2.26戒厳令のような自粛生活下にて。

何年も会ってない昔の知り合い(友人ではない)からいきなり連絡がきたら、マルチ商法や仮想通貨の誘いか、借金のお願いか、宗教の勧誘だと思って間違いない。

SNS上では誰もが自由にセレブやアーティストになれる。政治評論家にも皇室関係者にもなれるし、高級ワインを飲みながら偽セレブパーティーに参加することもできる。だが自粛生活で等身大の自分を強制的に見せられた結果、それらの幻想が脆くも崩れ去り自分を見つめる時間が多くなった。加えて昔の事をあれこれ思い出すだけの独居老人状態になり、昔のあった嫌な経験を思い出し、不快、不安な気持ちがフラッシュバックして精神的に不安定な状態になってくる。
更に等身大の自分と理想の自分とのギャップに唖然とし酷い時には鬱病になってしまう場合もある。
これ以上ひとりで自粛生活には耐えられない、長く気持ちがブルーになっている人は何か気持ちを紛らわせてくれるもの、前向きになるものを早急に見つけなければ危ない。
そんな時に昔の知り合いから急に連絡がきたら、懐かしさも相俟って簡単にお誘いに乗ってホイホイ出かけてしまうだろう。
「ご丁寧なことに幸福は不幸の顔をしてやってくる」とは誰かが言っていたフレーズだが逆もあり得る。つまり「ご丁寧に不幸は幸福の顔をしてやってくる」ということだ。
「直接会いたい」「ご縁」「投資・仮想通貨」、この辺のフレーズが出たらその場に何もかも投げ捨てて逃げることが必要だ。

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