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2022/07/31 よくわかるお化けと幽霊の違い 講義LIVE原稿

皆様、ご機嫌いかがですか😄
凪波 うしお でございます♪
さて 見出しを見て
「なぁにこれぇ」となったでしょう
7月末日深夜にスタンドエフエムで
とあるLIVEを立ち上げました、題して
 「凪波うしおのよくわかる
       お化けと幽霊の違い」
…この時期ならではのなかなかに
見る人を選ぶタイトルでしょう(笑)
にも関わらず夜遅くに来ていただきました
方々 本当にありがとうございました✨😆
自分なりに満足のいくLIVEになりましたので
原稿の一部始終をこのページに
残していきたいと思います!!

目次
○お化けの起源
○具体的なお化けのビジュアル化のきっかけ
○大まかに“お化け”とは?
○幽霊とはなんぞや?
○幽霊ってマルチな存在
○2つの相違点と共通点

大まかに上記のトピックにわけて
説明していきます、始まり始まり〜。

○お化けの起源

これはさかのぼることまだ日本という
国すらなかった昔々古代の話…
まだ人々がそれぞれ自分達の住む場所の
「神様」を信じ 崇めていた時代、
その当時は自然災害や身体の病に対して
対策なんて出来なかったので例えば
地震や山の噴火を見て人々は
「山や大地の神様が怒っている!」とか
体調が悪かったりしたりするとそれは
「疫病神様の仕業だ」なんて
目には見えなくても確かにある災いに対し
神の怒りだと畏怖していた訳なんです
これが道祖神(土着神)の始まりであります。

時が過ぎやがて平安時代になりますと
朝廷(日本幕府)が制定され今の日本国の
もととなる“ヒノモト”が開設されます
それと同時にあるものも作られる訳です、
それが天照大御神(アマテラスオオミカミ)
を中心とした所謂“日本神話”であります。
さて、そうなると今まで至るところにいた
「元々いた神様」はどうなったのか?
当時の朝廷 日本幕府は…
昔から役所仕事ってあるんですなぁ
逐一調べて仕分けしたそうです(?!)
「これは山の神だね」とか
「それはインチキ臭いから違うね」など
全ての神様の区分けをしてお社を建てて
祀らせた、これが今残る「神社」に
なるわけなんです ですがここで問題が…。

区別されそれでも神様として認められず
あぶれてしまった神様もいたわけでして、
それが人々の信仰心も薄れていき
段々と落ちぶれていってしまった…これが
「化け物」「妖怪」「物の怪」と言った
「お化け」の起源になるわけであります。
※物の怪…読みは「もののけ」

○具体的なビジュアル化のきっかけ

目に見えない よくわからない災い
元神様の良くないモノへの恐怖や畏怖は
どのような感じで今のイメージになったのか
これは大陸 中国(唐の時代)から伝わった
仏教が一番影響あったと言われています。

代表的なもので「天狗」や「鬼」
「九尾の狐」なんかが文献や図画により
日本に伝来してきました、その中でも鬼は
文字自体に“目には見えない死者の霊”
という意味が込められており 地獄に住まう
神仏に逆らった霊魂が悪鬼になると
いわれていて伝承や昔話でもたいてい
悪者のイメージだったりしますよね。
天狗も元は今のような鼻の長いものでなく
くちばしの付いた「烏天狗」が後に今の
イメージになりましたし、九尾の狐も
アニメやゲーム作品でもとてつもない
神通力を持つ大妖怪のイメージが
定着しつつあります。

○大まかに“お化け”とは?

・元々は神様だった
・目には見えないよくわからない災い
・時代の移り変わりによって
 “神様の落ちぶれたもの”が後に
 物の怪=妖怪 お化け になった
…と、ざっくりとこうなります。

こうしてみるといかに先人たちが
信心深かったかが垣間見えますね、さて
次は幽霊の方に目を向けていきましょう!

○幽霊とはなんぞや?

幽霊はお化けと比較した際
少し意味合いや“ラベル付け”が多少
違ってくると感じました。お化けは
「事象」に対し位置づけるのに対し
幽霊は弔いや慈(いつく)しみのこころ
所謂「概念」から幽霊は
生まれたものだと私は思うわけです。

結論から言うと幽霊とは、
“この世に未練を残し 現世をさまよう魂”
この一言に尽きると思います。
昔から「人は死んだら何処へ行く」と
全人類は疑問を抱いてきました 古代の
日本人も例に漏れず死後の世界を
夢見たりしたわけで “黄泉の国” と言う
自分たちの住む世界とは違う世界が
あると考えた訳なんです。

地獄や極楽浄土もそうですね
幽霊と言うのはそのどちらにも
行けずに現世に留まる霊魂でありますが
お化けのトピックにあった「鬼」の話
覚えていますか? 鬼とは
“目に見えない死者の霊”の意味…
これを次で詳しく解説します♪


○幽霊ってマルチな存在

さて、そんな幽霊ですがお化けとは違う
特性があります それは…
“お化けにも神様にもなれる存在” と
言うことなんですね、具体的な物をいくつか

沼御前…福島会津の沼沢という深い沼
    に住む美しい女性の霊

産女(うぶめ)…姑獲鳥とも書く 身籠った
      女性が亡くなるとこの
      妖怪になる、道行く人に
      赤ん坊を抱かせ気付くと
      赤ん坊は石や小判に
      なっている。

船幽霊…海難事故で亡くなるとこの
    妖怪に、柄杓(ひしゃく)を
   欲しがるが渡すとその柄杓で
   船を沈められてしまうので
   底の抜けた柄杓を渡そう。

とまぁざっといくつか紹介したように
その土地に根付くものだったり
怨念が強かったりすると怨霊から
悪霊になり終いには妖怪になる事が
あります、前記で上がっている「鬼」も
もとは神仏に背いた霊魂がなると
言われているので生きているうちに
信心深かったりするのは多少
心に留めるべきなのかも知れませんね。

霊がお化けにもなりうるけれど
神様になるケースもあります、
“御霊信仰”(ごりょうしんこう)
と言う言葉 ご存知でしょうか
これは生前修行し徳を積んだりした
僧侶や高尚な位の高い人が亡くなると
神様として崇め奉る風習の事を言います。
代表的なのは福岡県の太宰府天満宮の
学問の神様と言われる「菅原道真」が
有名だったりします。

プラスの意味でなく日本を代表する
大怨霊「平将門」も今でもなお
“御霊様”として祀られてますね…
これも同じたぐいだったりします。

○2つの相違点と共通点

お化けは目には見えないけれど昔から
恐れられてきたものが時代の移り変わり
によって実体化したものであるのに対し
幽霊は人が死んだ後の霊魂の姿、
もっとざっくり言うと

神からお化け 人から霊

と覚えておくと良いかも、
伝承によって様々な形はあれど
2つの共通点としては
「目に見えないものでありながら時代と共に
 変化し、我々に戒めや教えを説く存在」
なのかな と、つくづく思ったりする訳です。

お化けに恐怖したり畏怖する心や
先祖の霊に対し敬意をはらう気持ちが
これらの存在を構築し今のイメージに
なっていたりしますよね、
時に作品の中で楽しませてくれたり
お仏壇やお墓参りで手を合わせたり
神社で神頼みをしたりと 意外と
「感じ取るシーン」はあったりします。

悪いイメージのみならず良い妖怪や
我々を見守ってくれているご先祖様
それらを少し手や足を止め
感じ取る事が今の我々には
必要なのかも知れないと改めて
この原稿をまとめる際私は思いました、
皆様も是非深呼吸して
これらの存在を感じながら
未知なる世界に思いを馳せてみては
いかがだろうか?

追記ー
LIVEの構成練っていたら
楽しくなっちゃったのよ☆😋
スタエフで今後もオカルトのみならず
食の豆知識だったり美術や音楽の
ちょっとした話をまとめていきたいです😆
ここまで読んでくれてありがとうねぇ✨🤗

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