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【エロゲ感想】花咲ワークスプリング 80点


【魅力】

●幽霊部

部室でダラダラすることを目的とした「幽霊部」という部活の存在を知るところから始まります
みんなでお菓子やお茶を楽しみながら駄弁るだけなので何のための部活?って感じです
さらに謎なのは部則という幽霊部のルールです
いくつかあるけど謎なのはこの2つです

●未練がある人でないと入部できない
●桜の木の下で立ち止まらないこと

1つ目は言葉そのものは理解できるけどなぜ未練がないとダメなのか
2つ目もかなり意味深です
桜の木の下で立ち止まったら何かあるの? って感じです

部員みんな何かしらの未練があるのでどんな未練を抱えてるのか 無事に未練をなくすことができるのか
そのへんも気になるところです

●祈ちゃん

冬でもないのにマフラーをつけてる女の子
神出鬼没で謎が多く自ら名を名乗ることはしないです
そんなだから「マフラー少女」「忍者」「鈴が丘の雪女」など呼ばれるようになります
なかでも好きなのは「雄弁ウザ子」です
「沈黙は金 雄弁はウザい」
という名言を残したことがきっかけで追加されたあだ名です
クールな祈ちゃんとバカみたいな名前のギャップが笑えます
この娘のかわいさや謎もこの作品において大事な要素となります

最初の頃は尖ったナイフの如くピリピリしてます
そんな祈ちゃんがだんだんと他の人たちと話せるようになったり柔らかい表情をするようになったりするのがすごくいいです

【気に入ったところ】

●不快な要素がない

胸糞悪いイベントやキャラがいないのでストレスなく読めました
特にこの手のキャラゲーではとってつけたような雑なシリアスイベントや雑なイベント要因のキャラがいたりします
見落としがちだけどストレスなくスラスラ読めるというのは大事な要素だと思います

●友人キャラがハブられてない

この手の学園ハーレム作品において主人公の友人キャラはハブられがちです
でも本作の友人キャラはちゃんと本編に関わります
しかもイケメンだけど熟女好きで他のモブ女生徒にはモテるので主人公だけヒロインから好かれても友人キャラかわいそうってならないのがいいです

自分はよくありがちなモテる主人公を僻む友人キャラに感情移入するのでこれはありがたいです

普段はバカだけどいざという場面では主人公の良き友人として力になってくれるところもいいです
介入するだけではなくあえて踏み込まない時もあって本当に主人公のことを好きで理解してるというのが伝わって好きです

●主人公の成長

ダラダラするのが好きな主人公で朝は妹に起こされたり授業も真面目に聞いてないことが多いです
自分はそんな主人公に対して可もなく不可もなくといった印象でした

でもグランドED終盤でようやく株価が上がりました
主人公の成長がよかったです

ゲーセンで他の学園生を見かけて「ここは自分の居る場所ではない 彼らの場所だ」といった場面や先生に部活に顔を出すか聞かれて「あそこはもう俺の場所ではない」と思った場面です

かつての居場所に固執しなくなって立派になったなってしみじみしました

【気になったところ】

●個別√が微妙

共通パートは全体通してかなり好きです
でも個別√は祈ちゃんと玖音先輩以外は微妙でした
しかも6つも個別√があるのでちょっとだるかったです
サブの柑南√とののか√はなくてよかった気がします

【総合評価】

キャラどうしの掛け合いは面白いし作品全体のノリも好きです
主人公を弄って楽しむ部員たちには笑いました
久美ちゃん先生も結構好きです

学園ドタバタ系もなんだかんだ好きなので全体的に楽しめました
割と人を選ばずオススメできると思います

同じサガプラ作品の『はつゆきさくら』は気になる要素が多かったので警戒してたけど本作は問題なくてよかったです













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