ユーコさんー4
「店の近くに家買おうって言い出して。ぃや待て待てって。
向こうの両親って 緑の多いわりと静かなトコに住んではったんょ。
で こんなゴミゴミした街中に しかも高齢で引っ越してって かなりの負担やでって。今まで行ってたスーパーとか病院とか 全て変わってくるし もしかしたら いまより遠くなるかもしれんし、それも高齢の身には負担やでって言うたんやで、でもアイツは それでもこっちに引っ越したいって言うてるんやからって」
「ぃや現実見てませんよね。。。息子と嫁がなんとかしよるゎ って思ってたんでしょ?」
「そやねん!ホンマにめっちゃアテにされてて。で 同居始まってソッコー文句たらたら。 やれ 帰ってくるのが夜中で鍵開いたら目が覚めてしまう とか 一緒にご飯食べれる思ってたら全くない やとか」
「始めに言うてますやん・・・呆」
「引っ越しと同時に 画面が4つに分かれるらしいテレビ買ぅたそうで、その操作を教えろ 言われてんけど んなモン アタシかて知らんわ!ヨドバシの店員ちゃぅで!」
「なんで 聞いて来んかったんやろ?」
「新しモン好きのいちびりやねん。洗濯機もまだ使えるのに どうしてもドラム式のがぇえ 言うてアタシが知らん間に 勝手に入れ替えはって」
「ぇえ! そんなん使うのユーコさんやのに」
「義理のお母さんも さすがに ユーコさんに言うてへんの!?ってびっくりはしてたけど、新品やし当時の最新モデルやし ぇえやろ?って」
「んー。。。」
「でも使ってみて分かったんやけど アタシには向いてなかったんよ。ぃや まぁ それは しゃぁないとしよう、ぅん。アタシが一番我慢できひんかったんが、義理のお母さんが洗濯物干すのに手を出してきはることやってん」
「ぉ?そうなんですか?」
「ぅん、アタシ6歳ぐらいからずっと家族中の洗濯物を干して学校行って帰ってきたら取り込んで畳んでそれぞれのトコにしまってって 実家出るまで。。。だから 12年ぐらい?してきてるから 自分のやり方 とかこだわり とかあるしな。。。何より アタシの肌に触れるものを触られるのがホンマに嫌やったゎ」
「ぁ、それは判りますぅ!」
「なんか 実の母親ですら ほとんどアタシの下着とか触ってないのよ、なのに いきなり義理とは言え同じ女性とは言え 触られると嫌やったから洗い直しててん」
「ぁあ、これはもぅ 衛生感覚ですもんね。無理なモンは無理ですね」
「だから 手伝ってくれなくていいって何回言ぅても アカンねん、洗濯終了の音聞いたら すぐさまやって来るんよ、ホンマに・・・専業主婦のカガミなんやろうけど、まぢで やめてほしかったゎ」
「店長さんは なんて?」
「アイツは何も理解ってないよ。手伝ってもらっといて文句言うんか!?ってスゴまれたもん」
「はぁ・・・」
ハシビロ心の声:店長さん、まぢで あきまへんゎ
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