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中学校教師 #34 生徒が主体的に学ぶために


4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照



生徒が学ぶ環境を選ぶ学習タイム

本校で採用している30分程度の学習タイム(月曜日放課後 会議なしの日)
この学習タイムをさらに充実させるために、後期からマイナーチェンジを図りました。
詳細は以下の記事より…


生徒のアンケートから考察

マイナーチェンジを図り、学習タイムを3回実施することができました。
3回とも学習タイム後にアンケートを実施し、生徒の声を集計していました。

満足の割合は増加 同時に不満も増加

満足と回答した生徒の割合が増えています。同時に第3回では、「やや不満」「不満」と回答した生徒も増えています。その後の回答を見ると、「時間が短い」という設定に対する思いや、「集中できなかったから」という自分の学びに向かう姿を反省した回答が見られました。
満足の割合が増えたことは、新しい形式に慣れて見通しを持ってこの学習タイムに臨むことができたからだと思います。また、不満と回答した生徒からはさらに良い学習タイムにしたいという思いも見られます。
良いサイクルが回り始めようとしていることが分かります。

一人学び・講習会は満足の割合が増加

(一人で学ぶ)
少しずつ満足と回答している割合が増えています。また、一人で学ぶコースを選ぶ生徒も増えています。静かな環境で学習できるため、希望者が増えたようです。

(小集団)
「やや不満」や「不満」が増えてきています。話し合いながら学習できるメリットもありますが、その時によってはやや騒がしい空間になってしまうこともあるようです。話し合いが自由にできるからこそ、適切な振る舞いができると良いのかもしれません。
このあたりの結果を生徒がどのように受け止めて、次の学習タイムに生かすことができるかがポイントになりそうです。

(ミニ講習会)
教科によって希望者の偏りがあるものの、満足と回答した生徒の割合が増えています。そもそも、「こんな内容を教わりたい」という願いを持っている生徒がこのコースを選択するため、かなり意欲の高い状態であることが分かります。
少ない人数で、教科担当から細かな解説を聞きながら学習できるというのは良い環境なのかもしれません。しかし、毎回すべての教科のミニ講習会を開催できるわけではなく、教師の人数・割り振りを考えると3教科だけ開催している状況です。

黙々学習できるという、その生徒の強さも光ります
学習を通して人間関係も構築できているのかな
時には先生に頼っても良いではないか

このアンケートでは、「学習タイムで良かった姿」を回答してもらうようにしました。短い時間ですが、良い姿を振り返り、言語化してアンケートに回答することで、学習に対して良いイメージを持つことができると考えています。


大事なサイクル

①学習タイム前にアンケート
 生徒が学習環境を選ぶ、ミニ講習会のリクエストを受け付ける

②学習タイム実施

③学習タイム後にアンケート
 満足度、良かった姿を言語化する

④アンケート結果をTeamsにて配付して共有
 →①に戻り、次回の学習タイムへつなぐ

やりっぱなしにしてはいけない!
このような思いを強く持って学習タイムの運営に携わりました。
中学校だからこそ、生徒の声に現実味があるし、まだ現実が受け入れられていないかもなという声も見られます。

また、この結果を校内でも教師が共有することができました。
授業においても、生徒の振り返りの声を日々の授業づくりに生かしてほしいと感じています。
そのサイクルの一つのモデルとしても、この学習タイムのマイナーチェンジは良いきっかけになったと思います。


次への課題

アンケート結果は数値として良い結果が得られたと感じています。
しかし、ここがゴールではありません。
数値も大事ですが、あくまでも一つの指標と考えています。
さて、次への課題は何かと考える必要があります。

会議や成績処理の関係で、年内の学習タイムはここで終了。次は3学期です。今回の結果を踏まえて、次の学習タイムの準備を進めます。
その中でも常に中心として考えていきたいことは「生徒が主体的に学ぶ」ということです。生徒が自らの学習を自分でデザインして進めることができるように、学校の中でできることは積極的に挑戦していきたいです。
同時に、私自身が授業で「生徒の主体的に学ぶ姿」を引き出すことができるように仕掛けていきたいし、そんな先生が増えるような研修を進めていくことも重要であると考えています。



冬休みまであと1か月。
長い2学期、ここまで本当によくがんばっています。
これまでの成長を見つけ、価値付けることができる1か月にしたいです。




【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】




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