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第280回、日本のLGBTQ事情を語ってみた


昨今では、ディズニー作品の相次ぐポリコレとLGBTQの意識の押しつけ感のある作品作りに、観客から批判の声が絶えない状態にありますが、ポリコレはともかく、LGBTQにおいて日本のアニメや漫画ではどうなのかと言うと、実の所かなり昔から、普通に浸透しているのではないかと思います。

同性愛関連に関しては、例を挙げるのも困難な程、女性同士の百合(ユリ)男性同士のBL(ビーエル)という名称で、ジャンルとして浸透していますし男装女子や女装男子の主人公も「リボンの騎士」「ストップ!! ひばりくん!」等の様に、魅力的なキャラクター達が沢山います。

さらには「鉄腕アトム」や「ゲゲゲの鬼太郎」等の様に、人間以外の存在に対する人権意識や恋愛感情も、万物に魂が宿ると考える、八百万の神の概念からか、古くから浸透をしていますし、もっと言えば、「名探偵コナン」や「スパイファミリー」等の様に、小学生や幼児キャラに対する萌え感情を、世間に隠す事なく公言できてしまう土壌もあります。

例え性的趣向の意識がなくても、低年齢キャラに対して、男性が萌え感情を公言するのは、多分西洋では相当に難しい事なのではないかと思います。


こうした要素や文化は、アニメだけに限った事ではなく、歌舞伎や宝塚にも見られる事なので、日本はかなり昔から、LGBTQの概念を娯楽の一部として取り入れて、親しんでいる文化があるのだと思います。

芸能界でも、カズレーザーがバイシェクシャルである事を公言していても、世間的に何ら懸念をされる事はありませんし、マツコデラックスは芸能界の世界でもキワモノ枠であったゲイという意識を払拭して、普通に文化人枠として受け入れられるまでになっていると自分は思っています。

単一的で閉鎖的な価値観のあるイメージの日本ですが、事LGBTQに関してはメディア的には、世界で最も進んでいる国だと言えなくないのではないかと考えています。


ただしそれはあくまでも、創作の世界やメディアの中ではの話です。

こうしたLGBTQは、あくまでも現実とは切り離された、娯楽の世界において浸透しているのであり、現実社会でもこれらの様にLGBTQの人々に寛容なのかと言うと、決してそういう訳ではないのだと思います。
むしろ現実社会では、LGBTQの人達に対して否定的な意識の方が強いくらいだと思います。

思い返しても見てください。オタク大国の日本にあっても、オタクの存在は決して一般社会では受け入れられていない、肩身の狭い存在なのです。
日本におけるLGBTQは、娯楽文化の一つとして浸透しているに過ぎないのでそれを受け入れる土壌は広くても、一般社会には決して定着している訳ではないのです。

ここが日本文化の特殊な所で、性に閉鎖的な日本が、世界で最もエロ文化が開花しているのと同様で、メディア上での多様さは、閉鎖的な現実の裏返しでもあり、メディアと現実社会の実態は必ずしも一致をしていないのです。

とは言え日本文化のLGBTQ事情は、世界に誇っていいのだと思います。
LGBTQの要素を無理矢理作品に取り入れて、世間の批判を受けまくっている近年の米国作品に対して、LGBTQを萌え要素として上手に取り入れて、作品をより魅力的な物に昇華をさせている日本の創作作品は、資本主義の米国においても、創作ビジネスの成功例として、素直に見習うべき所があるのだと思います。


そしてこれは公表をするべきか迷っていたのですが、自分のブログネームであるみかんは「みかん絵日記」という少女漫画からとった物でありその名を使っている経緯は、自分のショタの趣向性にあります。

少女趣味を公言している自分にとっても、少年趣味は口に出すのをためらう事で、むしろ少女趣味等は自分からしたら、普通の事でしかないのですが、しかしこの機会に、あえて言わせていただこうと思います。

少年はめっちゃ萌えなのだという事を。
半ズボンの少年なんて、ミニスカートを履いている少女と同じなのです。
無垢な少年はむしろ、究極の少女と言ってもいい位なのです。

現実社会でこんな事を公言すれば、即アウトなのはわかっています。
しかし、せめてオタクの世界では、言わせて頂きたいと思います。

巨乳も貧乳も、ユリもBLも、男装女子も女装男子も、ロリもショタも、AIもロボも妖怪も、皆どれもがすべからく魅力的で愛すべき存在なのです。

例えそれが、意識高い系の人達が目指している、理想的な社会とは異なる、混沌とした世界であるのだとしても、自分はその多様な価値観の趣向性を、世界に誇っていいのではないかと思っています。

だから多少の誤解や、曲解しているのを理解している上で、あえて自分は、こう言いたいと思います。日本は世界に誇れる、LGBTQ創作大国なのだと。

さすがに今見て、なかなか萌えと言える絵は、見つけられませんでしたが、萌えを狙っていない
この素朴な感じが、かえってむしろ萌えなのです。

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