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【ピアノ発表会】新しい教室での発表会が終わりました(⇒あがり症を再自覚)

先日、新しいピアノ教室での発表会が終わりました。
結果から言うと、無事終わった、とは言えない出来でした💣。。。

いろいろと、言い訳「は」できます。

  1. 今回の教室の発表会は、初参加だったから。

  2. 以前の教室はホールでのリハーサル練習があったのに、新しい教室ではリハーサルなしのぶっつけ本番だったから。
    (「うちはコンクール形式なので、リハーサルはありません」と先生が言っていました💦)

  3. 発表会の1月ちょっとくらい前から、在宅勤務から週3日以上出社義務のハイブリッド勤務になり、ピアノの練習時間がいきなり減ったから。

  4. 急な出社のストレスのせいか、帯状疱疹にかかったから(患っている間、身体がだるく不調でしたが、幸い、本番1週前には回復。痛み自体も少なく軽症でした)


こう列挙してみると、結構、悪条件が重なっていますね~💀

でも、1~4のことがなかったとしても、多分、同じように暗譜が飛んで失敗していたと思います。

今回、先生の前で間違えずに弾けたのは本番直前の1回だけでしたし。それに、これまでも本番で止まらずに弾けたことはなかったし、年々ひどくなっていっている気もします。

今まで何度か発表会に出ているし、だいぶ本番慣れもしてきたと思ってたんだけどなぁ。結局、「あがり症」を克服できていない、ということなのかもしれません。。。

場慣れしても結局、失敗を恐れている

実は私は若いときはかなりのあがり症でして、プレゼンやスピーチなどでは声は震えるし早口になるし、自分で何を話しているかわからなくなってしまうことがしばしばでした(当然、相手も何を聞かされているか、さっぱりわからない状態)。

でも、長年仕事を続けていて本当にツラい経験もしたし、そういう修羅場を乗り越えることで、場数を踏んだというか慣れもしたし、また、ビジネスというのは結局チーム戦であり、失敗しても周りがフォローするので、たかが人前での失敗を恐れて「あがってしまう」とか、実際に失敗してさらに「あがってしまう」ということはほぼなくなりました。

そして、これはピアノでも同じこと。仕事の修羅場に比べれば、ピアノの発表会での失敗なんて、全然大したことない。そう思い込んでいました。

実際、今回の本番もソナタ1番の序盤、展開部に入る直前で急に脳にエラーが生じたというか、いきなり健忘症を発生したというか、どう指を動かしたらよいかすっかり忘れてしまい、早々に演奏が止まってしまいました💦

そのとき、私の取った行動は、1つ深呼吸してから、おもむろに右手の人差し指を上へかかげ、「もう1回やるよ!」というアピールです。そして、落ち着いて最初に戻って弾き直しました。

こういうことを発表会でするのを蛇蝎のごとく嫌う人もいるとは思います。自分でも、初参加の教室の発表会でよくやるよ、と他人事のように自分にあきれましたが、「失敗を自分で深刻なものにせず、すぐにリカバーする」というのが処世術であり、今回も自然とそうしてしまったのでした。

そう、自分は失敗の恥ずかしさ、無念さで慌てていない。止まったけど落ち着いて弾き直しできている。それに終わったあとも、それほど落ち込んでいない。なのに、どうして本番になるとこうも毎回、止まってしまうのか。。。

ただの努力不足だと言われるとそれまでなのですが、やはり、失敗を恐れてあがっているんだと理解しました。

ピアノの先生というものは、演奏が止まることを決して許さないから。

・止まらないようにしてください。
・弾き直さないでください。
・演奏が止まるだけで音楽は壊れてしまいます。
・暗譜じゃないとこの曲は弾けませんよ。
・楽譜を置いてあるだけでも、それを暗譜とは聴いている人は認めません。
・暗譜で弾かないだけで下手に聴こえます。
・楽譜を見る? 好きにしてください。よりよい演奏をしようという努力をしない人なんだなぁ、とは思います。

etc.、etc.

以前に習っていた先生によく言われていましたが、別にその先生だけが言っているわけでもなく、似たようなことをピアノの先生がネットで言っているのはよく見るので、そういうものだと私は思っています。

本番で止まってもいいよ」などという先生はいない、と。

そして、こういう言葉の数々に知らず知らずのうちにかなりダメージを負っていたんだな、と思いました。

いくら失敗に対して動揺しなくなっても、止まらずに弾いてピアノの先生から評価されたいという気持ちまで捨て切ることができない。

以前の先生には評価されず喧嘩別れで終わったので、新しい先生には、何気なく止まらずに弾いて評価されたい、という気持ちを持ってしまったようです。

それで、自分でも意識せずに失敗を恐れるあがり症の症状が、普段のレッスン時も、本番のときも出てしまっているのだな、と。

だから、今回は自分でもかなり努力はしたつもりだったんですよね。
初めて、左手だけの暗譜練習を取り入れて、それができるようになり、そのことで両手での暗譜が安定する手ごたえを感じ、家ではよく弾けていました。
(ピアノの先生はこういうこと言うと鼻で笑うというのは重々承知ですが)。

でも、結局、心に刻まれたプレッシャーには勝てず。。。
このプレッシャーは、「ピアノの先生は演奏が止まることを決して許さない」という現実が変わらないかぎり、消えないのかもしれません😿
いったい、どうしたらよいのやら。。。

薬で治るかも?

そんなとき、X(旧ツイッター)を見ていたら、またまたピアノ界隈が少し荒れていました(というかピアノ界隈はよく荒れる💣)。

あがり症に効果がある薬についてのトピックで「そんなもので対処しようとするなよ」「そんな危険な行為をSNSで広めるなよ」というのがいわゆるピアノの先生方の論調でした💦

でも、私が思ったのは、「そうか、その手があったか!」です。

早速、専門家の妻に相談してみたところ、「え?あがり症なの?」と、なぜか私があがり症であることに驚いていましたが、次回のピアノ発表会では「リーゼ」の処方を約束してくれました。

Xでは、βブロッカーという血圧や心拍数を抑えてあがり症を改善する薬が話題になっていましたが、この薬は気管支収縮作用があるので、気管支喘息持ちの私にはあまりよくない薬です。。。

でも、リーゼは不安や緊張を取る薬。おそらく、私が暗譜が飛ぶのは失敗への不安と、緊張で身体に力が入っているのが原因なので、ぴったりのはず。ただ、この薬は向精神薬なので、Xだとさらに荒れそうですね😱
(noteは過激な人少ないから大丈夫そう。。。)

でも、ピアノの先生方が心配するようなことは起きないと思います。実際、私は精神疾患はありませんが、この薬を過去に妻に処方してもらったことがあります。

ピアノを再開したばかりのときの、ひどい肩こりを治すために!

そう、この薬は筋弛緩作用があるので、肩こりの特効薬なんです。実際、すっごくよく効きました! それにマイルドな薬なので、眠くもならないし、酒に酔っぱらった状態にもならず、ピアノも普通に弾けたので。

しかも、即効性があって持続時間は短いので、発表会時の頓服にもってこい。アマチュアが発表会程度の頻度で使うなら、依存性の心配なし。

薬というものは、副作用を過度に恐れずにポイントポイントで適格に使うことで効果を発揮するんですよね。僕はあがり症で本番に苦しんでいるピアノを弾く人は、薬での対処もどんどん試すべきなんじゃないかと個人的には思います。

幸い、発表会が終わったあと、私の舞台上での行為に先生は「まぁ、いろいろな人がいるので。。。」とちょっとあきれていましたが、その後の先生からのメールには私の演奏動画のリンクと、来年がんばりましょう!のメッセージが。

正直、先生に怒られたら、素直に教室やめようと思っていましたが、どうやら来年もチャンスがありそうです。だいぶ先になりますが、そのときに実際の薬の効果を検証します。

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