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プラントベースと脂肪の関係

こんにちは。株式会社ベジタリアンブッチャージャパンの広報担当部です。今回も表題について記事にさせて頂きます。

プラントベースと脂肪の関係

プラントベースは植物主体の食事スタイルをとるため、ダイエットでプラントベースを選ぶ人は意外と多くいます。野菜や果物主体であるため脂肪が少なく、痩せやすいからです。一般的に脂肪は避けたほうが良いものといわれますが、本当に避けるべきものなのでしょうか。

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【脂肪の役割】
脂肪の役割はいくつかあるので紹介します。まずは防寒作用です。皮下脂肪には衝撃吸収作用と防寒作用があり、寒さから身を守ってくれます。また脂肪はエネルギー源でもあるため、体内で熱を生み出すためにも使用されます。外部からの寒さから身を守り、熱を生み出して内部からも守る役割を脂肪は担っているのです。

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2つ目の役割はホルモンの材料。動脈硬化を予防するホルモンや、満腹中枢を刺激するホルモンなど一部のホルモンは脂肪から作られており、体内の脂肪が不足すると満腹感が減るなど良くない影響が出てきます。ホルモン以外では細胞膜や細胞の核の膜を作るにも脂肪が使用されています。

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3つ目の役割は「ビタミンの取り込みのサポート」です。ビタミンには水溶性のもの(ビタミンCなど)と脂溶性のもの(ビタミンDなど)があり、脂溶性のビタミンを取り込むときは体内にある脂肪を使って効率よく取り込みます。プラントベースの食事でビタミンをたくさんも摂取しても、体内でしっかりとれる環境が整っていないと吸収効率が下がるので注意が必要です。

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【飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸】
脂肪には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があり、同じ脂肪であっても両者で性質が異なります。飽和脂肪酸とは常温で固体になる脂肪のことです。安定した性質を持っており、皮下脂肪などとして蓄えられ防寒などの作用を持っています。ほかにもLDLを生み出すもの作用もあります。飽和脂肪酸は肉類に含まれており、取りすぎが問題となっている脂肪です。

不飽和脂肪酸は常温で液体となっている脂肪です。常温で液体であることから不安定な性質があり、防寒などではあまり使用されません。その代わり細胞膜の材料や高血圧を予防する効果があり飽和脂肪酸とは役割が大きく異なります。またHDLを生み出す作用もあり、血管中にできる血栓を防ぐ役割もあります。

一般的には「飽和脂肪酸=悪い脂肪酸」「不飽和脂肪酸=良い脂肪」と認知されていますが、正しくはありません。飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸にはそれぞれ役割があり、人が生きるのにいずれも必要不可欠だからです。あくまでも「飽和脂肪酸=悪い脂肪酸」とされるのは大量にとるからであり、適切な量であれば害を与えることはありません。これは不飽和脂肪酸も同じで適正量であれば問題ないですが、取りすぎれば動脈硬化が起きるなどの問題が発生します。

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【プラントベースでも脂肪の取りすぎには注意】
プラントベースの食事は野菜や果物が中心であり脂肪はあまり取れないかと思うかもしれません。ですか食べるものによっては意外と脂肪が多いものもあります。

例えばアボカド。全体の約20%は脂質でできているとされており、脂肪が多い食べ物となっています。カロリーを見ても約230kcalちかくあり、野菜系にしては意外とカロリーが高くなっています。ほかに注意すべきものはナッツ類です。例えばカシューナッツの場合、100グラム当たり49グラムが脂肪であるなど全体的に脂肪が多くなっています。ナッツ類はおやつ代わりに食べる人も多いので、取りすぎには気をつけましょう。

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☆★まとめ★☆
脂肪には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、防寒作用やホルモンの材料、細胞膜を作る材料などの役割を担っています。体に欠かせない成分でもあるため、過剰であっても不足であっても問題が起きますので注意が必要です。