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僕たちはどう生きるべきか?⑦~日本はこれからどうなるか?~

こんにちは~ 日本の経済についてニュースやネットで情報を集めていると不安を煽る記事が多く、最終的に政府などの批判に繋げるものが非常に多いです。そうした不安を緩和し、これからどのように生きればいいか、どのような価値観を持てばいいかを提案するシリーズの第7回です。経済のことがよく分からない人向けに簡単な言葉で説明していきます。あくまで僕の私見に過ぎませんので参考程度に読んでもらえれば嬉しいです。本記事では『日本はこれからどうなるか?』について書いていきたいと思います。


日本は投資の黒字が年間30兆円

本シリーズの4つ目の記事でも書きましたが
日本は経常収支が大幅な黒字(世界7位)です

持っている海外資産に対する配当などの所得で
1年で30兆円ものお金が日本に入ってきています

一般的な国では
外貨を獲得しないと
物やサービスを輸入できないのですが

超お金持ち国家である日本は
莫大な配当金が入って来るため
資金がなくなることはありません

推計によると新NISAの開始によって
毎月1兆円程度の海外資産を購入しているようで
(円安が進むのはこのため)
この所得収支は増加していく一方でしょう

日本はお金持ちなのに
なぜ景気が悪いと感じるのか?
それはシリーズの3本目の記事に書いたように
お金が循環していないからです

マスコミなどが不安を煽り
政府を批判するため
国民が貯金に励んでしまっています

あなたが苦しいのは政府のせいですよ~
と言った方が視聴率が取れるので
仕方ない面もあります

photo by Evangeline Shaw

海外から『搾取』している日本

『投資収入がある』と聞くといい風に聞こえますが
悪く言うと『搾取』していることになります

日本人が海外の富を吸い上げていることは
すなわち
『日本より外国の方が生活が苦しい』
ことを意味しています

いやいやそんなはずないだろ!
と思うかもしれませんが

本シリーズの3本目の記事に書いたように
日本の生活水準が高過ぎるために
皆が思い浮かべる『普通の暮らし』をすると
生活が苦しくなってしまうだけなのです

弱者に優しい日本

本シリーズにコメントをくださった方が
きっかけで調べてみたのですが

日本は障害年金や生活保護・社会保険など

社会的な弱者に対する財政支出額の割合が
欧州よりも高いことが分かりました

アメリカなどは
金持ちorホームレスの2択と言っても
大袈裟に聞こえないくらいの状況で

ドロップアウトすると這い上がれない
&治安が悪い 状況です

欧州は高福祉に甘やかされて衰退し
移民を入れて国を維持しようとしたものの
これまた治安の悪化を招いています

日本は競争原理資本主義弱者救済高福祉
バランスよく実施していて

何よりも絶対的な『治安の良さ』があります

小学生が一人で電車に乗って
通学するなんて海外基準では
ほぼあり得ないことですから

ここまで説明すれば
今後の日本の未来は予測できないでしょうか?

円安の進行が『日本への直接投資』を呼ぶ流れ

『直接投資』というのは
工場・子会社などを外国に設立し
利益を得ることを意味します

日本は円安の進行で人件費を抑えることができ
治安・インフラがいいためリスクも低く

IT技術は遅れているイメージに反して
実際はIT製品の生産に不可欠な
フッ化水素・部品生産および工作機械の技術が
世界最高の水準である日本は

生産拠点にするには最高の条件が
揃ってきています

世界最大手のTSMCが半導体工場を熊本に作り
第2工場の設立も発表しています
(投資額3兆円!)

中国が『世界の工場』となったように
今度は日本がその地位に返り咲くかもしれません

少し時間はかかるかもしれませんが
経済は回復に向かうと僕は思っています

その一方で

日本人だけが幸せでいいのか?『国際貢献』がこれからの鍵になる

と僕は感じています

日本は年間2兆円以上の海外支援を
実施しています

『国内の問題を放置して
 多額の援助をするのはけしからん』
という批判をする人もいますが

以下の首相官邸ページを読んでみてください

援助の多くは税金以外の資金を使っているうえ

あくまで日本の国益にかなうことを
精査した上で援助をしています

日本は石油などの資源を海外に頼っていますから
海外が不安定になると
大きな影響を受けていしまいます

僕たちが豊かな暮らしを享受するには
海外諸国の安定に貢献していくことも
大事になってきます

日本は投資の黒字が年間30兆円に上りますが
この状態は『搾取している』状態であり
他国と『持続可能な関係』ではないことを
意味しています

そのためこの資金の一部を還流し
他国に対して支援をすることによって
関係をより善いものにしていくことが
これからの時代大事になって来る
と思います

ジャパンアズナンバーワンと呼ばれた時代は
アメリカなどの主要国からマークされ
まさしく『出る杭は打たれる』状態でした

そういう意味では
国内総生産GDPが世界5位に後退というのは
ある意味グッドニュースと言えます

本シリーズの2本目の記事で書いたように
帳簿上の経済と実態には解離があるものです

帳簿上では発展していないように見えますが
実際は社会は大きく成熟してきました

失われた30年と呼ばれますが
多くの海外諸国が失ったものは
日本よりも遥かに大きいのです

まとめ

生活が苦しいのは政府や社会のせいであると
糾弾しても問題は解決しません

日本は税率は高くても
弱者に優しい社会であり
治安の良さは何にも替えがたい
メリットになります

r>gの公式の通り
富める者はますます富む
格差社会が進行することは変えようがなく
上を見ればキリがないですが

不満・不足を嘆くのではなく
今僕らが得ている恩恵に目を向け

少しでもより善い生き方ができるよう
1日1日を一生懸命生きていきたいですね

本シリーズは一旦ここまでにしますが
次回はシリーズの補足的な話をしていきます

社会保障税金に関して
『高齢者ばかり優遇してズルい?
 世代間対立について思うこと』

今回はここまで
ではまた!

お金はご自身やご家族のためにお使いください。みなさまに幸せの訪れを願っています。