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イベントをする中華のお店

 前回ご紹介した武蔵小杉の一番喜龍さんですが、まち中華からの脱皮をしています。まち中華は、確かに定番料理や名物料理があって、お客様にとって安心感はあります。でも、経営面を考えてみると「ジリ貧」に陥りがちです。いつでも同じメニューがあることは、常連客にとっては安心感があると思います。でも、それではお客様が「マンネリ」に陥ってしまいます。「あの店は週1で利用」と、勝手に利用を固定してしまいがちです。変化を求めることで、お客様のマンネリ化を防ぎ、お店も元気になれます。
 一番さんのような地元客を対象としたお店では、売上を維持するためには来店頻度を高めていく工夫が不可欠です。そのため、改装前から一番さんでは定期的にフェアを開催しています。例えば「チャーハンフェア」や「丼物フェア」といった具合で、いつもと違う何かをすることで、既存客の来店を刺激します。先日も、「沖縄フェア」を実施しました。
 ただしフェアといっても、催事をやるわけではありません。フェアの名称に合わせた「特別メニュー」を期間限定で提供します。いつもと違うメニューがフェア期間しか食べることができないので、お客様は(常連客ほど)こぞって来店してくれます。
 実はこうしたフェアの効果は、来店促進だけではありません。お店側にも効果をもたらします。それは、内部の活性化です。特別メニューを提供することで、厨房スタッフのメニュー開発力が向上します。また、ホールでは積極的に特別メニューをお勧めすることで、ホールスタッフの販売力がアップします。
 フェアを開催し続けているので、一番さんはスタッフ全員、元気で楽しく商売をしています。

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