場数という考え方

こんにちは、マジシャン ユウです♪
なんかあっという間に年末が見えてきましたね。マジックでも覚えて忘年会や新年会を乗り切ってください(笑)

さて、本日は「場数」について語ってみたいと思います。
どんなことでもそうなんですが場数って大事だなって考えてます。私のようにマジシャンのようなエンターテイメントでは特に場数が大事だと思っています。

それは一回一回の演技を次につなげることがスキルアップやパフォーマンス力のアップにつながるからです。
心理的な考え方になりますが、慣れていないことを人前でやる時は身体が緊張状態になり、動きが固くなってしまいます。手振り身振りが固くなり、パフォーマンスはミスしやすく、口の動きが固まると言葉を噛んで伝わりづらくなってしまいます。

まぁ、当然ですよね。個人差はありますけど誰でも最初は怖いもんです。
一人で鏡の前で練習しまくったってはじめて人前でやればたいがいの人はヘタクソです。場数をこなすことによってだんだん改善されていくのです。

場数が必要だと思う理由のひとつめは「慣れること」です。人前でマジックをすることに慣れていくための場数です。
本当に個人差があり、苦手な人は克服するのに時間がかかったり、克服できなかったりという事例もありますが、大体は回数をこなすことで慣れていきます。特に「初見の人」に慣れるのがいいかなと思います。

もうひとつの理由は「パターンを経験すること」です。
前回の記事で書いた「お客様とのかけあい」はまさにパターンを経験することでレベルアップできます。
お笑いでも「笑いの教科書」的な言葉が出てきますが近しいものがあります。MCのフリに「絶対こう答えると面白い返し」みたいなことです。

クロースアップマジック(テーブルなどで行うマジシャンとお客さんの距離が近いマジック)ではお客さんとの絡みが少なからずありますからいろんなかけあいがあります。
「カードを1枚選んでください」の行動だけでもいろんなパターンがありますからね(笑)
例えば、テーブルのサーッとカードを並べた時(スプレッド)に選んでもらうのも普通に真ん中らへんを選ぶ人もいれば、一番上や一番下を選ぶ人もいたり、選んでからの行動もすぐにカードを見る人やマジシャンが指示するまで裏向けのままずーっと待ってる人もいます。
ただ、このパターンを経験することでいろいろ対策ができますよね。

一番上を選ぶ人がいたら「そんな場所から選ぶなんてドSですねぇ?(笑)」とかイジってあげたら大体笑いがとれます。
ちなみにこれは一番上を選ぶ人は実際に心理的にSっ気があったりしますので(笑)
ただ、一番上を選ばれてなんの返しもできないよりかはテキトーな笑いをとるだけのほうが何倍もマシです。荒い言い方をあえてするとその空気の中でマジシャン側がマウントをとれるんです。
そうするとその後のマジックの流れも良かったりします。
これも当たり前ですがお客さんにマウントをとられるとその後も流れが悪くなります。
その言葉の返しであったり、マジックの流れ上ここでこれをしてほしくないって場面をコントロールすることに慣れていきます。

私は恵まれたことにマジックを趣味でやり始めた頃から人前で披露する機会を持ってました。もちろん趣味でやってた頃は無料でやってました。
それでも複数人に披露することは貴重な機会なんですよね。マジック練習してるのに人前でやる機会がないとか恥ずかしいとか失敗が怖いとかいろんなことを思うと思うんです。

でも、自分でなんとかしなきゃ始まりません。私は披露する機会に恵まれたと言いましたが、それでも自分で頑張って考えてナチュラルに売り込む方法ためしたんです。ここは努力とやり方です。

催眠術なんかはもっと顕著で、対人パフォーマンス(お客さんに催眠をかけるパフォーマンス)なわけですから、体験する人がいないことには何もできません。しかも催眠術は知り合いや家族には非常にかかりにくいです。
催眠術を挫折する人の大半はこの家族や知人に練習でかけて、全くかからずあきらめてしまうパターンです。
これも初見でかけられる場を見つけることでしか解決しません。
それには、やっぱり努力が必要なんですねぇ。勝手にはできません。
踏み込む力です。最初の一歩が肝心です。
乗り越えて場数を踏むことでそれが自然にできるようになります。

あと、大切なのは「意識」です。
意識しながら場数を踏むのと意識もせずに場数を踏むのでは天と地です。
例えば、パフォーマンスやった日の寝る前に少し反省をするだけでも変わります。良いこと悪いこと両方です。

何気に最後の4行に一番大切なことを書きましたがそういうことです。
これに目を通していただいた方も是非試していただければ幸いです。

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