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『手術をしてきました』

あ、すみません、私じゃないです。
母です。

前回の記事にはみなさんのあたたかいコメントをいただき、本当にありがとうございました。

母にはnoteの話をしても通じないので、
「私の友達もみんな応援してるよ!」と手術前で不安がっている母に伝えておきました。
そうしたら「あんた“みんな“っていうほど友達いないでしょ」って言われました。

(´・ω・`)しょぼん

しかしきっとみなさんのあたたかい気持ちは母に伝わったと思います!たぶん。

さて、白内障の手術。
無事に成功しまして、母の左目は予想以上に見えるようになりました。

手術後は眼帯をしたまま翌日まで過ごすのですが
「本当に見えるようになっているかわからなくて怖い」とずっとブツブツ言っておりましたが、翌日、眼科で眼帯を取った瞬間、あまりにも見えることに驚いて「なんか見えすぎて気持ち悪い」と気分を悪くする一幕も。

ちなみに母の術前の視力は矯正で0.03。
うん、そりゃ何も見えねえわ!!!と眼科知識が豊富な私もびっくりの視力でございましたが、
術後の視力は裸眼で0.6。
腕のいいお医者様のおかげで、ほぼほぼ私が希望した理想的な視力に落ち着いております。

これからもし白内障の手術を受けられる方、そしてご家族が手術を検討されている方に私から強くお伝えしたいのは、
「術後の見え方は、主治医ととことんまで話し合ってください」ということ。

単焦点にするのか、多焦点にするのか、それとも累進にするのか。
遠くが見たいのか、近くが見たいのか。

そしてご自身の利き目との関係も。

人間には利き目があります。
自分が普段、遠くを見る時にメインで使っている目です。
遠くを見る時、普通はこの利き目(優位眼)が全般的な役割を担い、利き目じゃないほう(非優位眼)はその補助に回ります。
近視が進んで、視力が落ちても気づかないのはこのへんに理由があることも多くて、優位眼が見えていれば、非優位眼が多少見えにくくなっていても、両目で見てるとお互いの眼(見え方)を補ってしまうので、ほとんど気づかないんですよね。

そして、近くを見るときは基本的にこの逆です。
つまり今度は非優位眼が全般的な見え方を担い、優位眼はその補助に回ります。
近くを見た時に、片目ずつ見ると見え方が違うのが気になる(片方が見えにくい)、と訴える方(特に50代)もたまにいらっしゃるのですが、それは疾患がないという前提条件はありますが当然のことで、優位眼は近くが不得意なので、非優位眼に比べると見え方の鮮明度は落ちます。
ですが自分が思う以上に老視(いわゆる老眼です)が進んでいる可能性もありますし、稀に優位眼でそのまま近くを見てしまう人もいらっしゃいますし、むしろ前よりなんか見えにくい=緑内障の危険性もあるので、見え方に異常を感じたらすぐに眼科に行きましょう。という閉話休題。

今回母の白内障手術をするにあたって、私が気をつけていたのが、この利き目の関係でした。

白内障が判明した時に利き目の確認をしたところ、母の優位眼は右目。
なので右目が見えていれば大丈夫だ、と過信してしまい、ここまで病状を放置する原因にもなってしまいました。

右目でものを見ることに慣れてしまっている以上、右目の視力よりも左目が上回ることがあれば慣れるまでに相当の時間がかかります。
できれば右目の手術もさせてあげたかったのですが、仕事の都合上、最短でも冬になるのは間違いないので、私が主治医の先生にお願いしたのは「右目の視力よりも左目の視力を弱くすること、出来るだけ慣れやすい状態にしてほしいこと」のふたつでした。

私は予め知識があったので先生とも詳しくお話が出来ましたし、先生がとても良い先生だったこともあって、色々な可能性を模索しながら親身に相談にのってくれましたが、通常、主治医の先生の言うことにただ粛々と従うだけの患者さんも多いと思うので、それだと危ないよ、ってことを今回お伝えしようと思いました。
見え方の希望は必ず術前に聞かれると思うので、よく考えて返答することをお勧めします。

個人的には女性の方は近く寄りの見え方がおススメです。
術後は遠方の視力は出るようになりますし、車に乗る時だけ眼鏡をかけるのと、家にいる間中、ずっと老眼鏡かけてなくてはならないのと、どちらが楽かって、間違いなく運転する時だけ眼鏡かけるほうが楽だと思うんですよ。

特に今はスマホっていう確実に近くで見なければならない文明の利器がありますしね……。

色々と小難しい話をしてしまいましたが、
術前より格段にものが見えるようになった母はそれはもうウキウキで。

毎日ベランダから外を見ては(術後なので安静にしている)、あれも見えるこれも見えると私に報告してくれます。

やる前までは心配だったけど、手術、受けさせてよかったなぁ、と。私も嬉しいです。

術後の感染症にしばらく気をつけなくてはならない日々が続くので、まだまだ気は抜けませんが、とにかく成功してしてよかった、と、ひとまず胸を撫で下ろしています。

ちなみに前回の記事で娘の顔を見るのを楽しみにしていた母ですが、実際に見た感想は
「アンタ、意外と肌汚いのね」でした。

ひどい(´・ω・`)

もしもサポートをいただけたら。 旦那(´・ω・`)のおかず🍖が1品増えるか、母(。・ω・。)のおやつ🍫がひとつ増えるか、嫁( ゚д゚)のプリン🍮が冷蔵庫に1個増えます。たぶん。