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実体験

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記事一覧

実体験 酒とロフトと黒いやつ

大学四年、夏の終わり頃。

当時住んでいた、板橋区のアパートでの話。

その時も定期的に訪れるオカルト熱が再発し、洒落怖を読み漁ったり各種の心霊映像、恐怖動画を片っ端から見たりしていました。

当時『タクラーン村の少女』という動画の話が界隈で話題になっていて、それがどうしても見たくていろんなところを探したものです。

加えて、当時住んでいたアパート近辺、そして近くを走る某路線の周辺には奇妙な噂が囁

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実体験 夜の見舞い

自分が小学六年生の頃、十一月の末の話。

話に関係ないので詳細は省きますが、祖父が近所の家の二階の屋根から転落し、近くの病院にしばらく入院することになった、という事件がありました。

入院。
といっても、戦時中に陸軍の軍曹だった祖父は、その後の職歴もあり、七十代後半という年齢にも拘らず、全身の筋肉がバキバキの、屈強な肉体の持ち主でした。

そのおかげか。
高所から落ちたにも拘らず、ケガは軽い捻挫と

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実体験 交差点の話

小学校四年生の時、九月末の日曜の晩の話。

その日の内に揃えておかなきゃいけないものを買い忘れてしまったということで、母親が親父に近くのショッピングセンターに連れていって欲しいと頼み、それに自分もついていったのです。

そのショッピングセンターには交通量の多い国道側に通じる方と、工場や倉庫などの立ち並ぶ裏道に通じる方。
二つの出入り口がありまして。
うちの場合は、そっちの方が近いし行き帰りも楽だと

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禍話とQを視聴した後の出来事

先日(二十二年、八月二十七日。土曜日)
正確には日付が変わって二十八日、日曜日になった後の話。

熱心な禍話のリスナーならご存じだろうが、その日は禍話の語り手、かぁなっきさんの提案により『フェイクドキュメンタリーQ』第十三話『フィルムインフェルノ』の同時視聴会が禍話本編の後に行われていた。
(※Qの最新話が公開される時は禍話では毎回、同時視聴会が行われている)

以下の話は、その同時視聴会の終

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実体験 墓地の話

(はてブロでの)以前の話でも言及しましたが、俺の親父は地元の病院で薬局長を務めていた薬剤師でした。

俺が小学生だった頃、親父は毎週水曜日は当直業務のため、その病院に泊まりこんでいました。

後年、自分が成人して共に酒を酌み交わしている時、話の流れで心霊関係の話になった時にこう言ったのを覚えています。

『三十年ほどあの病院で働いて、一度もその手の体験をしたことがない』

それ故か。子供の頃に各種

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実体験 K先生の話&etc

※地元に関する実体験、というか実際に聞いた話を文章化した。そんな諸々の詰め合わせです。

基本、飲酒しつつの執筆でして、この話については過去の記憶を思い起こしながら、ということもあり。また、いずれも十数年前に聞いた話で、昨今の諸々の問題もあって地元へ長いこと帰れていないこともあり。

詳細を確かめることもできず、細かい部分で自分自身の記憶違いがある可能性も否めません。

そんなわけで、ともすれば支

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