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…いいことがあるように
今日の頭の中はずっとこれが流れていた。
君にいいことがあるように
『私』に、ではなく『君』にいいことがあるように。自分の幸せのジンクスをわけてあげるこの歌の女の子は健気でかわいい。
そうやって想える相手がいるって、少し煩わしくてでも幸せなことだと思う。
恋愛の醍醐味というか。
失恋して地味に辛いなと感じるのは、
例えば何か美味しそうなものや綺麗なものを見つけた時に「これ、好きそうだな。今度一緒に食べに行こう」とか「写真を撮ってシェアしよう」って無意識に考えちゃうことだったりする。
自分の幸せだと思うことを相手に分けたい、共有したいと思う気持ちこそが相手を好きだと確信させる理由だと思うし、この気持ちがない相手のことを私は大切に思えない。
この半年ほど、何度もこういう場面で彼のことを思い出しては落ち込んでいたが、ごくごく最近ようやくわりきれるようになってきて、彼の顔が浮かばなくなった。ここまで本当に長い道のりだった。
きっとこの先顔が浮かぶ人が出てきたら、私はその人のことが好きなんだと思う。…残念ながら今は全く思い当たらないけど。
今の私は『赤いストロー』は迷わず自分に使うし、さしてあげたい人もいない。
だけどそれはそれで結構幸せだし、1人ならではの穏やかさを手に入れることができた。
よく眠り、定期的に美味しいものを食べて好きな物に囲まれてもいる。仕事以外は好きなことだけに時間使い、誰の干渉も受けていない。SNSからもログアウトしているので比較するものもなく、思考が日に日にシンプルになっていくのを感じる。
どちらも素敵なことだと思うし、本来比較するものでもないのだろう。
だからこそ、『早く新しい恋愛するぞ!』でも『このまま一人でいるぞ!』でもなく曖昧なラインにこのままぼんやり立っていたい。
やじろべえみたいにゆらゆらしながら、その時その時で心地良いほうにちょっと身体をあずけられたらそれが一番幸せかもしれない。
このnoteを読んでくれた皆さんに
いいことありますように。
そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。