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【1歳半健診】問診をするときに知らないとヤバイポイント3選

1歳6か月健診って何?

1歳6か月健診というのは、お子さんが1歳6か月の時に市町村で行われる、集団の健診のことです。
実施場所は、お住まいの地域の保健センターなどで行われます。
基本的には、対象の日にちが近づくと、市町村の役場から、健診のチラシや問診票が自宅に送られてきます。
〈1歳6か月健診の流れ~〉
✅受付
✅保健師による問診
✅身体測定
✅歯科診察(フッ素塗布も)
✅小児科診察

問診で最低限診るポイント3選

①歩けるか… バランスよく歩ける?
②目が合うか… 子どもが自分から問診者に視線を合わせられる?
③意図のある指さしをしている…指をさすという動作の意味を理解している?

バランスよく歩ける?

問診ではただ歩けるかどうかを見るのではなく、バランスを保ちつまずいたり、転んだりせずに歩けるかどうかを見ます。
1歳2か月から3か月は、歩行を開始している人が75%以上。
1歳6か月頃からは走ることもできるようになります。

もし不安定な歩行をする場合、例えば…
両手を上にあげて、バンザイしながら歩いているときは、粗大運動の発達が不十分…ということになり、発達段階でいうと1歳くらいです。
また、つま先立ち歩きをしている時は、左右差があるのか、常につま先立ちで歩いているかを確認します。
中には感覚過敏の特性を持っている子もいて、足の裏が地面に着くたびに「気持ち悪い…」と言う感覚を受ける子もいます。
逆に、つま先立ちをしたときに、その感覚が「心地いい」と感じて、つま先立ちをしたまま歩きたいと思う子もいます。
⇒なので、1歳6か月健診の問診では、
✅バランスよく歩けているか?
✅どんな歩き方をしているのか?
を確認します。

子どもが自分から問診者に視線を合わせられる?

1歳6か月健診では、体の成長だけでなく、心の発達を見ることも目的としています。 
子どもが、自分から問診者に視線を合わせられるか?を確認します。
相手と目を合わせるというのは、自分以外の人とやりとりをする、コミュニケーションをとる上での、最初の発達段階です。 
コミュニケーションは、相手の視線を手がかりにして気持ちを読み取り、それに応じた言語や、行動を取る…というように発達していきます。
 
もしなかなか目が合いにくい、アイコンタクトが薄い場合は、耳が聞こえにくい場合もありますし、 発達障害などの可能性も考えられます。
早い段階で気付くことができれば、必要な治療や訓練に早くつながることができるので、お子さんが困りごとを抱えてしまわないようにすることができます。 
保護者さんの気持ちの面も丁寧に聞きながら、関わりましょう。
⇒問診では、名前を呼んだり、積み木を渡したりして、視線が合うかどうかを確認しましょう。 

意図のある指さしをしている?

大人が指さしたものが見れるか?指をさすという動作の意味を理解しているかを確認します。 

例えば言葉が話せなくても、指をさせば、ほしいものを持ってきてもらったり、あっちに行きたいと、指さしをさすことで、自分の思いを人に伝えることができます。
指さしができていれば、言葉は次第に話せるようになってきます。
一言で指さしと言っても、指さしには種類があります。
【要求の指さし】指をさして大人に欲しいものを伝える
【叙述の指さし】「あっワンワンだよ!」と親に教えたいような意味で指をさす
要求の指さし→叙述の指さしの順番で発達します。
⇒問診では、指差しの中でも
✅漠然とした指差しなのか?
✅意味のある指さし(要求、叙述の指さし)なのか?
を確認して、
指をさすという動作に、意図があるかどうかを確認します。

まとめ

1歳6か月健診の問診で最低限見るポイント3選を紹介しました。
①歩けるか… バランスよく歩ける?
②目が合うか… 子どもが自分から問診者に視線を合わせられる?
③意図のある指さしをしている…指をさすという動作の意味を理解している?

1歳6か月健診になると、確認したい項目がたくさんあります。
その中でも今回は、最低限押さえておきたいポイントについて3つ紹介しました。

傾聴力身につけたら人生変わった 保健師なべこです!
【1歳半健診】問診をするときに知らないとヤバイポイント3選をお送りしました(^^)
わたしは、かつて子育て経験ゼロで、知識も傾聴力も持たないポンコツ保健師でした。
今ではカウンセラーの技術も活かして出会ったお母さんを元気にしています。
今までの経験で身に付けた傾聴力や、保健師として学んだことを、
✅これから保健師になりたいという方
✅保健師をしているけど、母子保健が苦手な方
✅学ぶ意欲の高い、子育て中のお母さん、妊婦さん
のお役に立てるような形で紹介しています。


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