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同じ穴のむじな

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大学に入学し、アパートに下宿したが、「おんな」に翻弄される毎日。
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#童貞

同じ穴のむじな(8)明恵(あきえ)

同じ穴のむじな(8)明恵(あきえ)

実家から小包が届いた。
下着や夏物のパジャマ、「鶴の里」という棒状の和菓子が一棹(さお)入っていた。
双鶴庵という和菓子屋の銘菓である。

手紙には、皆元気にしているとあり、「お前はどうだ?不自由はないか?」とたどたどしい母親の字が連なっていた。
おれが、電話一つよこさないことを、なじってもいた。

ここ「玉藻荘」には電話がない。
よって、小銭を用意して最寄りの電話ボックスに行って、電話をかけるこ

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同じ穴のむじな(5)おれたちの失敗

同じ穴のむじな(5)おれたちの失敗

言葉にならないような声を発した小西由紀だった。
なぜかというと「玉藻荘」に足を踏み入れた感想が、彼女の脳の理解を超えていたからではなかろうか?
汚いかといえば、さほど不潔というわけではない。
ちゃんと大家の北川さんが、毎朝、掃除に来てくれるからだ。
実は、大家の北川しのと、この玄関側の一室に部屋を借りている山村富士夫という爺さんとは愛人関係にあるらしい。
スナックのホステスをしている斜(はす)向か

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