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私の仕事は「出口を見つける仕事」

昨日は自分の仕事に関して、今後も印象に残るであろう出来事があったので書きます。

私は『コーチング』という、カウンセリングのような、対話セッションを通じてその方の悩みや課題の解決、ありたい姿に向けて行動変容していくお手伝いを仕事でさせてもらっています。

で、この『コーチング』という概念がなかなか広まっていなくてですね。いつも「自分の仕事をどう説明しよう?」と思っています。

そんな中、昨日行きつけのバーに行くと、隣のお客様から
「お仕事何してるの?」と。 はい、きましたよ~~!!!!

「コーチングです!!!」
「何の?」

そう、「何のコーチング?」って結構返されることが私の場合(名古屋の場合?w)多いです。
それでまたいつものようにどう説明しようかなぁ?と思いながら、
「キャリコンのような…マネジメントの話もあれば、人間関係などプライベートなものまで様々ですねぇ~…」ともじもじ返すと

「え、じゃあさ、ちょっと今やってみてよ。アドバイスちょうだい。」
と、お客様と出会って5分。バーでコーチングがスタートしました。

名乗っていなければ名前も聞いてない。コーチングはそもそもアドバイスするものじゃないとかいわゆる先にする説明みたいのもなし。当の私はバイト終わりで、気が抜けた状態でビールを少し飲んでしまった上に、そしてバーテンさんが、がっつり見てくるのを「自己管理、自己管理…あの人はフィードバックしてくれる第三者や」と暗示をかけながら、話を聴き聴き…

最初お客様は、もっともらしいお話というか、正論を話されていたのですが、だんだんとその裏にある、その方の優しさや大事にされている価値観が、何やらもやもやを生んでいるように見えてきました。

当然職業として名乗ったあとのセッションですから、「このコーチングどこにもいかなかったらどうしよう?」というプレッシャーもある中で、それでもよくよく黙って聴いていると、「今話していることをどうやら解決したいようだ」と感じ始めました。お客様ご自身の中で起き始める変化です。そして聴けば聴くほど
「この方の考えていることが他の社員さんにも100%の形でちゃんと伝わったら、この組織は今よりもさらに良くなっていくんだろうな」
という私個人の確信さえ生まれてきました。

なので、とにかく信じて、だまって聴いて、たまに質問しました。
そうするとやっぱりおもしろいのですが、お客様から「もっと深く話していいですか」と話してくださり、どんどんお客様の中で変化が進みます。それをじっくり見届けた上で、最後に私から

「何ができそうですか」「それいつやります?」

と聞くと

「明日、●●します!」

とネクストアクションが見つかり、二人して感動!

「おー、いいっすね、これが普段やっている仕事です!」(←我ながらかっこいいけど、内心汗ダラダラ。w)
と説明できて、めちゃ安心しました。

そして「いつもコーチングの説明に迷うのですが、受けてみて、コーチングってなんだと思いました?」と聞くと、その方から出てきた言葉が

「出口を見つける仕事」

おぉ、すげぇなるほど。そういう仕事なのか、私の仕事は。
自分の仕事をお客様に定義してもらう。こんな神々しいことありますかねぇ~。
とても良いチャレンジをさせてもらえた上に、とても良い言葉をいただけたので、多分この日のことは忘れないと思います。

また、「私なら途中で絶対に口挟む。『こうしたら?』って言っちゃう。同調せずにニュートラルに話を聴くなんて、私には絶対できない仕事だ」と言われたことで、コーチやコーチングの価値も再認識。
コーチ仲間と一緒にいると世の中の人全員がコーチングが好きで、得意なように感じてしまうのですが(w)、全くそんなことはない。
すごくたくさんの気付きをいただけて、とても良いご縁をいただきました。

明日からはこのバーでも働きます。コーチングバーするにはもう少し端的なセッションができるようになることが課題だなぁ・・・

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