3年目介護士のアクシデント

介護のお仕事してから3年目の出来事についてのお話し。
介護業務に従事して3年目になった時、皆さんも3年目は色々な時期になりますよね。例えば、介護福祉士の国家試験受験時期であったり、キャリア
アップ、他の施設を経験してみたいなど考えた事はある方は少なからず
いらっしゃるのではないでしょうか。
私自身は、3年目で利用者様のケースを担当したり、責任あるお仕事を頂いており、変わらず楽しくお仕事をしていました。
そんな、一人前になりきって調子に乗っていた自分がとんでもない
アクシデントを起こしてしまいました。
そのアクシデントとは、静養の為、車いすからベットへ移乗する際に
立ち上がりの際バランスを崩しベットへ利用者様と私が一緒に倒れて
しまったのです。
その際、利用者様から「痛い」と言ったと同時に私の体に「ブチン」と
音が伝わった事が解りました。
急いで、ベットへ横にして、NSとPTを呼び見てもらいました。麻痺側の膝周辺はみるみる腫れてるのが見えました。直ぐに救急車を呼んで近くの
整形外科を受診する事になりました。診断の結果しばらく入院となりました
私自身初めての重大インシデントを起こしてしまいました。
ご家族様へ謝罪とどのような状況で起こったのか相談員と管理者が説明しており、私も、ご家族様と利用者様へ謝罪を行いました。
ご家族様から「わざとした訳ではないでしょう。」「お父さんも職員さんは悪くない」って言っているし「退院したらまたよろしくね」と
怒るどころか、私たちに気を使っているようなやさしさを感じてしまった。
ご家族様の言葉で改めて自分が起こしてしまったアクシデントに
対して恐怖と罪悪感でいっぱいになり、恥ずかしながら泣いてしまった。
先輩からは、「男が泣くなとか、だれしも通る道だとか」言われながら
アクシデント対策についてスタッフ全員でカンファレンスを行いました。
カンファレンスの後、管理者に呼ばれ、今回のアクシデントは君だけが
悪いわけではなく、誰しもが起きうるアクシデントだからカンファレンスで
出た意見はしっかり勉強するようにと助言があった。

当時の自分を振り返ると、3年目でやっと資格受験が得られ、仕事も
どこかなあなあになっていたのかもしれない。そして独り立ちした気で
いたのだろうと思う。
3年目になると仕事の幅は多岐に広がり、新人の頃のような観察や何事にも疑問に感じる事を疎かになっていたのかもしれない。
アクシデントを起こしてからは、しっかり落ち着いた気持ちで回りを
よく見て安心、安全にケアをするように心がける事と、同じアクシデントを
発生しないように心がけた。

最後に、アクシデント・インシデントは誰にでも起こりうる事で
他人事ではない事。
問題は、発生した後、また発生させない為の対策が重要だと思う。


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