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『学校検診は大事だよ、って話』

記事作成中のため、今日はパニック障害シリーズはお休みです。

5月と言えば学校検診。
私には子供がいないが、この季節の私に重ーくのしかかる学校検診。

皆さんの学校でもありますよね、学校検診。
それ、実はちょっと甘く見てたりしませんか?

今日はお子さん達の視力について、ちょっとした雑学と愚痴を零したいと思います。

1.子供の基準は意外と怖い


学校検診といっても色々と種類があると思うんですが、意外と甘く見られがちなのが視力測定。
矯正視力(眼鏡とかコンタクトとか)でB判定をくらって、眼科に行ってねーって用紙を持ち帰ってきたけども。まあ本人は普通に見えるって言うし、B判定だし、たまたま見えなかっただけかもしれないし、暇な時に行けばいっかーみたいな。
耳が聞こえないとか内臓が悪いとかじゃないからね、親御さんも意外と慌てたりしないんですよね、これが。

いやいやそんなことはないんです。正直ぶっちゃけると、子供の「見える」は8割見えてないので、結構信用出来ますよ、検診結果

これは私がよく使う話なんですが、16歳くらいまでの子供って、実はあんまり遠くを見る必要がないんですよね。
大人と違って車にも乗らないし。せいぜい自転車くらいで。
授業中も、席が前だと多少目が悪いくらいなら普通に黒板見えるので、目が悪いことに気づかない子、多いです。半径数メートルの自分の世界が“見える“なら、子供達にとっては“見えている“になっちゃうんですよね

大人は自分基準(車に乗るとか、仕事で遠くを見るとか)で判断するので、その“子供基準“がわからないところがあって。
検診結果悪かったけど、本当に見えてるの?と親が訊いてみて、「見えてるよ〜」と言われてしまえば、自分(親)と同じくらい見えてるんだなーと思っちゃう。実際は見えてないのに。

車じゃなくても自転車だって危ないですよ。
もし自分の子供が0.5以下の視力で自転車こいでるかもって考えると、結構怖くないですか?
昨今自転車の事故が取り沙汰されておりますが、実を言うと、若い子の起こす自転車事故の原因って、半分くらい“見えてないからなんじゃ……“って私は思ってます。
それくらい、今の若い子って自分の視力に無頓着な子本当に多いんですよね……。

2.低学年は特に真剣に


皆さん、自分のお子さんがどれくらいの度数の眼鏡使ってるか知ってますか?
これ、意外と知らない親御さん多いです。
近視なのか、遠視なのか、乱視なのか。
処方箋見てもよくわからないし、なかなかわかりづらいですよねぇ。

質のいい眼鏡屋も眼科も、大体その人がメガネをかけてるところを見れば近視なのか遠視なのか、強度なのかくらいの大雑把なことはわかります。
眼鏡屋さんの店員さんってコンサルの段階から意外と顔を見てくるというか、目を合わせてくる人多いなーと思う人も多いかもしれませんが、違います。あなたの眼鏡を見てるんです。正確には、眼鏡を通したあなたの目を見ています

数年ぶりに眼鏡を作り直す、というお子さんがいて。前回作ったのは小学校低学年の頃。
その子の眼鏡を手に取って嫌な予感がして、実際レフ(目のデータのこと)をとってみると強度の遠視でぶったまげた事数回あります。
まア、強度の遠視は弱視の可能性も高いですし、それこそ学校検診で引っかかったるたびに、お医者さんも真剣に親御さんにお話しされるでしょうから、そんなに起こりうることではないですが。

でもふつーに目が悪いくらいだと、意外と自分の子供の視力を知らない親御さんが多いです。
学校検診で引っかかって、眼鏡を作り直す際に合わせ直した度数をご説明すると「うちの子って乱視入ってるんですか?」と言われる確率75%。
いいんです、詳細な度数を知らなくても。
ただ、近視なのか遠視なのか乱視なのか、どの度数が入ってるかくらいは見ておくと安心です。
特に小学校低学年のお子さんは。

もし皆さんのお子さんが遠視だと言われたら。
近視よりも真剣に受け取った方がいいのは間違いないです。
それが強度でも弱度でも。ただ遠くが見えない近視の人間より、物を見る時によっぽど疲れるのは間違いないので。
処方された度数の意味がわからない時は眼科なり眼鏡屋なりコンタクト屋に聞いてください。みんな懇切丁寧に説明してくれます(それが仕事ですからね!)

3. 怖くないから反応してほしい


今の子って本当シャイな子が多くて。
視力検査の時も内心めちゃくちゃドキドキしてそうな子が沢山いるんですけど。
無理しなくていいんだよ!って言いたい
言葉で言うのが恥ずかしかったら、指でランドルト環(視力検査のあのCのやつです)の穴のあいてるほう指してくれてもいいし、見えなかったら首振るだけでもOKです。
大丈夫!大人でもそんな人いっぱいいるから!
ただ意思表示だけはしてくれ!!と毎回思ってる。
見える?見えない?って聞いても、無反応で虚空を見つめられると、むしろこっちが遠い目をしたくなる

あと、レフを撮る時。レフってあれです、機械に顔を乗せて、気球の絵を見る検査のことです。
おでこと顎しっかりつけてねーって言うんだけど、10歳前後のお子さんはまずこれが難しい。(特に男の子)
その時は親御さん、お願いです。
後ろから頭をガッッッッと押さえて下さい。
動かないように。
これ実はめちゃくちゃ大事で、レフとってる時に頭を動かされると眼鏡作れません。いやまア、最悪定規でもなんでも使って正確なPD値(瞳孔間距離)はなんとしても割り出しますが、正直ここでつまづくとしんどいです。
この時期、眼科も眼鏡屋も繁忙期です。学校検診が終わるまでは数こなしてナンボです。
正確な検査を行う為、なにとぞご協力下さい。

お子さん達。眼科も眼鏡屋も検査員は怖くないので、安心して身を委ねてもらってOKです。仕事なのでいつだってニコニコしています。
でも無許可でその辺に置いてあるレンズとか、矯正取ってる時の眼鏡にベタベタ触ると、顔は笑ってても内心激怒してることもあるので要注意。
私は大体おこです

4.“見える“って大事


裸眼で見えなくなってしまった時。
その時は誰しも眼鏡やコンタクトに頼ることになります。

見えない眼鏡をずっと使い続けるのはあまり良いことじゃないです。
目を細めて物を見ればそれがいつか癖になるし、目の筋肉を酷使する原因にもなる。
前述したように、ある程度の距離だけ見えてれば何にも問題ないから良いやって子が正直ほとんどです。
でももし、お子さんが遠視だったら?強度の近視だったら?乱視で物がブレていたら?不同視だったら?
不同視の眼鏡なんか、大人になってから矯正しようとしたらめちゃくちゃ大変です。慣れるまで毎日吐き気と頭痛と戦うようになります。そうすると、ある程度の視力で妥協せざるを得ない部分が出てくるかもしれません。

何かを始めるのに遅いってことはないですが、視力だけは話は別なんです

何事も慣れやすい子供のうちに、やっておかないといけないことだと私は思います。

正直言うと私は子供が苦手です。
だからこの季節、学校検診の時期が大嫌いです。
でも今のお子さん達を見ていると、うまく言えないんですが“なんか危なっかしい子が増えたなー“って何となく思うので。
お子さんの様子、よく見てみて下さい。

テレビを見る時に目を細めたり、顔を横に向けて物を見てたり、すっごい近くで本を読んでたり、スマホを弄っていたら。
1回視力検査をおすすめします。
例えB判定でも。学校検診に引っかかったらなるべく早く眼科に行ってください。

せっかくの“見える目“を大事にしてくださいね

もしもサポートをいただけたら。 旦那(´・ω・`)のおかず🍖が1品増えるか、母(。・ω・。)のおやつ🍫がひとつ増えるか、嫁( ゚д゚)のプリン🍮が冷蔵庫に1個増えます。たぶん。