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公務員の不妊治療について

公務員と言えば、恵まれた福利厚生。これに魅力を感じて、公務員を目指す人も少なくないでしょう。特に、女性に関しては、人生における一大イベント「出産・育児」を念頭に置き、就職先を決めるのは当然とも言えます。

私はというと、正直そこまで考えずになんとなく公務員になりましたが、結果として、不妊治療をすることになり、そうなって初めて、不妊治療のための休暇があることを知りました。

ざっくりではありますが、私が不妊治療を受けたことで知ったことや、仕事との両立で精神的に負担を感じたことなどを書いてみました。


①不妊治療をスタート(30歳〜34歳)

私は、30歳を過ぎた頃に不妊治療をスタートしました。その後、濃淡はありますが、約4年間不妊治療を受けました。

②まずは検査で原因把握

まず最初は、不妊の原因を調べることになります。
内診や血液検査(ホルモン異常の有無等)、子宮卵管造影検査(卵管が詰まっていないか等)なんかを、何日かかけて調べます。
ここで、男性側の精子検査なんかも行います。

③不妊治療はおおむね流れが決まっている

原因によって、スタート地点は異なりますが、だいたい次の流れでステップアップしていきます。

 ①タイミング療法  
  ホルモン注射等で排卵を促し、性交のタイミングを決める
 ②人工受精     
  採取した精液を濃縮し、子宮に入れてもらう
 ③体外受精     
  採取した卵子と精子を、体外で受精させて、受精卵を子宮に入れてもらう

私は、①②までの治療を受けました。体外受精も途中まで進めたものの、最終的には「しない」選択をしました。

④公務員として、仕事と治療は両立するか

両立します。
公務員を辞めて、民間企業に転職したからなおさら思いますが、やはり公務員の福利厚生は非常に充実しています。そして、利益の追求が第一でないからこその温かい環境下で、その休暇の取得しやすさは抜群に良いです。

民間企業の場合、まず、大手でない限りは、不妊治療のための休暇がない場合も少なくありません。一般的な有給休暇さえも公務員ほど日数があることは少ないですし、そうなるとすぐに有給休暇さえも使い果たしてしまうことになります。

また、制度が充実していたとしても、その活用のしにくさが課題にあります。そもそもの組織の体制として、民間企業はやはり利益が第一。治療によって会社に穴を開けること自体に強い抵抗感を抱いてしまう方が多いと思います。

⑤公務員でさえ、働きながら不妊治療を受けるのは精神的負担が大きい

 ・不妊治療を受けていることを知っているのは、限られた上司のみ。度々休んでいると、逆に余裕があるかのように扱われ、仕事を振られてしまうこともありました。

 ・不妊治療は、排卵や生理によって受診のタイミングが細かく指定されるので、仕事が忙しいと思うように治療を受けられません。ホルモン治療を受けて、受精する手前まで進めておきながら、ある月は流して、来月リスタートする、というようなケースもありました。

 ・不妊治療ですから、運良く妊娠すればいいですが、妊娠しない度に、不合格通知をもらったような感覚になります。私はある程度割り切っていたので、正直このストレスはそこまで大きくありませんでしたが、人によってはかなりダメージが大きいと思います。

⑥それでも気負わずに一歩を踏み出すことが大切

前を見ると、いろんな心配事が浮かんできます。
原因は何なのか、
妊娠できるのか、
仕事が休めるかどうか、
周りの理解が得られるかどうか、
精神的に耐えられるかどうか、
考えだすときりがありません。

でも、もしかしたら「すぐに妊娠するかもしれない。」

どうなるかどうか分からないのなら、その希望を見つめて。

あなたの心が前を向く限りは、だいたいのことはどうにかなります。

応援してくれる誰かが必ず側にいます。ひとりではありません。ひとりで抱えきれなくなったら、旦那さんでも、お友達でも、上司でも、頼れるものはすべて頼りましょう。誰かの前で涙を流すと、嘘みたいにスッキリしたりもします。

決して悲観しないこと。
この世は天国。子どもができないならできないで、やりたいことすべてやってしまいましょう!
そんな気持ちで。







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