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コミュニケーション力の磨き方に対する友人の反論

前回記事でコミュニケーション力を引き上げていく3つのステップの紹介しました。その第1段階は「本・漫画を読んだり、ドラマ・映画を視聴し、登場キャラクターの立場になりきって他者の感情を想像する訓練をする」というものでした。A型作業所で働く友人に前回記事を読んでもらったところ『本や漫画とかじゃなくて直接人と交流した方がいいんじゃない?』と反論されました。今回記事ではその反論を受けての友人とのやり取りを書いていきたいと思います。


自分の感じたことを教えてくれる人はほぼいない


『本や漫画などの場合
 キャラクターの内面が言葉で表現されるので
 どういった場面でどう感じるのか
 自分とは異なる考え方に触れられるのよ

 人がどう感じているかなんて
 教えてくれる人なんていないからね

 例えば僕には弟がいて
 学歴的には僕の方が上だけど
 弟の方が社会的に成功している訳で
 劣等感を感じているとか

 逆に弟の方も超えられない壁として
 僕の存在があって苦しんだ時期があったはずとかね

 仮に君にコンプレックスを刺激されるような
 不快な言動をされたとしても

 それを君に伝えたりしないよ
 だってコンプレックスを抱えていることは
 恥ずかしいし人には言えないからね』

友人
『St.Mさんがそんな風に悩んでいるのなんて
 想像したこともなかった』


『たとえばの話だから大袈裟に捉えないでほしいけど
 そうした感情が全くないと言えば嘘になるかな~

 それに自分の周囲には
 自分と同じ属性の人が集まりやすいのも問題なのよ

 色々な人に配慮したコミュニケーションを
 身につけるためには
 色々な立場の人の考え方に触れることが大事だから

 自分と同じ属性の人の中では
 鍛えるのも限界があるのよ

 本や漫画だといろいろな登場人物が出てくるからね

 それに

コミュニケーションの基礎力がない状態で人と交流すると『やらかし』が多くて人に逃げられる

 のよ

 コミュニケーションのエラーを指摘してくれる人は
 なかなかいないし

 そのコミュニケーションの不具合が
 大人レベルなら指摘してもいいかもしれないけど
 小学生でもやらないレベルだと
 指摘しようなんて思わないのよ

 小学生の問題が解けていない状態で
 中学・高校に進学しても
 問題を解けるはずがないし
 教えてくれようなんて人は現れないよ』

友人
『だからスタッフに相談に行ったんだよ

 コミュニケーションがうまく取れなくて
 悩んでいるって言ったら

「ここは仕事をしに来る場であって
 人間関係の悩みを解決するのは
 本筋から逸れています
 気にしないで仕事に集中してください」

 だってさ
 僕は真剣に悩んでいるから相談に行ったのに
 スタッフは無責任だと思ったよ』


『ほらほら自分の感じ方・考え方が正しいと
 思っちゃっている

 例えば人間関係の悩みっていうのが
 社会人レベルの悩みなら
 相談するのは分からなくもないけど

「みんなと仲良くできない
 受け入れてもらえない」
 ことを悩んでいるいうのは

 要するに小学生レベルで
「友達ができないことを悩んでいる」
 ということだから
 そんな相談には応じてられないよ』

友人
『自分の考えがズレているのか、、、』


『ある程度のレベルに達しないと
 許容できないやらかしが多くなって
 コミュニケーションの訓練どころじゃないんだよ』

友人
『そうなんだね、、、
 
 話は少し変わるけど この間

同僚に趣味とか好きな食べ物を聞いてみた

ところ 同僚は答えにつまった感じで
「君の方こそどうなん?」って返してきたんだけど
趣味とか好きな食べ物とかを考えたりせずに
生きている感じだったんだよね
St.Mさんはどう思う?』


『答えたくない趣味を持っている場合もあるし、、
 オタ活とか推し活とかね
 評価が下がるリスクがある趣味は
 答えられないでしょ?』

友人
『答えたくないか、、
 そういえばその人ってお昼ごはんが
 いつもスーパーのおにぎり2個だけやったわ、、
 そもそも生活が苦しくて趣味なんて持てないし
 好きな食べ物も食べられないのだとしたら
 なんて失礼なことを聞いてしまったんだろう


『それに気がついたのは良かったね
 自分の考え方を基準にして
 人とコミュニケーションを取ると
 やらかしてしまうのは分かったでしょ?』

友人
『ほんまや、、、
 自分が人に配慮できていないのを痛感したわ
 本を読むとか St.Mさんの言うことを
 信じてやってみるわ』


『コミュニケーション力の改善は
 1週間とかでは結果は出ないからね
 5年10年かかると思って
 継続するのが大事だよ』

友人
『St.Mさんでそんなにかかったのなら
 僕やと定年までかかりそう、、、
 でもありがとう 勉強になった!」


『気長にがんばり~や』

phptp by Ryan Quintal

最後に

彼にとっては
少し恥ずかしい内容かもしれませんが
記事にして内容を整理すると
彼も喜ぶので記事にしてみました

発達凸凹の人の思考パターン例として
知ってもらえたらな~と思います

今回はここまでにしますが
次回は

『コミュニケーション力を磨くために
 人との交流を増やしたらぶつかる壁』

について書きたいと思います

ちなみに「やらかしが増える」ことではありませんよ

ここまで読んで下さり
ありがとうございました
ではまた!

お金はご自身やご家族のためにお使いください。みなさまに幸せの訪れを願っています。