決められない時は行ってみよう、コザの食にはフリーダムがあるんだよ!

食べる場所や食べるメニューに悩むことは、きっと誰しも経験があるのではないだろうか。
考え出して、選び出すと止まらない、どうしよう、どこにしようの繰り返し…。
そしてここは沖縄、コザの街。あらゆる角度であらゆるジャンルの店がそろっている。探せば探すほど、そして見れば見るほどに、「何食べよう?!」の迷宮に迷い込んでいる自分に気付く。

「あぁぁぁどうしよう!」

そんなことを言ってる間にどの店の席も埋まって、列が長くなって、時間も過ぎて、下手をすると何も食べられなくなってしまうかも知れない、謎の危機感に体と心がさまよい出す。

ふと目を向けた先に、悩んでいる自分の姿が映し出された。

左側が鏡

鏡?驚きで腑抜けた顔が目の前に。それが自動ドアに貼られたミラーフィルムに気付き、そこから上げた目線の先には店の看板。

「ティールームフリーダム」

さまよえる子羊の前に突如として現れた「自由」。
脇に目をやると料理の写真が居並んでいる。サンドイッチ、カツ丼、野菜そば、ステーキ丼、牛肉ピーマン、カレー…。

店前の料理写真

神は我々に自由を与えたもうた。

これだけあれば、何か自分の食べたいものに行き当たるはず!と意気込んで店内に入ると食券機が出迎えてくれる。外の料理写真より更に多いメニューの数々、全…52種類?!

自由過ぎるだろ!

奥行きのある店内は、おそらくコザ周辺から集まったであろう人々で埋まっており独特の雰囲気がある。どう見てもよそ者で、ひとり客の自分を見定める視線(被害妄想)を感じながら、買ったカツ丼の食券を店員さんに手渡す。

店員さん「アイスティーかアイスコーヒーがついてます。」

私「じゃぁアイスティーで。」

店員さん「✕△■のない席に座ってください。」

私「え?!すいません、何がない席ですか?」

店員さん「ゲーム、ゲーム機、左側は全部ゲーム機になってるんで、そうじゃない右側のテーブルに座ってください。」

おぉぉ、懐かしの絶滅危惧種、ゲーム喫茶?!なのか?
その真相を確かめようとすら思いつかず「あ、はい。」と答えて、そそくさと普通のテーブルに陣取る。


冷え冷え金属カップにアイスティー

座ってみるとやや高目のパーティションで囲われた席からは、人がほとんど見えなくなり、さっきまで感じていた被害妄想もどこかへ霧散する。
見渡したテーブル周りの案内によると、52種類のメニューは全てテイクアウトが可能らしい。それは自由が過ぎる。

結構席は埋まってるのに人が見えない囲い

ほどなくするとパーティション越しに湯気が見えてきた。
店員さんが運んでいる料理からもうもうと上がる湯気。

カツ丼さまのご到着だ。
もうもう。(湯気って写真に写らねーなー)


カツ丼

しばらく写真を撮っていても湯気は止まらない。


あつあつ

リフトしていても止まらない。(やっぱり写らない湯気…)

トロトロ

それだけの湯気が証明するとおり、アツアツのカツ。
どうやったらこんなにアツアツのままになるんだ…揚げたてにしても熱過ぎないか?!
トロトロのタマゴ、少し甘みのあるおだしと玉ねぎ。ちょっとだけニンジンも入っていて優しい味とカツの熱さが口の中に広がる。

そしてローカル食堂あるあるではないだろうか、ご飯たっぷり目。

満腹です、満足です。
アイスティーをすすりながらまったり。
もう彷徨ったり、被害妄想に溺れた自分なんて振り返らない。
だって、こんなにメニューの豊富なお店が24時間営業なんだもん。

と言うことで、みなさまもコザの街で店選び、食事選びに迷ったら「ティールームフリーダム」へどうぞ。

店名:ティールームフリーダム
住所:沖縄県沖縄市中央三丁目1-13
営業時間:24時間!年中無休!


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