世田谷さんぽ「千歳船橋」
先日、豪徳寺を歩いて、新しい発見がありました。
グーグルマップを見ながら色々な思いを巡らせ、次に散歩する世田谷の街は、千歳船橋にしました。
まず、気になるお店の一軒目は、「ヨウケル舎」です。
外から見た店のイメージ通りに、優しい雰囲気です。開店時間から間もなかったためか、タルトの種類が多くて嬉しくも迷います。
やっぱり、初めての訪問なので、ニューヨークチーズタルトにしました。
商店街を歩いていくと、お稲荷さん「稲荷森稲荷神社」の前に出ました。
昔から地域を守っているのでしょう。これからの千歳船橋さんぽの安全と、楽しく過ごせるよう、お参りしました。
イチョウの木があまりに立派で、威厳を感じました。
さてさて、次に目指すのは、古民家の味わいがある「居桂詩(こけし)」です。
実は、道を曲がり損ねて、別方向にかなり歩いていました。近いはずなのに、たどり着かないので、素直に地図を確認して戻りました。
ふぅ、このくらいは通常通り…
杉浦日向子「江戸アルキ帖」は、私の愛読書です。ここにあるなんて!この店で読むのに、ピッタリ😊
そうこうしているうちに、料理が運ばれてきました。
アッツアツのドリアは、ラタトゥイユのちょっと酸っぱい部分と野菜とチーズが相まって、美味しい。
一様な味ではない、変化があります。ひと口づつ味わって、飽きずに食べ進めることができます。
食べている途中で、フォークのこけしに気づいて、ニンマリ😊
食事して、紅茶を飲んで、本を読んで…
ほの暗い部屋を照らす、あたたかい光がちょうど良くて、いくらでも居られそう。
まだのんびりしたいところですが、そろそろ次の場所へ移ります。
すぐそばのパン屋「タマス」です。
明るい気分になるお店です。
遅くない時間のはずなのに、パンの種類が少ないかな…と、思ったんです。
「種類少なくて、すみません。今日は、ちょっと寝坊しちゃって、焼き上がりが遅くなってしまって…」店内には、私だけだったためか、店主さんが声をかけてくれました。
いや、美味しそうなパン買えたし、大丈夫です。
心の声、聞こえちゃったかな。
駅の南側を歩いていましたが、今度は駅の北口へ向かいます。
北口の商店街も狭い路地が網の目のように広がっています。
適当に歩くと、「堀口珈琲 世田谷店」がありました。
別の支店で、私はコーヒードリップセット(KONO式)を買って愛用しています。私のコーヒーの先生のような店なのです。
場所を確認しただけで、さらに歩くと、住宅街の真ん中に公園がありました。木の大木ぶりを見ると、古そうな感じです。私と入れ違いに出て行ったおじさんの後は、誰も来ません。
実は、「千歳船橋」が頭に浮かんだのは、母方の祖父のことを思い出したからなのです。
祖父は、私が10歳のときに亡くなっていますが、現役時代は千歳船橋にある会社に勤める会社員でした。
早く帰れるとき、駅のそばの魚屋で”カジキマグロ”をお土産に買ってきてくれていたそうな。
と、いうのも祖父と暮らしていたのは、4歳まででした。(正確には同じ敷地だけど別の家でした)
その頃、私は「白いおさしみ」と言って、カジキマグロの刺し身が大好きだった、と母から聞いていたのです。
話はそれだけ。
それだけの話で、魚屋の店名もわからないし、しかも何十年も経っているし…
でも、もしかしたら、と調べてみたら「魚千」の情報が出てきました。
こちらの記事を読むと、昭和の初めの頃から続く歴史があって、駅の高架化前は大きな店だった、とのことです。東京都中央卸売市場のサイトで、魚千の情報を見つけました。
今となっては確かめようもないことだけど、勝手に「この店」認定です。店休日じゃなかったら、突撃取材してしまうところでした…
駅から4、5分の祖父が勤めていた会社の前に行ってみました。社名は知っていました。社名入りの”勤続〇年記念の皿?時計?”が祖父母の家にあったので。
くるっと振り返り、祖父の退勤路を駅まで歩きます。魚屋の前を通り、駅前に到着。
今日は、ここで帰りましょうか。
何とも思いがけず発見があった、千歳船橋!
素敵な一日をありがとうございます😊
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