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#15 母と娘って

自分の心の中を覗かれたのかと思った、Rihoさんのnote。

反抗期はなかった。母とは友達のようで”お母さんが大好き”な娘だった。海外旅行も2人で行った。やさしくて面白いお母さん。それが、結婚して、いや、出産してからだ。母への気持ちに変化が出てきたのは。気づくきっかけの出来事は人それぞれだと思うけれど、わたしはこれだった。

母のことが嫌いなわけではない。けど、なぜだろう。ざわざわすることが多くなった。そして、こんなふうに思ってしまう自分を、責めてしまったことは何度もあった。

息子への声かけに、親になったわたしが耳を澄ましている。わたしがこどもの頃も、こうやって心配されてきたのだろうか、こうやってがんばれがんばれと言われてきたのだろうか。小さな頃にタイムスリップして、勝手に辛くなってしまう。

おそらく私たち親子は、依存し合っていたのだと思う。お互いに。母親からは、結婚して変わったよね、と言われたことがある。それは、夫の影響かと思っていたけれど、たぶんそうではない。一人の人として立っていきたい、という強い気持ちが、結婚してから芽生えたからだ。

何でも母に相談し、母の言うとおりに進めば間違いない、と思って生きてきた。そんなわたしが、自分で考え、自分なりの答えを出し、自分で動きはじめた。そうなれば、母はどんどん寂しくなるはずだ。なんでも言うことを聞く、娘ではなくなっているのだから。

数年前に夫にはこう言われた。「自分たちで話合って出した答えでも、次の日お母さんと電話をすると、お母さんがこう言っていたから、と考えを変えること、よくあったよね」と。


結局のところ、母がどうのこうの、ではない。わたしたち母と娘の親子関係で感じてきた経験を、ついに自分の人生に、子育てに活かすときがきたのだ。母親の理想の枠の中で生きてきた娘が、ようやく自分の考えを持ち、自立への道を歩み始めた、という話。

いったりきたり。気持ちがぐるぐるすることは、今もまだある。けれど、自分で気持ちを整理したあとは、また新たな一歩を踏み出すことができるまでになった。この一歩は、一歩前よりは、軽やかな自分になっている、はず。

なんだかまとまらないけれど。今できることは、自分が出した答えを信じ、歩み進むこと。自由に、のびのびと。

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