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#81 拍子感のダメ出しは続くよどこまでも(ワルツ編)

今度の発表会で弾こうと思っているグラズノフ/3つの小品より「ワルツ」。実は、息子がショパン/ワルツ1番を発表会で弾いたときから、大曲でなくても自分も何かワルツを発表会で弾いてみようと思い、この曲を選んで少しずつ譜読みを進めていました。もう1年くらい?(その間、ホルベアとかK.333を発表会のために練習していたので、譜読みは遅々として進みませんでしたが。。。)

なかなか理解できないワルツの拍子感

いよいよ、先生に見てもらいレッスンが始まったのですが、予測していたとおりというか、いつも通りというか、早速、ワルツの拍子感のダメ出しからです。

3拍目が重い!
3拍目は円を描くように1拍目につながるように軽く!
だからと言って音が抜けてはダメ!
2拍目が短い!軽い!
2拍目をもっとはっきりとした音で。
ワルツの3拍子は均等ではありません。若干2拍目を長く引っ張って。
……などなど

私の拍子感がダメなのは今に始まったことではないし、ダメだダメだ何度も何度も何度もレッスンで刷り込まれたので、そこまで言われるほど酷いという自覚はないのですが、それに反論するつもりはありません。

ただ、先生の言っていることが、なんか頭を素通りしてしまうというか、残らないというか、よく理解できないんですよね。パンチ(ダメ出し)ドランカー状態なのかなぁ。。。

大縄跳びを跳べない子が思い浮ぶ

日本語というか、言葉としての意味はわかるし、私にもウインナ・ワルツの特徴を文章で表現した知識はあるので、2拍目について先生の言いたいことも頭(言語)ではわかります。

ただ、なんというか、いずれもどこかのピアノの先生のブログとかでよく聞いたような言い回しというか、ステレオタイプ的な教え文句をただリピートしているように聴こえてしまい、ピアノの演奏という意味では実際どうしたらいいのかというのが、まるでわからない。。。

例えば、拍子感のダメな人に対して3拍子でも4拍子でも何拍子でも、

「円を描くように拍を大きく感じて。。。。」

とかよく言われますが、こんなアドバイスだけで拍子感って良くなっていくものなのでしょうか。普通の人は理解できて上達するけど、私は特に拍子感がダメだから上達しないってことなんですかね。

何だか自分が、下のようなイラストのような大縄跳びを跳べなくて、ものすごく困っている子どもになった気分です。

円を描くようにリズムを感じれば跳べるよ」などとアドバイスされますが、それ以外の教え方はする気は周りにはなく、情け容赦なく、決して縄を回す手の勢いを緩めず、大縄跳びを前に立ち尽くしている子にプレッシャーを与え続ける。そして縄にひっかかって跳べないと、連続記録がストップしてすべてが台無しだと言わんばかりに、みんなから白い目。。。

ピアノでも、拍子感がない演奏だと、いくら指が回ろうが弾き間違いがなかろうがすべて台無し、それを聴く人の身にもなれ、バカ!だと言わんばかりのピアノの先生の意見が多く、拍子感がない演奏を毛嫌いしているのがまるわかり。

確かにすべてが台無しで残念なのかもしれないけど、これってそもそもレッスンなんだろうか。。。単に拍子感がある人とない人を選別している行為、ただの裁定ジャッジメント、お前は残念で音楽性が台無しな人だレッテルを張っているだけなんじゃないかと、レッスンに絶望感を感じる今日のこの頃です。

Youtubeで参考動画を探したけど。。。

それと、正直、拍子感とかフレーズ感をただ似たような教え文句で教えるだけなら、別にピアノの先生でなくても、作曲の先生でも、ドラムの先生でも、歌や管楽器の先生でも教えられるのでは? 極端な話、耳の肥えてるピアノは弾けない素人(聴き専?)でも教えられるのでは?とも思ってしまいます。

なので、とりあえず、先生の言っている拍子感のダメ出しについては、助けてくれたり、何とかしてくれるわけでもないので、

どうせ大したことは言っていない

とあえて考えて、スルー 記憶にとどめておくだけにし、自分にとってわかりやすいイメージで、何か参考になるものはないかと、動画を探してみました。

ピアノの先生の動画を見てみましたが、大抵どれも似たような感じ。私と違って、普通にピアノ習っている人はこれで十分に理解できるので、同じような教え方でよいのでしょうね。

ただ偶然次のように教えている先生を見つけました。

2拍目と3拍目が同じ和音なら、3拍目は鍵盤の上で位置をずらして弾く!

これの是非はともかく、こういう教え方はまさに単純明快で、ピアノの先生ならではのちょっとしたコツというか、私にとっては非常にわかりやすいですね。すぐ試せるし。今の先生もこんな感じで教えてくれたらいいのになぁ。

社交ダンスの動画を参考にしてみる

なので、ピアノの先生の動画には見切りをつけて、対象範囲を社交ダンスのレッスン動画まで広げて探してみました。

これは、一番基本的なナチュラルターンというものだそうですが。。。

動画の男性側のステップを追ってみると、
(1拍目)右足を前に踏み出す。
(2拍目)半回転しながら、1拍目以上に左足をググーッと踏み込む
(3拍目)静かに右足を左足にそろえる。
(4拍目)左足を後ろに踏み出す
(5拍目)半回転しながら、4拍目以上に右足をググーッと踏み込む
(6拍目)静かに左足を右足にそろえる。

ん? 3拍子でなくて、6拍子じゃん! まずこれに驚き!

よく音楽としてのワルツの表現として、ブンチャッチャという拍感とはだいぶ印象が違いますね。音楽では普通、拍頭がアクセントで重いはずですが、ダンスでは1拍目のほうが軽く、2拍目が動きが激しいせいか、重く見える。

そして、これはやはりピアノのレッスンとかでよく言われる円運動といった感じではない。円運動では、2拍目をグーッと踏み出す感じがうまく感じ取って表現できないと思います。

1拍目を軽めに、2拍目をグーッと、3拍目をタンと足をそろえる感じで拍感を感じるとよさそうです。特に3拍目の軽いタンは、3拍目で弾く位置をずらすという方法とイメージが近そう。

ダメ出ししかしない先生に何か期待する前に、自分でいろいろ情報を集めて試行錯誤してみる。これも生徒側のあるべきレッスンの受け方の1つかもしれないので、頑張ってみます。

ダメ出しに落ち込んでいても仕方ないですしね。自分でも見様見真似でステップを踏んでみよう!


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