半導体ETFのSMH:生成系AIの追い風

ChatGPTの衝撃は日本でも非常に大きい。少し前までメタバースが騒がれていたが、もはや生成系AIが社会にもたらす影響の方がよほど大きくなっている。
ChatGPTを開発したOpenAIは非公開企業ではあるが、彼らやGoogleなど他のAIサービスを提供している半導体大手の業績期待が大きくなってきた。
以下の記事では、データセンタにスイッチ、ルータ、ファイバーなどを提供しているブロードコムのAIサーバ向け商品の引き合いが増加していることが紹介されている。

ロジックは一足先に株価上昇
半導体はつい最近までスマホやPCの需要減退、MicrosoftやAWSなどビッグテックの設備投資減少によって厳しい時期が訪れると懸念されていた。実際、メモリ大手のサムスンやマイクロンの株価はさえない。
しかし、AI用並列処理半導体で世界トップ企業の一角であるNVIDIAやAMDは直近の業績こそ落ち込んでいるが、株価はすでに期待を先取りしており、年初からNVIDIAの株価は6割、AMDは3割増加した。
AIに用いるDNN(ディープニューラルネットワーク)は莫大な半導体を用いるため、これらロジック半導体を開発する両社の期待が高まったという訳である。

Google Financeより

アームのナスダック上場で米国一極集中へ
このように半導体には生成系AIの追い風が吹いているが、その投資機会は今後もアメリカに集中するだろう。スマホに用いる設計アーキテクトRISC-VのIPで最大手のアームは、拠点のイギリスではなくアメリカで上場することになった。そのため、SMHなどの米国半導体ETFには間違いなく組み入れられることになるだろう。
ゆえに、半導体セクターに投資するならば、米国投資でおおよその企業に投資することが可能になる。(例外は信越化学やSUMCO、東京エレクトロンなど)


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