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借りを返しにいこう。今季2度目のみちのくダービー!

 6月22日に行われるJ2第21節。仙台は、アウェイにてモンテディオ山形と対戦する。今季2度目となる「みちのくダービー」。4月13日に開催された初戦はホームの仙台が盤石な試合運びを披露し、満員のサポーターを熱狂させた。

 
 その勢いのまま、2度目のダービーでも勝利してシーズンダブルを達成したいところではあるが、昨年、仙台はアウェイの地で山形に1ー4で敗れるという屈辱的な試合を経験している。そのため、これまで通りに油断することなく、気合をふたたび入れて挑む必要がある一戦となっている。

 
 また、山形としても第20節終了時点で14位と、けして想定通りではないと思われる順位に甘んじていることからも、浮上のきっかけを掴むべく、全力で勝利を目指す姿勢が見られるであろうと予想する。


 6位仙台と、14位山形。現時点では順位に差が生まれている、東北のライバル2チームの対戦。どちらかが勝ち点3を得るのか、もしくは、両者とも譲ることなく勝ち点1を分け合うのか。仙台としては当然ながら、勝ち点3を獲得したい。だがそれは、山形も同様の思いだろう。熱戦必至の「みちのくダービー」は両者のプライドをかけた、血湧き肉踊る激闘になるはずだと確信している……


 ……なんて、堅苦しい文章はやめだ! パッション!


勝つんだ! 山形に!


 簡単に言う。勝ちたいんだ、山形に! 「みちのくダービー」で勝って、喜ぶ監督やスタッフ、選手、サポーターの姿が見たいんだ! お祭りだ、お祭り! 山形には負けない、仙台には負けない。そうやって関係する全員が意地を張って、勝利を目指すお祭りなのだ、ダービーは! そのダービーが、今週の土曜日に開催されるぞ! ワクワクするじゃないか! 勝つぞ、ベガルタ! モンテディオに勝つぞ! 山形みやげに、勝ち点3をいただいて帰ろうじゃないか! 

 
 なに、ダービー初戦のホームでは、仙台が勝っている? 2ー0の完封勝利だって? 関係ない! 仙台側の人間が言うことじゃないかもしれないけど、関係ない! 山形もきっと本気で来るぞ、今度はあちらのホームなんだもの! ダービーで2連敗したら、悔しいはずだもの! そんな感じで気合の入った山形に「まあ、ユアスタで完勝してるし、今度も勝てるだろ」なんて腑抜けた気持ちで行ったら、向こうの勢いに飲みこまれるぞ! やられるかもしれないぞ!


 まあ、でも、そのように相手を舐めてかかって油断するような人は、おそらくチームにもサポーターにもいないとは思います。毎試合毎試合、全力で挑む森山監督のパッションが、仙台に関わる多くの人々に浸透している現状。どんな対戦相手であれ、全身全霊で立ち向かうのが今の仙台です。チャレンジャーの精神です。むしろ山形が相手となれば、より一層の気合をこめて試合に臨むことでしょう。油断大敵なんて言葉、言う必要もないことなのです。口に出す意味もないことなのです。ええ。……なら自分は、いったい誰に注意してるんだ!? 壁にでも向かって言っておけ!

 

仙台の注目選手


 冗談はさておき、両チームの個人的注目選手の名前を挙げておきましょう。仙台の注目選手は、MF郷家友太。現在、2戦連続ゴール中です。前線からの献身的な守備でもチームを助け、ポジショニングの上手さとゴールへの優れた嗅覚で攻撃面でも中心となっています。その献身が数字上ではしばらく報われていませんでしたが、前々節にリーグ戦初ゴールを決めたことで、本人もサポーターもホッとしたことと思います。先日投稿していたダービーに対するポストは、仙台サポーターの心を鷲掴みにする熱いものでした。ユース出身の、我らが郷家友太。「みちのくダービー」の舞台で3戦連発弾を狙ってほしいところです!


 そして、もうひとり。FW中島元彦です。現在、チームトップの6得点をあげている彼は、2トップを組む郷家とともに仙台の攻守における軸となっています。両足から放たれる精度の高いキックに加え、今季はヘディングでのゴールも多数記録している中島。背番号7を背負い、労をいとわぬプレスやプレスバックでも貢献している、欠かすことのできない選手のひとりです。そんな今季の中島のプレーについての感想を先日3000字程度の記事にまとめたので、ぜひお読みください。宣伝です。ええ、宣伝です。中島、ダービーでも期待してるぞ!


山形の注目選手


 続いて、山形です。注目選手は、FW藤本佳希選手です。昨年2桁得点を達成している、山形のエースFW。「仙台キラー」の異名を持っており、昨シーズンの仙台戦は出場2試合でなんと5ゴール。仙台が1ー4で敗れた第23節のダービーにいたっては、なんと4ゴール全てをひとりで決めるという暴れっぷりを見せています。仙台サポーターは見事にトラウマになったはず。初戦の第15節の仙台ホームのダービーでも1ゴールをあげているので、某興梠選手なみの仙台キラーです。こうして書き出してみると、昨年藤本選手が記録した10ゴールのうち、ちょうど半数が仙台からの得点なんですね。おそろしや。

 今季は負傷しているのか、コンディションの不良が原因なのかはわかりませんが、4試合ノーゴールと不調そうな藤本選手。しかし、仙台としては脅威を感じるFWであることに違いはないと思うので、出場することがあれば、警戒が必要なところです。


 そして、山形側からもうひとり。MF氣田亮真選手です。仙台サポーターもよく知る、左サイドを主戦場とするドリブラーです。本当によく知っている選手です。なんたって、3年見てきましたからね。4年目は、ありませんでしたが。

 今季は第20節終了時点で20試合出場1ゴールと、持ち前の攻撃センスを数字上は発揮していないように思われます。ですが、前節の鹿児島戦では得意のドリブルでチャンスを幾度となく演出しており、ゴールおよびアシストを複数記録していてもおかしくはない働きをしていました。今季初戦のダービーでもピッチ中央をドリブルにて独走し、ゴールへと迫る決定機を作り出していた氣田選手(DF小出がかろうじて止めた)キレのあるドリブルは健在で、仙台としては当然注意しなければならない選手です。山形の10番は先発で出場するのでしょうか。それとも、切り札として途中投入されるのでしょうか。注視したいところです。……頑張れ、仙台ディフェンス陣!


勝利を目指せ、仙台!


 今年2度目、そして今季最後となる「みちのくダービー」は6月22日に開催されます。仙台としては、前節の2位長崎との試合で得た手応えを確かなものにしたい一戦ですが、山形側としてもここで仙台を叩き、昇格を目指すための足がかりにしたい重要な試合になると思われます。森山監督と渡邉監督、いやナベさんの采配合戦の勝者は。そしてゴールを決めるのは、ゴールを防ぐのは誰か。試合終了後に笑うのは、どちらのチームか。仙台サポの筆者としては仙台の勝利を祈りつつ、当日を楽しみにしたいと思います。

 頑張れ、ベガルタ仙台!


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