「野ぐそ」がヴィーガンの考え方を変えた話
数年前、北海道のど田舎で「野ぐそワークショップ💩」に参加しました。お金を払って、野ぐその仕方を学んだんです。
興味があったわけではなく、たまたま休みと開催日が重なったので、面白半分で申し込みました。
札幌から40分、あまりに殺風景な農村の中をトコトコ歩き、会場にたどり着きました。そこには10数名の大人たちが。皆アウトドア💩を学びにきた人たちです。
先生は糞土師の伊沢正名さん。カメラマンをする傍ら、素晴らしき💩の世界を各地で伝えてらっしゃいます。
まずは座学から、イベントが始まります。💩の時のお作法や、場所の見つけ方、おしりを拭くのに適した葉っぱなんかも丁寧に教えてくださいます。参加者たちは目が釘付け。こんなに💩の話で盛り上がったのは、小学生以来でしょうか。
先生の熱いパッションと話の上手さもあってか、会場はますますヒートアップ。💩に関する質問がとまりません。先生の博識っぷりは、脱帽するほどでした。
会場は野外に移り、実際に💩した場所がどうなっているか確認しに行きます。なななんと!主催者の方が先日された💩の跡地に、可憐なプチトマトの芽が出ているではないですか!🌱
そこで私のヴィーガニズムに対しての考え方が激しく変わりました。
先生たちは、たくましく北海道の大地に根を張る双葉たちを横目に、スコップで地中を掘ってみます。するとそこには、微生物に分解された💩の栄養を求めて走るトマトの根が!
それまでの私は「植物は動物じゃないから、気持ちは無いんだ」という考え方でした。家庭菜園を何年かしていましたが、間引きするとき心は痛みませんでした。全然。全く。
でも、栄養を求めて伸びているプチトマトの根っこを見たら「もしかしたら"植物に気持ちや意識は無い説"は疑うべきで、植物をもっと大事にしないといけないのかも!」と思えてきました。
もちろん私はヴィーガンですから、野菜を食べないわけにはいきません。でも、あれからは「植物に気持ちはないから大丈夫」という考え方は捨て、
・日本の畜産業は飼育方法や屠殺方法に問題がある
・動物を殺さずとも人間は健康的に生きられる
・家畜の育成時には大量のメタンガスが発生する
・飼料の生産に使われる大規模農園が森林や生態系を壊している
などの理由から、
「自分の生命を維持するために喫食する必要があるので、環境により負荷の低いライフスタイルとして"Vegan"を選ぶ」
という考えに至りました。
あれからは、頂いた命を無駄にしないようにするため、野菜をなるべく皮ごと食べたり、食品ロスがでないように買い物のペースを計算したりして生活しています。
余談ですが、遠くイタリアには通説に疑問をもった教授が2005年に開設した「植物神経生物学」の研究所があるそうです。
もし、もっと研究を続ければ、近い将来植物とコミュニケーションが取れるようになるかもしれませんね。
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