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中学校教師 #39 2023年は変化の1年


4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照

冬休みが始まりました。初日こそ日直で勤務ですが、部活動もなく、のんびりと過ごせる日々が続きそうです。
やりたいこと、やるべきことがありますが、その感覚ももはや心地よい。

朝は寒いけど、いつも通り4時頃に目が覚めます。
そのまま起きて好きなことをのんびりやるもよし、布団の中でぬくぬくと過ごすもよし。

noteの記事を週1のペースで書き続けた令和5年度。
とりあえず、2023年度を3ヶ月ごとに振り返ってみたいと思います。


1月から3月 卒業生とともに異動

前任校で6年生の担任。
1・5年と担任し、3回目の担任だった愛着のある子どもたち。

学級経営や授業実践については、これまで力を入れてきたことが花開くような場面が多く見られたように感じる。
【ICTを生かした授業実践】
・Canvaを活用し、共同編集しながらプレゼンをする機会を設ける。
 子どもたちが主体的に学習する姿、ICTのスキルも高まった充実感

・国語のスピーチを録画し、Canvaで作成したポスターとともにSharepoint  VR空間に集約。
 他学年にも動画を見てもらい、評価をフィードバック。

【卒業式も改革】
・基本的な所作について指導後、送別の言葉については子どもたちに練習を委ねる。
 もっとこうやって歌おう!こんな姿で卒業しよう!と思いがあふれる姿が見られる。


前任校には6年間も勤務。
6年間で分かった地域の実態、子どもたちの成長を意識して、さらに良い学校運営ができるように一人の担任として力を尽くすことができた点がよかったと感じる。
地に足をつけて、目の前の子どもたちの姿を捉えて実践をする大切さ、そしてその面白さを感じる。


4月から6月 ギャップに苦しむスタート

令和4年度末、中学校への異動を命じられる。
想像もしていなかった人事に困惑。
1ミリも自信がないまま異動。
移動先で出会う先生方が全員「先輩」「立派な先生」に見えていた。
しかし、実際は通常学級の担任7人の中で私が一番年上だった…

わからないことが多すぎて、迷子な状態の4月。
立派だなあと勝手に思っていた中学生。
授業が始まると、各教室への移動は楽しい。
だけど、同じように準備したはずなのに同じような授業にはならない難しさ。
そして、同じような授業を最大3回やるという変な感覚。

部活動の担当になり、放課後の時間の使い方が大きく違うことに焦る。
こども園や学童へのお迎えが行けなくなる日が多くなり、妻に申し訳なくなる。
休日も部活動。
初めての休日の部活動は、大会でした。
しかし、合同チームで参加するはずが本校の生徒は学級閉鎖の関係で参加できず。
顧問だけ仕事をしたところ、生徒引率ではないという理由で部活動手当が出ないという衝撃…

研修は面白い。
中学校、教科担当だから指導技術についての研修ではなく、生徒理解を入り口とした授業づくりについて。
授業公開では専門性の高い学習内容に対して、主体的に学ぶ生徒の姿が素敵。
事後研修では、生徒の名前をバンバン出して授業づくりについて討議する教師の姿が素敵。
私もこのレベルで研修に参加できるようになりたい!とちょっと焦る。(自分が研修主任なんですけどね。)

研修だよりを定期的に発行することで、自分の存在感を出そうとする。

宿泊行事。東京へ。
小学期と違って、生徒がグループごとどんどん行動できる。
緊急対応の準備はするが、ゆったりとした時間を勝手に過ごす。
小学校の引率行事との大きな違いを感じる。
しかし、年度当初の宿泊行事。引き継ぎや準備等の時間の使い方の違いに戸惑う。

複数の自治体が関係する大きな授業研修会で公開授業を担当する。
良いチャレンジができた。

体調不良にならずに過ごした3ヶ月。
これも立派なこと。


7月から9月 しんどさの山場

スマホ、SNSに関する生徒指導が続き、本当に疲弊する。
生徒から話を聞き出し、その内容をすり合わせ、指導の方向性を確認。
お互いが納得できるようにと思いつつ、思ったような着地点になかなか辿り着けず、時間だけが過ぎる。
その間も保護者からの問い合わせはあるし…
授業はどんどん進めなきゃいけないし…
通信表に関する準備もあるし…

中3の担当もしているため、進路に関わるということで評価・評定の難しさも実感する。

夏休み、地区の研修会で研究の発表を担当する。
資料の作成、当日の研修の運営についてICTを大いに活用する方法を提案し、積極的にチャレンジ。
しかし、まさかの直前に家族全員がコロナに感染。
当日の発表や運営を他の先生方に担当していただき、ただただ申し訳ない気持ちばかり大きくなる。
感染のタイミングがズレたことで、約10日間も家にこもる。
健康って大事。改めて強く感じました。

夏休みが明ける。
とにかく生徒が元気で過ごしていたこと、感謝です。
ニュースで事故、事件と聞く度に、「本校の生徒ではないよね⁈」とヒヤヒヤしていた…

2学期がスタート。
学力の低さを改めて実感。
このままではいかん!と試行錯誤。


10月から12月 愛を意識する

文化祭と体育祭の時期に。

文化祭、合唱は基本音楽の授業で。
朝の会、帰りの会で歌う生徒を応援、そして指導。

本番、生徒のパフォーマンス力に感心。
合唱では力一杯歌う姿に感動。
我が学級は合唱で最優秀賞を獲得。
目の前で飛び跳ねて喜ぶ生徒。
こちらも嬉しくなる瞬間。

体育祭、長縄やリレーの練習は基本体育の授業で。
どの程度の運動能力なのか、全然分からないまま本番へ。
それでも、手を抜いて練習している様子を聞き、喝を入れる。
合唱で勝ったんだから、その勢いをここで止めるのはダメだと。

本番、長縄は負けてしまったが最後まで諦めずにチャレンジした。
リレーは全員が必死に走り抜いた。また、感動。
それで勝利できたのだからこれ以上いうことなし。

練習の日程、疲労度、準備など、いつも以上に大変だったこの時期。
しかし、生徒の成長、本気を見ることができた。
教師も本気だった。

職場体験学習、中間テストが終わり、中だるみの雰囲気が見られる。
・落ち着きがない
・集中できていない
・伸びるきっかけが見当たらない

班長を中心とした学級組織を見直し、機能させるために動き出す。
当たり前のことが、当たり前にできるようにする。
そこに、担任がいかに関わるのか。
どのようにリーダーを生かすのか。
リーダーは何をするのか。
リーダー以外(フォロワー)はいかに動くべきか。

この方向性を共有し、一人でも多くの生徒が賛同して動けるようにした2学期終盤だった。

学級が崩壊している…と指摘した相談員の先生。
2学期最後の出勤日に
「少し良くなってきたね」と言っていた。
率直に嬉しい。
しかし、こんな言葉も
「ここからさらに良くなるのは難しい」
素直に悔しい。
このままで終わるつもりはない。
まだ残された日があるのだから、少しでも学級・学年が良くなるように私は実践を続ける。


1年間、本当によく頑張ったと思う。
校種が変わり、今までの働き方ができなくなる。
それでも耐え、自分なりの挑戦を続けることができた。
その挑戦を言語化することで、自分なりに価値づけができた。

来年はさらに挑戦を続ける。
その種はもう手元にある。



【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】





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