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【活用事例】都市対抗野球大会出場チームがV-BALLERで行っている練習とは?!

 V-BALLERでは、実際の投球データを基にVR空間上で投球を再現しています。ユースケースに関しては、普段見ることができない球種・球速を体験する。試合前に投球のイメージをつける。雨天で打撃練習ができないときに使用する等、様々です。

そんな中で、今回は都市対抗野球大会出場チームからも絶賛いただいたユースケースをご紹介いたします!

1.野球の練習方法

今回の記事は、バッティング練習に焦点を当てております。

みんな同じ練習をしているの?

 プロ野球、独立リーグ、社会人野球、大学野球、高校野球…と幅広い環境で行われている野球ですが、そのレイヤーで求められる練習は異なってきます。中学校野球でプロ同様の練習が行われているかというと、全てがそうではありません。ウォーミングアップなど基礎的な部分は同じものをしていることはありますが、メインの練習やその内容(球種や球速、意識など)はチームや、その環境で適した練習を取り入れていくことが必要になっています。
 また、選手のレベルに応じた練習の選択も必要です。野球を始めたばかり、まだまだ発展途上の選手にいきなり実践さながらの練習をすることは怪我のリスクはもちろん、選手本人のメンタルにも影響を及ぼす可能性があります。

 そのため我々の提供しているV-BALLERも、各レベルにおいてどういった活用方法が効果的かを見極めていく必要があります。
 そんな中で今回、都市対抗野球大会出場実績のある某社会人硬式野球部様協力のもとV-BALLERを使用したユースケースの検討を実施いたしました。V-BALLERだからこそできる練習は何があるか。最も効果的なものは何かをご一緒に検討させていただいております。今回のチームにおいては、実践形式に近い投球コンテンツをMIXした練習が最も効果的でした!

実践形式に近い練習とは?

 文字の通り、実践形式に近い練習は試合と同じレベル感での練習をすることです。
 普段の打撃練習では、バッティングマシンを使用する場合、同じ球種・球速のボールをひたすら打ち込みます。これは、飛距離やミート率を向上させていくための練習になります。加えて、苦手な球種をひたすら打ち込むことで苦手の克服にもつながります。この練習は、野球経験の短い選手から、長い選手どの選手も行う練習です。他にもティーバッティングやフリーーバッティングがありますがこうした練習は、基本練習として行われています。

 実践形式に近い練習として行われるのが、シート打撃です。シート打撃では、現役(自チーム)の投手を相手にするほか、守備位置にも選手がつき、塁上に走者を置いた状況の中で実戦に則した打撃練習を行います。こうした練習を積むことで、実際の試合で普段通りの能力を発揮できるようにしていくのです。

2.シート打撃の課題

 実践形式の練習ができ、非常な効果的な練習であるシート打撃。では、シート打撃の頻度を増やせばいいのでは?という意見も出てきそうです。シート打撃ですが、頻繁にできるものではありません。効果的であるが故に様々な制約、加えて限界があるのです。

投手の限界

課題①:シート打撃に登板できる投手には限界があり、頻度も増やせない。
 シート打撃で実際に投球する投手は、普段の練習メニューや疲労を考慮しなければならないため、常に登板することは不可能です。毎日シート打撃に登板していては、大きな怪我につながってしまいます。そのため、頻度多く実施することはほぼ不可能に近いです。

課題②:球種・球速に制限があるため、打ちたい球種でシート打撃ができない。
 
 また、球種・球速にも限界があります。自チームの投手が投げれる球種・球速でしか練習をすることが難しいため、攻略したい投手の球種・球速やチームの苦手とする球種を練習できなかったりすることも起きてしまいます。

練習の制約

課題③:チーム全員がシート打撃を実施すると、練習時間が長くなってしまう。
 シート打撃では、試合形式の練習をすることから打撃練習に参加できる人数や打席数に制限が出てきます。仮に20人の部員がいた際、投手・捕手を除いた18人が3打席分シート打撃を実施すると考えると、18人×3打席=54打席
1打席あたりの時間を3分と考えても約2時間半かかってしまいます。もっと部員数が多ければ、さらに時間を要します。

課題④:シート打撃に参加できる選手が限られてしまう。
 
実際問題、こういった場合は限られた選手のみしかシート打撃に参加できず、控えの選手は打撃練習ができないことも多くあります。そうすることで、レギュラー選手との差を縮める機会が少なくなってしまいチーム内の競争率も低下していってしまいます。(均等に練習機会を与えるということは、どのスポーツにおいても難しい課題です。)

では、どうやってその課題を解決するのか?

 とはいえ、実践形式の練習は数多く実施したいですよね。では、練習試合を増やせばいいのか?となりますが、結論練習試合でも出場できる選手は限られてしましますし、相手校との調整など対応する労力も増えてしまいます。
 ①~④の課題感を簡単に解決することは、容易ではありません。しかし、V-BALLERならそれを可能にします!某社会人硬式野球部様と一緒に最適なユースケースを見つけることができました!


3.V-BALLERを使った解決方法

V-BALLERではオリジナルプレイリストを作成できる

 V-BALLERでは、練習する投球をプレイリストとして作成することができます。例えば、ストレートとスライダーがMIXされた投球を練習したい。との要望があった場合、それに適した投球データを選択することでVR空間上にストレートとスライダーのコンビネーションを使う投手を再現することができます。こちらの球種は投球のデータがあれば、複数の変化球に対応することが可能です!以下にプレイリストの画面を掲載します。

プレイリスト作成画面

練習したい球種を速度・コース・軌道から選択できる

 画像の左側では、プレイリストを作成きます。画像上ではストレートとスライダーの2種類でリストを作成しており「投手の利き手・球種・球速・ストライク/ボール」の観点から、投球を選択することができます。
 また、画像右側では選択した投球の軌道を真横・真上・正面(捕手目線)の3方向から確認することができます。そのため、ストレートとスライダーのMIXを作成する際に、似たような軌道のものを選択することでより実践に近い(見分けずらいため難易度が上がり練習になる)練習をすることができます。

シート打撃の代わりになるの?

 投球に関しては、MIXのプレイリストを作成することで実践さながらの投球を再現できることをご説明させていただきました。これだけでも十分ですが、シート打撃ではランナーもいる状態です。そこはV-BALLER上で再現することは可能なのでしょうか・・・。
 結論、可能なんです!シチュエーション練習が搭載されており、実際に打撃練習をする中でアウトカウント、ランナーを設定してシート打撃同様のシチュエーションで打撃練習を行うことができます。

シチュエーションモード画面①

 上記の画像のように、その時のシチュエーションを選択して打撃練習をすることができます。シチュエーションに関しては実際に練習したい環境を自由にカスタマイズすることができます。9回裏1点ビハインドで1アウト1塁の場面など、状況に応じて打ち分けが必要になる状況をV-BALLERの空間上で用意することで、ただの打撃練習ではなく状況を意識した打撃練習の環境を作ることが可能なのです。

4.V-BALLERでシート打撃の課題を解決

投手の限界をなくす

課題①:シート打撃に登板できる投手には限界があり、頻度も増やせない。
課題②:球種・球速に制限があるため、打ちたい球種でシート打撃ができない。 
 課題①に対しては、VR空間上で行う練習であることから投手の限界を気にする必要はありません。加えて、守備やランナーも用意する必要がないため人数がそろっていない状況や雨天でもV-BALLER一つでシート打撃同様の練習をすることが可能です。

 また、課題②に関しては練習したい球種・球種を決定し独自のプレイリストを作成することで、球種・球速の制限も気にすることはないです。(データがある球種に限ります。)

実際に、今回の某社会人硬式野球部様では、左投手のストレートとスライダーのMIXが課題感にあり、そのプレイリストを作成し実践いただき、実践さながらの投球で非常に効果的な練習になったととの言葉をいただいております。

練習の制約をなくす

課題③:チーム全員がシート打撃を実施すると、練習時間が長くなってしまう。
課題④:シート打撃に参加できる選手が限られてしまう。
 課題③に対して、実際の練習では時間がかかってしまうところをVR空間上で、打者1人で実施することができるので、どんどん練習をすることが可能です。逆を言えば、V-BALLERを使っている間にほかの選手は別の練習をすることが可能なので、練習効率を上げることにもつながります。
(もちろん、シート打撃では守備や走塁の練習の一環でもあることから、一概にすべての代用をできるとは言い切れませんが、打撃面においてはV-BALLERで代用が可能になります。)

 また、課題④につきましてもVRデバイスが複数台あれば複数人が同時に練習をすることが可能です。シート打撃実施中の横(VRは製品性質上、室内での利用が推奨されております。)で、準備の一環として使用することも可能です。仮に、メイングラウンド、室内グラウンドで練習が分かれる場合でも室内グラウンドでV-BALLERを使えばメイングラウンドでのシート打撃同様の練習が可能です。なので、特定の選手だけでなく全選手にシート打撃同様の打撃練習を行っていただくことが可能です。



5.V-BALLERを使用した選手の声

「ストレートとスライダーのコンビネーションは、普段の練習では簡単にできないもので、それが練習できるのは非常に効果的だった」

「スライダーの軌道に関しても、実際の投手と同じ軌道をしていて再現できているように感じた」

実践形式と同様の練習を、VR上で簡単に実施できることは非常に良かったし、ニーズがあると思う」

「率直に、野球でVRを使うイメージがなかったので、今回使用させていただいて驚いたのが正直なところ。野球自体は実際の練習がすべて、という風潮が強い中でこうした器具は面白いと思った。実際使って、投球の再現もできていたし知名度が広がっていけば、使うチームは増えていくと思う。


6.最後に

 ご協力いただきました某社会人硬式野球部の監督・コーチ・選手・トレーナーの皆様、ありがとうございました。

 V-BALLERをうまく使用することで、実践形式さながらの練習ができることは
・部員数が多く、実践形式の練習を全員が実施できない
・練習時間が限られており、シート打撃に時間をかけることができない
・練習環境に制約があり、全面を使っての打撃練習が頻繁に行えない
・冬季練習中でも、実践経験を積んでおきたい
といった制約を、解消することにつながっていきます。

 今回は実践形式の練習ができることが、V-BALLERの1つユースケースであることをご紹介させていただきました。まだまだ我々もどういったユースケースがあるか、選手、チームの皆さんにどういった使い方をしていただくことが効果的かを、これから見つけていきたいと思っております。今回の記事は以上です。


さらに詳しく知りたい方は、V-BALLER公式サイトもご確認ください。
👉👉公式サイト(v-baller.com)

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