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自己紹介~傾聴力はみんなを助ける

傾聴力身につけたら人生変わった 保健師なべこです。
現在市町村で子育て支援業務をしています。
具体的に言うと、赤ちゃんが生まれたら赤ちゃん訪問。
お子さんが4か月、1歳半、3歳になったら発達を見たりする乳幼児健診で問診や保健指導をしています。
その他にも発達障害が疑われていて、保育園でみんなと集団生活を送る上で「お子さんが困っている…」といったときに保育園や幼稚園に訪問にいって発達を見る仕事をしています。
 看護師歴7年、保健師歴4年目です。心理カウンセラーの資格ももっています。
 
現在の仕事では「なべこさんに保健指導してもらって話せてスッキリした」「元気をもらった」と言っていただくことも増えました(^^)
今では仕事が大好きでやりがいも持っていますが、以前は全く違っていました…

 今回保健師をするのは人生で2回目で、以前は独身時代に市町村で保健師をしていました。 
小さいこと関わる機会が全くなくて、
子どもの発達もわからない…
お母さんの悩みもわからない…
お母さんが保健師に悩み事を相談しに行く、乳幼児相談会とかに行っても、教科書どおりの回答をするだけ…
育児書やネットで書いてある通りの回答を伝えるだけのポンコツな保健指導をしていました…
もちろんわざわざ相談しにきてくれたお母さん方も、ネットで調べれるようなことを、若造にえらそうに言われるから腹も経ったと思いますし、残念な気持ちにもなったと思います。

わたし自身も自己嫌悪に陥る日々でした。
どこから、何を勉強したらいいのかわからず…
苦しくて、申し訳なくて…
仕事に行くのがつらくなり、退職しました。
「もう、これ以上みんなに迷惑かけたくない!」と思い、
母子保健とは関係のない仕事がしたくて、看護師をしていました。

このたびご縁をいただき、保健師に復帰することになりました。
看護師をしている時代に心理学を勉強したり、カウンセラーの資格を取ったりして少しバージョンアップした状態で保健師に復活しました。

 復活して気付いたことは、保健指導で必要なことは…【傾聴力】です。
指導というと情報を提供する…というイメージがありますが、
どんな情報を相手が欲しがっているかは、傾聴してみて初めてわかります。

例えば…
独身時代に保健師をしていたときに、赤ちゃん訪問に行った時の話をします。
訪問したお宅のお母さんから、「爪ってどうやって切ればいいですか?」と聞かれたことがあります。
当時、赤ちゃんってどんな爪切り使ってるの?
普通に切ればいいんじゃないの?
と思って、どう伝えていいものか焦った記憶があります。

その時には答えれなかったので、市役所に帰って先輩にどうやって切るのか方法を聞いて、その内容を電話でお母さんに伝えました。

電話越しにも呆れている様子が感じられました。
爪を切る方法としては、赤ちゃんが寝ているときにベビー用の爪切りでカットするとか、やすりをつかって削るとかあると思います。
しかし、しっかり傾聴していたら、お母さんが本当に聞きたかったのは爪の切り方じゃなくて、
赤ちゃんの爪を切るのが怖いから共感してほしいだったかもしれないし…
はさみで深爪しちゃったらどうしよう…という気持ちを聞いてほしかっただけかもしれません。
傾聴していれば、回答の選択肢は広がります。

傾聴することで答えてほしい回答を、ズレることなく正確に届けることができるようになります。
それは、信頼関係にも繋がります。

なので保健指導で必要なことは、【傾聴力】です。

話が長くなりましたが、かつて傾聴力を持たずして保健師活動をしていたわたしが、今となっては信頼してもらえる保健師になることができた。
この傾聴力の魔力を、これから保健師になって母子保健を担当される方、
保健師の仕事に興味のある方に届いてくれて、誰かの力になれたら嬉しいです✨


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