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中学校教師 #20 授業の充実→学力向上へ


4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照

2学期の2週目。子どもたちは生活のリズムを取り戻してきました。教室にも笑顔が増えて、私も嬉しく感じる瞬間が多かったです。
今週は県の学力調査があり、中3のみ5教科のテストを行いました。
進路を決定するにあたり、このテストの結果がかなり重要になるということなので、中3はちょっとピリついた雰囲気でした。

結果が出ない


学力調査ですが、厳しい結果が出ました。
テスト範囲はほとんどが中2までの内容。中3の内容は「式と計算」「平方根」のみ。今年から数学を担当している私としては、これまでの学びとは関係ないような感じもしますが、同じく悔しい気持ちでいます。

~ざっくり考察~
○基礎的な計算について、計算方法は理解できている生徒が多い。
○確率や角度を求める問題では、分かることを書き出して答えを求めようとしていた。また、正答率も高かった。
▲図形に関する性質や定理をかなり忘れている。
▲連立方程式、一次関数、関数の利用、証明で無答が目立った。

日々の授業の充実が学力の向上につながり、今回のようなテストで得点を向上させることができたら、それはもういうことがないでしょう。しかし、私の経験と実力ではまだその領域にいくことはできていないようです。
ただ、このままでは悔しいので、日々の指導に生かせることを考えてみます。

★計算力を向上させたい。
 基礎的な計算問題でミスを減らす、スピードを上げることで文章問題を考える時間を増やすことをねらいとします。計算コンテストのようなイベントを実施し、各クラスの平均点を競うようにしながら全体のレベルを向上させることをねらいます。また、中2vs中3のように競ってみても面白いかもしれません。

★授業スタイルを確率
 授業の目的に合わせて、はっきりとした展開、割り切った学びの進め方を考えてみます。
①新しい知識・技能の定着
 →講義型に近い形で要点を教える。効率良く定着を図る。練習問題で自信をつける。
②知識・技能を生かして問題を解く
 →魅力的な課題提示・少人数グループを活用(学び合う・教え合う)・ICTの活用(ヒントカード・視覚的支援)
③数学で学んだことを生かす
 →学びを振り返る、特別な課題に取り組むことで身に付いた能力を意識、レポート形式を採用、家庭学習だけでなく授業でも時間を確保したい

今できることは日々実践できる授業での挑戦です。
現状に満足せず、挑戦を続けます。


軸がブレる

今週は気持ちが揺らぎました。

校内研修がありましたが、そこで大学教授を招聘しました。1時間、校内の授業の様子を参観していただき、御指導をいただきました。本校の研修と関連付けたアドバイスもありましたが、主にはその先生の研究内容(特別支援)に関する指導でした。特別支援について研修したいという意見もあったので、これで良かったと思うのですが、本校の研修の柱とはズレた話も多くありました。そんな話を聞いていると、この先生の話の方向も面白いなと心が揺れます。
また、元教員のスクールカウンセラーに私の授業を参観した感想を聞く機会もありました。私と生徒との距離感・関係性はいいけど、教室内の緊張度が高い、居心地の良さを感じないという話から、授業のスタイル…という点でアドバイスをいただきました。また、心が揺れました。

教師としての確固たる考え方が備わっていれば、こういった話を聞いても、自分の考え方に取り入れることができるはずです。しかし、私は話を聞くたびにあっちに行ったり、こっちに行ったりと考え方がブレブレです。どうしたものか…悩んでいます。


挑戦

数学の授業での挑戦。
Canvaのホワイトボードで情報交換
問題をCanvaのホワイトボードに貼り付けて共有。班ごとホワイトボードを活用するという実践を行いました。問題文から数の関係を表に書いたり、どのような式になるのかを考えたりする姿が見られました。班ごとのホワイトボードという設定のため、進んで話し合いながら問題の答えを求めようとしていました。また、他の班のホワイトボードも見ることができるため、ヒントカードとしての役割も果たしていました。

★OneNoteで課題提出
OneNoteでワークシートを作成。Teamsの課題として配付。
生徒はワークシートに考えを書きこんでいます。数量の関係について書かれた表を参考にグラフを描く。また、まとめを書いた人からGeoGelraというwebサイトで関数を作成しながら楽しむという活動も入れました。リンクを貼ることができるという点もメリット。

★Microsoft whiteboardで板書をデジタル化
Whiteboardを活用し、みんなで1枚の画面を共有。関数のグラフについてどんな特徴があるか考えました。今までは①気付いたことを発表②教師が板書する③生徒が読みとる④生徒がノートに書くという流れでした。しかし、今回は①気付いたことをWhiteboardに書き込む②交流というステップで進むことができます。板書だけども、より参加しやすい板書という状態に感じます。

どれも良さがあるなと思います。教科書・ノートだけで進む授業。チョーク&トークという授業では参加することが難しかった生徒も、しっかり参加しているという印象です。
一方で、なんでもタブレット・アプリにすればよいわけではないとも感じています。ICTのCはコミュニケーションですから、いかに生徒が関わり合うか、関わり合う必要性を感じる状況になるかと考えて仕掛けてみたいと思います。何事も挑戦が大事。数学×ICT機器の実践について挑戦を続け、自分なりに整理できるようにします。


月末に文化祭があるため、合唱練習にも力が入ります。今はまだパート練習なのですが、全体練習でどのようにレベルが上がっていくか楽しみです。
なお、合唱に関しても学級経営やICT機器に関する実践をしていますので、どこかで紹介できるようにしたいです。



【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】


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