見出し画像

植物も生きてるけど食べてもいいの?|veganへの質問シリーズ④


おっしゃる通り、植物にも命はあります。それは紛れもない事実。彼らも酸素を吸い、水と光を欲し、日々成長します。

ただ、veganが動物たちの命を大切に思うのは、彼らの命をモノのように扱い、命を命として扱わない工業型畜産を人道的ではないと考えるからです。

個人的な意見ですが、植物と動物は同じ命をもっていますが、比べるべきではない、比べることができない、そう思っています。

お肉や卵、牛乳が、どこから、どのようなプロセスを経てスーパーの棚に並んでいるのか、私たち消費者にはその背景がわからないよう巧妙に隠されています。だって想像を絶するほどに残酷だから。しかし一旦その現状を知ると「植物も生きているぞー!」なんて誰も主張できない、そう思います。彼らはそれくらい非人道的な扱いを受けています。


植物の研究

Plant Neurobiology(植物神経科学)」という言葉があるくらい、植物についての研究は昔から盛んに行われてきました。「植物は意識があるのかどうか」は植物神経を専門とする研究者にとっては永遠のテーマかもしれません。

植物には動物が持つ神経に相当する器官はありません。そのため「痛み」を感じることはないとされてきました。しかしながら近年、動物がもつ「痛み」の感覚が植物にも無縁ではないことを示唆する研究が出ています。(記事リンク

一方、「植物は意識をもたない」「痛みを感じない」ことを結論付けた研究結果も発表されています。(論文1論文2

本記事の主旨から外れるので、この植物論争は掘り下げませんが、このように植物の意識や痛みの感覚器官については長年研究が重ねられてきました。しかし、いまだはっきりとした結論は出ていません。


イチゴとウサギがお皿に乗っています

植物についての研究に少し触れましたが、個人的には「植物に知覚があるかどうか」は「動物の命を粗末に扱っていいかどうか」とはまったく関係がない、そう思っています

少し想像してください。あなたの目の前にあるお皿に、イチゴとウサギが乗っています。

画像1

画像2

手に持った包丁で、同じように切ることができるでしょうか。イチゴを切るのと同じようにウサギを切ることができますか?私にはできません。植物も生きています。動物も生きています。でもやっぱり同じように扱うことはできないし、そうすべきでないと思えて仕方ないんです。

事実、「新型コロナウイルスに感染した大量のミンク殺処分」(記事リンク)はニュースで報道されますが、「ブロッコリーの大量虐殺🥦」なんてニュースで取りあげられたことなんてありませんからね。みんな無意識の内に区別しています。

動物は「苦しみ」を知っています。「痛みの共感」ができます。すぐ隣で屠殺されている仲間を見て、必死に逃げようとします。踏んだり蹴ったりされる仲間を見て悲しい目をします。時には涙します。

畜産業で行われているそんな状況を知ってしまうと、植物と比較することに違和感しか感じません。なので、個人的な意見としては、


植物も生きてる。

けど食べてもいい。


画像3









最後までお読みいただきありがとうございます。さらなるvegan情報収集のため、よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは、vegan情報の収集、対応CafeやRestaurantの取材に活用いたします。