見出し画像

終わりの余韻に浸る始まりの日

気持ちよく酔っぱらって、眠って起きたら新しい年度が始まっていた。
さぁ、頑張るぞ!という感じでもなく。

現状まだ何の実感もわいていない。
職場を退職したことも、今日から4月だということも。
実感がなさすぎて二度ほど3月と書きかけた。

朝は下を向いたら頭が痛くなりそうで、いわゆる二日酔いだったのだけれども。応急処置でポカリを飲んで、通勤中思いっきり寝たらスッキリした。
もう二度と飲み過ぎないようにしようと誓うけど、この誓いは一度も守られたためしがないので今回も例外ではないだろう。

昨日があまりにも楽しくて幸せで、今日は一日中思い出してはマスクの下でニヤニヤした。
いつ辞めてもいいと思っていた場所が、私にとって大事な居場所の一つになっていたことに今更ながら気づく。
不思議ともっとこうしておけばよかったという後悔はなく、しっかり区切りがつけられたことに安堵している。形を変えながらこれからも交流は続いていくだろうし。
何よりまだ実感がわいていないので寂しいかと言われてもピンとこない。私はとても鈍感なので感覚と感情が一致するまでに時間がかかるので、きっともう少ししたら寂しさがおりてくる気がする。

開花が早かった今年の桜はもうすっかり葉桜になっているし、トレンチコートでさえ汗ばむほどに暖かい。きっと今年の春は早足で去っていくつもりだろう。うかうかしていたら4月を実感する前に終わってしまいそうだ。


終わりの先には始まりが待っているだろう。
終わりを迎えるにあたって環境を整えたことで、今後自分にとってどんな変化が起こるのか少しワクワクしている。

いつも通る道を少し胸を張って
歩くだけ それだけで 景色が違って見えたんだ
ほんの単純な事 気持ちの持ちようさ

はじまりを感じるのにぴったりの歌。
今日みたいな日には、ストレートに前向きな歌詞が似合う。

胸を張って1歩目を踏み出す。

この記事が参加している募集

そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。