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部位別運動学:股関節(寛骨の構造的特徴)

こんにちは!
理学療法士の異端児です!

今日は打って変わって股関節について記載しようと思います。
たまには役立つ情報も!

股関節といえば大関節の一つですね。

構造はこんな感じ
凸面→大腿骨頭
凹面→寛骨臼
形状分類→球状関節
運動自由度→3度

寛骨の概観ですが、
・骨盤を前方からみると臼蓋が外下側を向いている
・骨盤を上方からみると臼蓋が前方を向いている
と言った感じです。

寛骨臼を深くしているもので「関節唇」というのが有名ですね。
教科書によく書いてありますが。

関節唇は寛骨臼を深くし、股関節を安定させています。
さらに深くしていることで、接触面積を増加させ関節反力も減少させているものです。
優秀ですね、関節唇!

この関節面は圧縮可能な組織であり、関節可動域制限がなければ充分にその機能を発揮します。

MRIでみると関節唇には個体差が存在し長さや形態がそれぞれ違うようです。

裏を返せば関節唇が安定性を確保しているのであれば、関節唇損傷があれば・・・

①安定性の低下
②関節反力増加(応力の増加)

に陥るわけです。
この結果、変形性股関節症など、退行変性疾患を産むわけですね。

なので、担当患者でなかなかとれない股関節の痛みが有れば要注意です。
MRIなどみてみるといいかもしれません。

では関節唇損傷がないのにも関わらず股関節に痛みがある人の原因は……

乞うご期待!

ありがとうございました!🙆‍♂️