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【エッセイ】自分の記憶について

すぐ忘れていく。
私の性質である。
楽しかったことも、感動したことも、日常に流されて、薄れていく。
過去の思い出を振り返ることが少ないせいかもしれない。

日記を書くようになった。
記憶の断片を残しておこうと。
しかし、日記帳を読み返すことが少ない。
写真を撮り、アルバムを作ってみた。
しかしこれも、見返すことが少ない。

夫と楽しい思い出をたくさん作っているはずなのに、会話の中で私は忘れていることに気が付かせられることが度々ある。

振り返ってみると、子供の頃の思い出もあまりない。
私は、記憶を捨てながら生きているのか?
封印しているのか?

過去じゃなく、今を生きているんだね、と言われたことがある。
確かにそうだが、色々なことを忘れすぎではないか?

夫との思い出も、これから生まれてくる子供との思い出も、大切に心にしまっておきたいと思う。
私の記憶力では自信がないが、これからも日記を書き、写真を撮り、記憶の断片を残していくだろう。


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