見出し画像

#83 バッハ/フランス組曲 2番 サラバンド合格

前回、クーラントのレッスンが終わったので、次のサラバンドのさわりをお手本で弾いてもらったのですが、いい曲なんだけど、何だかとらえどころのない曲だな、というのが第一印象。

3拍子のゆっくりな曲ということですが、私は散々先生からダメ出しされているように、拍子感がない音楽性が皆無な人間なので、ゆっくりすぎる曲だと、お手本演奏でも3拍子に聴こえない。。。

それにこれって舞曲なの? この曲で踊りのイメージがまるでつかめない。。。

ワルツとかポロネーズ、タンゴとかだと、言葉だけでどんな感じの曲かわかる。まぁ、同じバロックの系統でもメヌエットやガボットだと、子供のころにその手の曲を弾いたせいか、何となく感じはわかる。

しかし、アルマンドとかクーラント、ブーレ、ジーグとかは(チェロでもやったはずなんだけど、ただ初心者レッスン受けていただけだったせいか)、どんな曲なのかイメージがまるで定着していないです。

バロックっぽい曲のなかで、唯一言葉(=舞曲の種類)から曲のイメージがわくのは、発表会で弾いたグリーグ/ホルベアの時代よりくらい? プレリュードとリゴードンを弾きましたが、曲を選ぶのにあたり、一応、組曲の全曲を試し引きみたいなのはしたので。

でも、そのときも先生おすすめのサラバンドは今回と同じように、いまいちとらえどころがわからず、辞退したんですよね。

教科書的に、サラバンドを舞曲として、どう弾いたらいいのか、ほんとさっぱりわかりません。なので、自分の感性、拍子感にしたがって自由に、ただただ旋律に浸りながら淡々と弾くことにしました。先生は、

6拍子に聴こえるというか、もう少し3拍子に聴こえるように弾いてほしいです。あと、フレーズも音型にしたがってクレッシェンド、デクレッシェンドして弾いてほしいのですが。。。

相変わらず、先生は私の拍子感とフレーズ感にいつも通りのダメ出しをするのですが、先生のアドバイスに気が進まないときは、もうあまり気にしないことにします。

ゆっくりしたテンポで弾くとどうしても私の耳には3拍子には聴こえないですし。先生だって、1とぉ2とぉ3とぉ、って「とぉ」を使って裏拍を数えていますが、ゆっくりすぎて相当不自然に聴こえます。それに「とぉ」と数えて認識した瞬間、もう6拍子にしか聞こえない。。。

前から思っていたんですけど、ほんと「とぉ」って何なんでしょうね。4拍子を2拍子に、6拍子を無理やり3拍子ということにするための欺瞞工作にしか思えないというか。。。

拍子感については私、一生、普通のピアノを弾ける人のようにマトモにならないような気がする今日この頃です。

それとバッハの曲でフレーズを意識してデュナーミクを強調する弾き方って、私、あまり好きじゃないんですよね。先生は好きみたいですが。

何というか、今風な言葉を使えば、すごくあざとく聴こえて、聴いていられない。。。

オルゴールのように、抑揚を付けずにただただ美しく淡々と弾く。それで充分というか、そうしたいです。というわけで、拍子感とフレーズ感以外ダメ出しすることがないのか、2回のレッスンでサラバンドは合格しました。

私もフランス組曲については、自分で納得いくまで粘ることはせず、先生が○を付けたら、さっさと次の曲に進むことにします。でも、2番のサラバンドはいい曲で気に入ったので、合格した後も自分流で毎日弾いていますけどね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?