依頼いただく企業様のマーケティングはかなり精緻に事前分析をしているので、正直失敗という失敗はありません。

というわけで今回ご紹介するのは自社のマーケティングについてです。
自社のマーケティングを8か月やってきて、失敗したなぁと思う点とその要因を皆様にお話ししたいと思います。

具体的な内容

具体的に自社マーケでの反省点は、取り組むメディアの優先順位を間違えた
という内容です。

元々は下記の昔のBtoBマーケの記事でお話している通り、

Twitter
YouTube
を基軸に考えていました。
そして確かにこれらのメディア経由でのご依頼も多数あります。

ただ、最近はWEBサイトの記事からの流入、つまりSEO経由が多くなってきています。
WEB検索をして、弊社のHPの記事を読んで、そこからお問い合わせを頂く。という流れでのご依頼が増えてきており、今月に限って言うとTwitterやYouTubeを超えてきています。

なぜ弊社がSEOの優先順位を一番低くして、TwitterやYouTubeを上げたのか、そしてなぜ直近SEOでのお問い合わせが多いのか
を解説していきたいと思います。

SEOの優先順位を下げた理由

起業初期から最近まで、SEOの優先順位は一番下で、YouTubeの撮影台本を作成するついでにHPに記事を上げておりました。

このようにしていた理由は、「競合が強いと思い込んでいたから」です。
下記の記事で昔調査したように、コンサルティング業界には競合が多数いて、コンサル系のワードで検索を掛けると、弊社の競合がたくさん出てきます。

そしてSEOは上位表示のサイトがほとんどのアクセスを持っていく仕様なので、ここで勝つには相当時間がかかる(早くて半年、長くて1年)と踏んでいました。

一方でTwitterは拡散性があり、起業した瞬間から投稿が上手くいけば、伸びるし、不特定多数の人に拡散されるので、チャンスが増えると踏んでいました。
またTwitter上では私の知る限りはコンサル系の競合もいなかったので、ここが穴場と考えました。

またYouTubeもTwitterと同様の理由で、色々な人に自動で表示されていくので、認知や多くの人へのリーチと、動画なので自分の個性を知ってもらった上で、ご依頼に繋がりやすいのでは?
と考えていました。

TwitterとYouTubeは想定通りで、こういったSNSでいきなり自分が出てきて、そこからお問い合わせ頂いた例がたくさんあります。

SEOの誤算

一方SEOで誤算だったのは、
・自分が初めに認識していた競合をお客さんは競合と捉えていない
・コンサル系ではないワードからの流入でコンバージョンしている
という点でした。

つまり、この記事でも紹介しているように、

コンセプトが独自なので、いわゆるコンサル業とは競合もしていないですし、
またメイン競合のマーケティングコンサル業の方々はSEO対策をほぼしておらず、SEOでもかなりのブルーオーシャンだったのです。

今思えば、とても当たり前なのですが、コンセプトがニッチなら、販売チャネルやプロモーション媒体はニッチである必要ないですよねw

ここの事前調査が甘かったのは反省です。

今回の失敗から学べること

①自社マーケティングでも手を抜かず、慢心せずに念入りに調査をする

まずはここが一番の反省です。「医者の不養生」とはよく言ったものですが、
「マーケティングが生業だし、自社マーケティングだから大体で良いか!」という意識で、調査を疎かにしたのは反省です。
企業様からご依頼頂いた場合は、調査に調査を重ねるのですが、マーケティングの専門家という慢心が今回の失敗を生んでしまいました。
ちなみに競合調査をするにつけ、他のマーケティングコンサルの方もその傾向があるような気がしていますw
皆さん企業さんのご支援に必死で自社マーケが疎かになっている可能性は高いなと思いましたw

②ニッチ×ニッチではなく、ニッチ×レッドオーシャンが良い

2つ目の反省点はニッチとレッドオーシャンの組み合わせです。
コンセプトでかなりの独自性を出して、ニッチなのであれば、
販売チャネルやプロモーション媒体までニッチにする必要はなかったなぁと思います。
一方でコンセプトにそんなに独自性がないのであれば、販売チャネルやプロモーション媒体はニッチである必要があるかなと思います。
両方ともニッチな市場を攻める必要はなかったなというのが反省です。

③定期的な振り返りと柔軟な方向転換

3つ目の反省点は定期的な振り返りは重要で、方針転換は柔軟に行うべきという点です。
これはできていなかったというより、むしろやっていてよかったことの部類に入るのですが、定期的な振り返りはやっていてよかったです。
弊社では毎月、自社マーケティングの数字の振り返りをしているのですが、
この振り返りを行っていたので、SEOの落とし穴に気づくことができました。
どんな事業でも週次や月次での振り返りとその要因分析は必ず実施する必要性があると思います。
また、この事実が明らかになったからには、方針転換は柔軟に行うべきで、「過去こうしていたから~」と固執するのは良くないです。
過去の失敗は素直に認めて、未来のために方向転換を潔くするのもマーケティングでは大切です。

まとめ

今回はマーケティングの失敗事例というテーマでお話をしました。
まとめると今回の失敗で得た学びは下記です。

①自社マーケティングでも手を抜かず、慢心せずに念入りに調査をする
②ニッチ×ニッチではなく、ニッチ×レッドオーシャンが良い
③定期的な振り返りと柔軟な方向転換

特に①はある程度事業で成功されてきた企業様はあるあるで、
外部から客観的な目で見ると改善できる余地がたくさんあったりします。
自分もマーケティングに自信があったので自社マーケの調査は疎かになっていましたw
なので、ぜひ弊社のような外部のコンサルの知見から、自社のマーケティングについて見直してみるのは良いと思います。
売上停滞の要因を打破するきっかけになるかもしれません。
(この際は抜け漏れなく調査致します!)

また③の振り返りと方向転換も大事なので、自社に振り返りの習慣あるか、
またその結果を客観的に見て柔軟に方針を変えられる組織か、は見直してみるのも良いかもしれません。

個人的には②のミスが大きくて、起業当初の零細企業なんだからニッチなところを・・・と意識しすぎたのが裏目に出ましたw
ここは強烈な反省なので、弊社もSEOに少し力を入れてきたいと思います!

では本日は以上です、ありがとうございました。

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