純白の見返り
純白のドレスは完膚なきまでに美しく
其の有り余る美しさこそが作る距離感
そこに落とされた唯一点の染みこそが
人々の視線を誘い世間を振り向かせる
清きものの澄みを世は美しいとするが
其清きは遠くから眺めるからこその美
その中に棲み続けるには難く息苦しい
潔癖な部屋は騒めきを齎し安は得難い
純白の衣服は心配を齎し気を遠ざける
穢れ染みを避けるからこその清廉潔白
その純潔を守るために捧げる人生如何
染みの付いた衣でも堂々と生きる人生
不惑と知命のど真ん中嘘っぱちの清さ
差し出した純白に換えた熟と知に万歳
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